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実はアイデアの宝庫? 刺激的なWikipediaの記事150選

Wikipediaには日本語版だけで116万本以上もの記事(2019年8月現在)が書かれています。

今回はそんな膨大な記事の中から、創作ネタやアイデアの種に繋がるような刺激的な記事を150本ピックアップしてご紹介したいと思います。

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11B-X-1371

11B-X-1371 は、2015年前半のインターネット上に現れた動画の名称。この動画が収録されたDVDが、スウェーデンのテクノロジー系ブログ「GadgetZZ.com」の運営元に郵送され、動画は当該ブログ上で公開された後にインターネット上で話題となった。内容は2分間の白黒映像であり、荒れ果てた廃墟のなかで、ペスト医師のようなコスチュームの人物が壁を背に立っている様子が映し出され、壁に空いたガラスのない窓からは森林が見えている。人物が片手を挙げると、手のひらから不規則に点滅する光が発せられる。動画を通して、不協和音の不快なノイズが大音量で流され続ける。この動画には、著作権の帰属や作者の情報は一切含まれていなかった。

4分33秒

『4分33秒』(よんぷんさんじゅうさんびょう、4'33")は、ジョン・ケージが1952年に作曲した曲の通称である。ピアニストによる演奏が多くみられることから、ピアノ曲として取り上げられることが多い。音楽は音を鳴らすものという常識を覆す「無音」の音楽である。

52ヘルツの鯨

52ヘルツの鯨(52ヘルツのくじら, 英語: 52-hertz whale)は、正体不明の種の鯨の個体である。その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。この鯨ともっとも似た回遊パターンをもつシロナガスクジラやナガスクジラと比べて、52ヘルツははるかに高い周波数である。この鯨はおそらくこの周波数で鳴く世界で唯一の個体であり、その鳴き声は1980年代からさまざまな場所で定期的に検出されてきた。「世界でもっとも孤独な鯨」とされる。

Brfxxccxxmnpcccclllmmnprxvclmnckssqlbb11116

Brfxxccxxmnpcccclllmmnprxvclmnckssqlbb11116とは、スウェーデンに住む夫婦が1991年に生まれた息子に名づけようとした名前である。読み方は「アルビン(発音は[ˈalbɪn])」。この問題の発端は、この両親が息子の5歳の誕生日まで彼の名前を届け出なかったことで、これによりスウェーデン南部ハルムスタッドの地方裁判所から5000クローナ(約9万円)の罰金を科されたことにある。この処分に対して両親は1996年5月、「示唆に富む表現主義的な創作物で、私達は芸術的創造物の1つだと思っている」と主張してこの43文字にも及ぶ名前を届け出たが、裁判所はこの届け出を受理しなかった。

Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo

"Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo."(バッファロー バッファロー バッファロー バッファロー バッファロー バッファロー バッファロー バッファロー)は、文法的に正しい英文で、同音異義語および同音異字がいかに難解な構文を作り出せるかを示した一例である。

DHMO

DHMO(ディー・エイチ・エム・オー、英: dihydrogen monoxide=ジヒドロゲンモノオキシド)とは、化学式 H2O で表される水素と酸素の化合物であり、和訳すれば一酸化二水素(いっさんかにすいそ)となる。すなわち、水そのものであり、水であることを敢えて分かりにくくして危険な化学物質であるかのように錯覚させるため、元素の構成に基づく化合物名として表現したもので、科学論文などでこの表現が使われることはまずなく、心理実験やジョークのひとつとして使われる。

The dress

The dressもしくはDressgate(ドレスゲート)とは2015年2月26日午後に投稿され話題となったバイラル写真である。FacebookやTumblrといったソーシャルネットワーキングサービスに投稿されたドレスの写真だったが、その写真が色あせていたこともあり写っているドレスの色が青と黒なのか白と金色なのかで論争と化したことでインターネット・ミームとなり、#thedress、#whiteandgold、#blackandblueといったハッシュタグも登場した。

