以前公開した「投資信託のリバランスツール」。
このツールは、ひとつの証券会社内でリバランスするためには使えました。
しかし、クレカ積立で、各証券会社に散らばった特定口座の投資信託を、新NISA口座にまとめる際には利用できませんでした。
- 各証券会社に散らばった投資信託をひとつの証券会社に移したい!
- でも、買付できる額がわからない!
こんなお悩みにお答えします。
本記事をご覧の方は
という方が多いのではないでしょうか。
そこで、複数証券口座の資産を売却して、ひとつの証券会社の新NISA口座へひとまとめできるように、
- 各証券会社で売却した額
- 目標とする各アセットクラスのバランス
を入力するだけで
- 新NISA口座買付できる額を算出
するプレッドシートを作成しましたので公開します。
ぬくぬくが、クレカ積立で各証券口座にで散らばった特定口座の投資信託を、SBI証券へひとまとめにするため、作成したスプレッドシートを参考までに公開しますよー
3分くらいで、アセットバランス計算シートをダウンロードして、あなたの売却する投資信託を、リバランスを兼ねて買付する額が分かりますので、ご活用いただけますと幸いです。
具体的に複数の証券会社をひとまとめにする方法を知りたい方は「複数の証券会社でバラバラに保有してる投資信託をまとめる方法2つ」をご覧ください。
アセットバランス計算ツール(スプレッドシート)概要
アセットバランス計算ツール(スプレッドシート)の概要を解説していきます。
なおダウンロードは、下のボタンから可能です。
なお、ご自身のGoogleドライブのフォルダに「コピーを作成」してからご使用ください。アクセス権を申請いただいても対応いたしかねますのでご了承ください。
※具体的には、「ファイル」→「コピーを作成」でご自身のGoogleドライブへコピーの上ご利用ください。
※なお、「コピーを作成」するためには、Googleアカウントでのログインが必要です。また、個別のお問い合わせには対応できませんのでご了承ください。
「売却額」「目標アセットバランス」を入力すれば、「買い付け額」を自動算出
各証券会社の
- 売却額(税引後)
- 目標アセットバランス
を入力すれば
- 買い付け額
を自動算出できます。
投資資産のうち、カウチポテトポートフォリオなどで現金を保有しており、売却すると現金が混ざってしまっても、「いくら売ったか(=ひとまとめする口座で買付する額)」が分かります。
参考:過去17年実績(2006~2022年)と損益グラフを参考に
各アセットごとに、過去17年実績(2006~2022年)が分かるようになっています。
2005年に一括投資した場合(最も早い時期に2024年に新NISAへ一括で移した場合を想定)の実績と損益・リターンを参考までに見れるようになっています。
過去実績グラフ
過去17年実績(2006~2022年)を、各アセットの資産(棒グラフ)と、投資元本(線グラフ)で確認できます。
リターン
過去17年実績(2006~2022年)では、リターンが何%だったかを、赤の折れ線グラフで確認できます。
損益
過去17年実績(2006~2022年)では、幾らの損益だったかを、青の棒グラフで確認できます。
参考:2パターンを比較可能に
アセットバランスを検討できるよう、パターン①に売却額を入力すれば、パターン②にも転記され、「目標とアセットバランス」を2パターン入力できるようになっています。
ただし!
あくまで過去は過去。絶対に同じようにはなりませんので、参考程度に。
アセットバランス計算ツール(スプレッドシート)使い方
アセットバランス計算ツール(スプレッドシート)使い方は以下のとおり。
ステップ①:アセットバランス計算ツール(スプレッドシート)ダウンロード
アセットバランス計算ツール使い方ステップ1では、アセットバランス計算ツール(スプレッドシート)を、自分のGoogleDriveへコピーします。
なお、ご自身のGoogleドライブのフォルダに「コピーを作成」してからご使用ください。アクセス権を申請いただいても対応いたしかねますのでご了承ください。
※具体的には、「ファイル」→「コピーを作成」でご自身のGoogleドライブへコピーの上ご利用ください。
※なお、「コピーを作成」するためには、Googleアカウントでのログインが必要です。また、個別のお問い合わせには対応できませんのでご了承ください。
ステップ②:各証券会社の売却額を入力
アセットバランス計算ツール使い方ステップ2では、アセットバランス計算ツールに「各証券会社で売却した額(税引き後)を入力」します。
各証券会社の売却額(税引き後)の確認方法について、以下の証券会社について紹介します。
SBI証券の売却額(税引き後)確認方法
SBI証券へログイン>▶口座管理>取引履歴>条件を入力して「照会」ボタンをタップ から「受渡日 受渡金額/決済損益」の額を確認して、入力します。
楽天証券の売却額(税引き後)確認方法
楽天証券へログイン>マイメニュー>取引履歴の「投資信託」>「▶表示する」ボタンをタップ から「受渡金額/(ポイント利用)[※]」を確認して、入力します。
マネックス証券の売却額(税引き後)確認方法
マネックス証券へログイン>保有残高・口座管理▼タブ>取引履歴 から「受渡金額」を確認します。
源泉徴収(所得税)・源泉徴収(住民税)がマイナスになっているので、その金額を差し引いた額を入力します。
松井証券の売却額(税引き後)確認方法
松井証券の「投資信託」へログイン>資産管理▼タブ>取引履歴 から
「現金残高」を確認します。
なお、松井証券は、売却後、「不足金が発生しています」と通知が来ます。売却時の税金分が不足しているのが原因なので、ほっておくと、後日、勝手に売却代金から差し引いてくれます。
※画像の「振替出金」として-1円が記録されているのがそうです。
