はてなブックマークをプライベート設定で使う理由。

徳力さんが、自分自身のことをweb1.0っぽいぞっていって凹んでるから、文脈を無視したフォローみたいなのを入れてみたいと思う。

[FPN-自分はやっぱりWeb1.0な人間かも、と思う10の瞬間]
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1361

その6:ソーシャルブックマークはプライベートモードで使ってしまう
 せっかくソーシャルブックマークを使っても、自分がクリップした記事一覧を見られるのが何となく恥ずかしいので、ついついブックマーク一覧を非公開にしてしまいます。 
 それなら、ソーシャルブックマーク使う必要ないじゃん、と言われても当然反論できません。

とりあえず、その6のソーシャルブックマークだけは、最近公開するようにしてみましたが、果たしてそれ以外の壁を乗り越えられるのはいつになるのやら・・・
(そもそも、リスト自体がWeb2.0にほとんど関係無いのでは?という説もありますが)

web2.0的感性に従えば、はてなブックマークはパブリック(公開)設定で使うべきだよね、たしかに。僕は自分自身を結構web2.0的感性に身をゆだねてると自分で認識しちゃってるんだけど、だけど僕ははてなブックマークを、理由があってプライベートモードにしてる。(このアカウントはサブアカウントで、間違えて登録した[あとで読む]タグがいくつかあるくらいだけど、親アカウントでは普通のはてなブックマーカーと同じくらい、一日に20件くらいはブックマークしてると思う。)
web2.0は素敵で魅力的な概念だけど、現行の法制度においては100%その考え方を発揮することができないと思うんだ。
情報に関する法律。つまりプライバシーの考え方とか著作権の考え方だよね。こいつらが革新的に変化しない限り、web2.0は本領発揮はできないんじゃないかなぁ。


僕ははてなが大好きだから、便利さを心の底から納得したサービスは結構使い倒したいタイプなんだ。でも、そうすると問題が発生してくる。いくつか例を挙げるよ。


はてなダイアリーは、ローカルでは使えないけどWikiみたいに使ってる。携帯電話のメモ帳機能なんかで保存しておいた思い付きをぜんぶと、日記みたいなものをぜんぶ。あと、ハウツー本を読んだときには要約して圧縮して後々インデックスとして使いやすい形にしたものを残す。メモを公開するぶんにはアイデアのシェアに過ぎないから別に責められることはないと思うけど、日記には他人のプライバシーなんかも入るし、下手したら何かのパスワードなんかも書いちゃうかもしれない。本の要約も公開しちゃまずいよね。
はてなマップには、行きつけの店、友達の家、思い出の場所なんかを登録していく。
はてなフォトライフには、被写体の友達に無断で、撮った写真をアップロードしてる。


こんなかんじで、なんていうか、プライバシーと著作権がすごく大きな障害になってるんだよね。


さて、はてなブックマークについてはどうだろう。僕の使い方から説明しなきゃだよね。僕は、気になったエントリがあると、みんなと同じように「このページを追加」っていうブックマークレット(僕は「はてブに追加」って名前にしてるけど)を使って登録してる。ただたぶん特徴的なのは、コメント欄に全文を100字くらいに要約したものを残してるってこと。だって大抵のエントリって背景説明や譲歩や言葉遊びに文字数をとられてて、全体の要約をしても100字で足りちゃうんだもん。
とにかく、気になったエントリを片っ端から要約していって、それを公開する。これはまずいよね。


あと、好きなコのblogにはてブ上でキモいコメントをつけてるとしたら、公開しないほうがいいだろうねω


いちおう、よそから引用。

[ネット上の著作権侵害、「引用」と「要約」 - nikkeibp.jp - ネット社会の情報リスク]
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/net/inforisk/050524_quotation-summary/

「公正な慣行に合致」し、「目的上正当な範囲内」で行われる引用とはどのようなものなのだろうか。

一般的には、以下の3つの要件を満たす必要があるとされている。

1)その著作物を引用する「必然性」があることと、引用の範囲にも「必然性」があること。通常は、引用先が創作性をもった著作物であることが必要であり、「どこそこのWebにはこんな面白い記述があった」として、全文章を丸写しにしたものなどは、引用には該当しない(つまり著作権者への事前の転載許可を要する)。

2)引用部分がはっきり区分されていること。引用部分をカギかっこでくくるなど、本文と引用部分が明らかに区別できることが必要である。

3)文章の内容と量の点で、引用先が「主」、引用部分が「従」という主従の関係にあること。引用した人の側に表現したい内容がしっかりとあって、その中に、補強材料として原典を引用しており、文章の量としても引用部分の方が地の文より少ないという関係が必要である。

2ch系まとめサイトは全部いけないらしい。
まぁ、いま引用してきたこのエントリも、はてブで100字要約しちゃってるんだけどね。


こんな理由で、僕ははてなブックマークをプライベート設定で使ってるんだ。・・・ただ、情報ってものの特性が「コピーがコストゼロで行える」ことである以上、情報にいろいろ規制をかけることに関してはいろいろと問題がある、ってことは皆が考えるべきことなように思う。最終的には、ソースコードなんかも含む全ての情報は無償で配布されていいんじゃないかな。感謝した人だけがお金を払えば経済がうまく回る仕組みを誰か考えてくれるんじゃないの?


僕がいま書いたこのエントリを要約したら、こんなかんじかな。

obacanの日記 - はてなブックマークをプライベート設定で使う理由。
[point out][hatena][web2.0]はてブのコメント欄にエントリの要約を書くようなユーザは、公開にすると著作権法にひっかかるからプライベートにする。あと、web2.0にはプライバシー問題もある、情報は無償配布になっちゃえ、だとさ。