UVB-76

UVB-76(ロシア語: УВБ-76)とは、周波数4625kHzまたは6998kHzで、ロシア連邦(開始当時はソビエト社会主義共和国連邦)内の送信所から送信されている短波放送の名称である。その放送内容より、短波受信家などからは「ザ・ブザー(英語: The Buzzer)」という愛称が付けられている。この放送の目的は公には明らかにされておらず、様々な見解が唱えられている。

アーグルトン

アーグルトン(Argleton)は、Googleが提供する地図上に存在した、実在しない町である。2009年12月中旬に訂正が行われるまで、この地名はイギリス・イングランドのランカシャー州オートン (Aughton) に近接した位置に表示されていた。しかし、実際のこの場所には空き地が広がっている

秋田の聖母マリア

秋田の聖母マリア(あきたのせいぼマリア)とは、日本の秋田県秋田市にあるカトリックの在俗修道会「聖体奉仕会」で起きたとされる一連の奇跡現象を意味する呼び名。「秋田の聖母マリア」は、教区司教によって認可された数少ない聖母出現の一つであり、日本より海外での知名度の方が高い。なお、このとき涙を流した聖母像はすべての民の御母を模した聖母像であった。

アコースティック・キティー

アコースティック・キティー(英語:Acoustic Kitty)とは、1960年代にCIAがネコをスパイ活動に利用しようとした計画である。この計画で使用されたネコには、小型マイクと電池、さらに尻尾部分にはアンテナが埋め込まれた。また、ネコが注意散漫になること(任務を忘れネズミを追いかけてしまう等)を防ぐため、ネコにはあらかじめ、空腹を感じなくするための手術が施された。訓練・手術等に費やした諸費用は、約1,000万ドルだったといわれている。

葦原金次郎

葦原 金次郎(あしわら きんじろう 、1852年(嘉永5年) - 1937年(昭和12年)2月2日)は、明治後半から昭和にかけての日本の皇位僭称者。葦原将軍、葦原天皇、葦原帝とも呼ばれる。高岡藩士の三男として加賀国金沢に生まれ、埼玉県深谷で櫛職人として働いていたが、24歳頃に誇大妄想症を発病した。病名については「躁病の誇大妄想」「分裂病の誇大妄想」、あるいは「梅毒からくる進行麻痺の誇大妄想」など、医師によって診断が分かれる。

アシュリタ・ファーマン

アシュリタ・ファーマン(英語: Ashrita Furman、1954年9月16日 - )は、最も多くのギネス公認記録を持っている人物である(1979年以降から216個の記録を樹立、現在も89の記録を保持)。アメリカ合衆国ニューヨーク、クイーンズ区のジャマイカ地区で健康食品店を経営する実業家でもある。

アダム・ライナー

アダム・ライナー(Adam Rainer、1899年 - 1950年3月4日)は、「最も変化した身長」の記録保持者である。歴史上で唯一、小人症と巨人症の双方に該当していた人物とされ、18歳のとき(1917年)の身長は1.38メートル(約4フィート6.3インチ)、19歳(1918年)で1.43メートル(約4フィート8.3インチ)であった。その後ライナーの身長は急激に伸び、1931年の時点では2.18メートル(約7フィート1.8インチ)となり、1950年の死亡時には2.337メートル(約7フィート8インチ)にまで到達している。

アナタハンの女王事件

アナタハンの女王事件(アナタハンのじょおうじけん)とは1945年から1950年にかけて太平洋マリアナ諸島に位置する孤島アナタハン島で発生し、多くの謎が残った死亡事件。この太平洋の孤島アナタハン島で、この島に派遣された32人の男と1人の女「比嘉和子」と共同生活していくうちに、男性達がその女性を巡って争うようになり、男性が次々に行方不明になったり殺害されたりした