差引が反映されない場合、「入金必要金額」を差し引いて入力します。
ステップ③:目標とするアセットバランスを入力
アセットバランス計算ツール使い方ステップ3では、アセットバランス計算ツールに「あなたが目標とするアセットバランスを入力」します。
ステップ④:買付する額どおりに買付する
アセットバランス計算ツール使い方ステップ4では、アセットバランス計算ツールで自動算出された「買付する額」のとおり、まとめたい証券口座や、新NISAで買付します。
ご参考:過去17年(2006~2022年)アセット別リターン実績一覧表
参考までに、アセットバランス計算ツールで適用している、過去17年(2006~2022年)の、アセット別リターン実績一覧表を掲載しておきます。
年 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本 株 | 3.0% | -11.1% | -40.6% | 7.6% | 1.0% | -17.0% | 20.9% | 54.4% | 10.3% | 12.1% | 0.3% | 22.2% | -16.0% | 18.1% | 7.4% | 12.7% | -2.5% |
先進国 株 | 23.8% | 4.3% | -52.6% | 37.7% | -2.4% | -8.9% | 31.9% | 54.8% | 21.4% | -0.9% | 5.4% | 18.7% | -10.2% | 28.0% | 10.8% | 36.4% | -6.3% |
新興国 株 | 33.8% | 31.1% | -62.0% | 83.8% | 3.8% | -22.4% | 33.3% | 18.8% | 12.0% | -14.3% | 8.2% | 33.0% | -16.5% | 17.8% | 12.8% | 9.0% | -8.5% |
日本 債券 | 0.2% | 2.7% | 3.4% | 1.4% | 2.4% | 1.9% | 1.9% | 2.0% | 4.2% | 1.1% | 3.0% | 0.2% | 1.0% | 1.6% | -0.8% | 0.0% | -5.0% |
先進国 債券 | 10.0% | 4.5% | -15.5% | 7.4% | -12.7% | 0.2% | 20.4% | 22.7% | 16.4% | -4.5% | -3.0% | 4.7% | -4.5% | 5.5% | 5.9% | 3.7% | -6.9% |
新興国 債券 | 16.5% | 10.9% | -23.1% | 25.2% | 0.9% | -6.9% | 31.7% | 10.5% | 7.2% | -14.6% | 7.0% | 11.0% | -8.7% | 12.4% | -2.4% | 9.5% | -6.3% |
日本 リート | 28.8% | -3.1% | -48.6% | 6.2% | 34.1% | -22.2% | 41.0% | 41.1% | 29.7% | -4.8% | 9.9% | -6.8% | 11.1% | 25.6% | -13.4% | 20.00% | -4.8% |
先進国 リート | 40.9% | -17.8% | -56.1% | 39.6% | 5.8% | -2.0% | 38.7% | 24.3% | 41.8% | 2.1% | 3.1% | 5.7% | -8.3% | 23.3% | -12.2% | 51.5% | -12.1% |
金 | 23.9% | 25.8% | -18.1% | 31.5% | 13.2% | 7.7% | 14.9% | -10.3% | 14.9% | -8.5% | 2.4% | 9.2% | -3.1% | 19.0% | 18.7% | 6.2% | 16.3% |
なお、各アセットの指数は以下のとおり。
- 先進国株式:MSCI World Index
- 新興国株式:MSCI Emerging Markets Index
- 先進国国債:FTSE World Government Bond Index
- 新興国国債:J.P. Morgan EMBI Global Index
- 米国REIT:FTSE NAREIT All Equity REITs Index
- 日本株式:TOPIX
- J-REIT:東証REIT指数
参考リンクGuide to the Markets
特定口座や旧NISA資産を新NISAへ移すときにご利用を
アセットバランス計算ツールについて紹介してきました。
ダウンロードは以下のボタンから。
なお、ご自身のGoogleドライブのフォルダに「コピーを作成」してからご使用ください。アクセス権を申請いただいても対応いたしかねますのでご了承ください。
※具体的には、「ファイル」→「コピーを作成」でご自身のGoogleドライブへコピーの上ご利用ください。
※なお、「コピーを作成」するためには、Googleアカウントでのログインが必要です。また、個別のお問い合わせには対応できませんのでご了承ください。
新NISAでも、複数の証券会社で口座開設できません。
しかし、現在、複数の証券会社の特定口座でクレカ積立している方も多いでしょう。
新NISAで、バラバラの証券会社で管理していた資産をひとまとめにしたい方は、本ツールを参考にしてみてください。
具体的に複数の証券会社をひとまとめにする方法を知りたい方は「複数の証券会社でバラバラに保有してる投資信託をまとめる方法2つ」をご覧ください。
売却から出金までの流れを詳しく知りたい方は「SBI・楽天・マネックス・松井証券で売却から出金までの流れまとめ」をご覧ください。
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