自然淘汰の不思議

地球上には、南極の氷の下や深度5000mの海、赤道直下の5000mの山など、さまざまな環境があって、そのさまざまな環境に適応した生き物が住んでいます。
そのさまざまな環境に、生き物の種類に応じた工夫で適応しています。


生物の進化が、突然変異と自然淘汰という偶然の産物であれば、さまざまな環境にそれぞれの環境に対応した生き物が同時にいるということはあまりにも可能性が低いことに思えます。
地球上のある場所にその環境に「たまたま」適応できた生き物が1種類だけ住んでいるのなら、偶然の産物として許すこともできます。
でも、実際にはそれぞれの環境に完全に対応した生き物ばかりが住んでいるのです。


「人間原理」という考え方があって、たとえ地球で人間に進化する確率が何億分の1であっても、すでにわれわれが生きている以上、われわれは「あたり」をひいたのだ、という考え方です。
でも、地球上のあらゆる場所でそれぞれの環境に対応したさまざまな生き物が、同時に「あたり」をひいているということは、そのクジにはシカケがあるように思えてなりません。