安楽死ジェットコースター

安楽死ジェットコースター (Euthanasia Coaster) は、2010年に発表されたジェットコースターのコンセプトデザイン(コンセプチュアル・アート)である。その名が示すように、このジェットコースターは搭乗者を"安楽死"させるものである。安楽死ジェットコースターは発表後、様々なメディアで取り上げられ、2013年のNTAA (New Technological Art Award、ベルギー)を受賞している。

違法素数

違法素数(いほうそすう)とは、素数の内、違法となるような情報やコンピュータプログラムを含む数字。違法数の一種。2001年、違法素数の一つが発見された。この数は、ある規則に従って変換すると、DVDのデジタル著作権管理を回避するコンピュータプログラムとして実行可能であり、そのプログラムはアメリカ合衆国のデジタルミレニアム著作権法で違法とされている。

イラクのお尋ね者トランプカード

イラクのお尋ね者トランプカード(イラクのおたずねものトランプカード)とは、2003年におけるアメリカ合衆国および有志連合国によるイラク侵攻において、兵士らがサッダーム・フセイン政権のお尋ね者やバアス党の幹部や革命指導評議会のメンバーを特定するのに助けとなるようアメリカ軍が開発したトランプセットである。

ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ

ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ(William James Sidis, 1898年4月1日 - 1944年7月17日)は、アメリカ合衆国の数学者。幼い頃は神童として知られたが、長ずるに及んで隠遁生活に入り、数学の世界から引退してしまった。彼はしばしば、大人になってから成功しなかった神童の見本として引き合いに出され、早期英才教育の無意味さを裏付ける材料として論じられることがある。

ウィンチェスター・ミステリー・ハウス

ウィンチェスター・ミステリー・ハウス(英: Winchester Mystery House)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼにある屋敷の名称。いわゆる幽霊屋敷とされる建物。この屋敷はかつて38年もの間絶えず建設がつづけられており、呪われているという噂がある。屋敷はその昔、銃のビジネスで成功を収めた実業家ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの未亡人、サラ・ウィンチェスターの個人的な住宅であったが、現在は観光地と化している。

ウェルテル効果

ウェルテル効果(英: Werther effect)とは、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象を指し、これを実証した社会学者のDavid P. Phillipsにより命名された。特に若年層が影響を受けやすいとされる。「ウェルテル」は、ゲーテ著の『若きウェルテルの悩み』(1774年)に由来する。本作の主人公、ウェルテルは最終的に自殺をするが、これに影響された若者達が彼と同じ方法で自殺した事象を起源とする。なお、これが原因となり、いくつかの国家でこの本は発禁処分となった。

ヴォイテク (兵隊クマ)

ヴォイテク(ポーランド語: Wojtek [ˈvɔjtɛk] 1942年 - 1963年12月2日)は、第二次世界大戦中にポーランド軍に所属したシリアヒグマ。連合軍における正式階級は伍長。「兵隊クマ」としてモンテ・カッシーノの戦いにおいて、ヴォイテクは弾薬運搬作業に力を貸したことで知られる。

ヴォイニッチ手稿

ヴォイニッチ手稿(ヴォイニッチしゅこう、ヴォイニッチ写本、ヴォイニック写本とも、英語: Voynich Manuscript)とは、1912年にイタリアで発見された古文書(写本)。未解読の文字が記され、多数の奇妙な絵が描かれていることが特徴である。文章に使用されている言語は多くの歴史研究者および言語学者によって何度も解読の試みが行われているが、現在でも解明されていない。

エクストリーム・アイロニング

エクストリーム・アイロニング(エクストリーム・アイロニング、Extreme Ironing)は、人里離れた場所でアイロン台を広げて服にアイロンを掛けるエクストリームスポーツである。このスポーツのプレイヤーはアイロニスト (ironist) と呼ばれる。

エミュー戦争

エミュー戦争 (The Emu War) 、またはエミュー大戦争 (The Great Emu War)は、オーストラリア西オーストラリア州キャンピオン地区を跋扈しているというエミューの厖大な頭数についての人々の懸案に対処するため、1932年後半にかけて同国で着手された有害野生動物管理作戦である。オーストラリア固有の大型の飛べない鳥エミューの個体数を抑制するこの作戦には、機関銃で武装した兵士が動員されたため、メディアではこの出来事に言及する際「エミュー戦争」の名を採用するようになった。

長南年恵

長南 年恵(おさなみ としえ/ちょうなん としえ、1863年12月6日(文久3年10月26日) - 1907年(明治40年)10月29日)は、明治時代の霊能者、超能力者。現在の山形県鶴岡市出身。本名、登志恵(鶴岡市戸籍研究による)。「20歳のころからほとんど食事をとらず、口にするものは生水程度であった」「空気中から神水などの様々な物を取り出すなど、多くの不思議な現象を起こしていた」などと言われている。

親殺しのパラドックス

親殺しのパラドックス(おやごろしのパラドックス)は、タイムトラベルにまつわるパラドックスで、SF作家ルネ・バルジャベルが1943年の著作 Le Voyageur Imprudent(軽はずみな旅行者)で最初に(この正確な形式で)描いた。すなわち、「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父を祖母に出会う前に殺してしまったらどうなるか」というものである。その場合、その時間旅行者の両親のどちらかが生まれてこないことになり、結果として本人も生まれてこないことになる。従って、存在しない者が時間を遡る旅行もできないことになり、祖父を殺すこともできないから祖父は死なずに祖母と出会う。すると、やはり彼はタイムトラベルをして祖父を殺す……。

賢所乗御車

賢所乗御車(かしこどころじょうぎょしゃ)は、日本国有鉄道の前身である鉄道院が、神鏡(八咫鏡)を輸送(移御)するため、1915年(大正4年)に製造した鉄道車両(皇室用客車)である。「神」を輸送の対象とする鉄道車両は世界的にも類例がないと思われ、その意味でも極めて珍しい車両である。

カスパー・ハウザー

カスパー・ハウザー(Kaspar Hauser、1812年4月30日? - 1833年12月17日)は、ドイツの孤児。16歳頃に保護されるまで長期にわたり地下の牢獄(座敷牢)に閉じ込められていたとされ、その生い立ちからしばしば野生児に分類される。発見後に教育を施され言葉を話せるようになり自らの過去などを少しずつ語り出すようになったが、詳細が明らかになる前に何者かによって暗殺されたため、その正体と出生から保護に至るまでの正確な経緯は現在も不明なままである。特異なまでの鋭敏な五感を持っていたことでも有名。

火星の人面岩

火星の人面岩(かせいのじんめんいわ)とは、火星にある、写真によっては人の顔のように見える岩山である。火星の人面像(かせいのじんめんぞう)とも呼ばれる。米国等では、Face on Mars、The Face、Cydonia Faceなどと呼ばれる。現在はパレイドリアによる錯覚と解されている

カリビアンカップ1994予選 バルバドス対グレナダ

この試合は予選の最終戦であり、両国に本大会出場の可能性が残されていた。バルバドス代表は2点差以上での勝利で本大会出場が決定し、それ以外の場合はグレナダ代表の本大会出場が決定する。この予選ではゴールデンゴール方式が導入されたが、ゴールデンゴールが2点に換算される変則的なルールが採用されたため、この試合では自らがリードしているのに故意のオウンゴールで意図的な延長突入を目論んだり、片方のチームが両サイドのゴールに向かって攻撃したりする奇怪な策が採られ、「サッカー史上もっとも不思議な試合のひとつ」となった。

キャロル・ディアリング号

キャロル・ディアリング号(英: Carroll A. Deering)は商業スクーナー船である。この船は1921年にアメリカ合衆国ノースカロライナ州のハッテラス岬沖において座礁しているところを発見された。発見当時、この船には乗員が一人も乗っていなかったため、メアリー・セレストと同じような航海史上の謎としてしばしば取り上げられる。このような状況となった原因として、バミューダトライアングルの犠牲となった、暴動が起こった、海賊に襲撃されたなどの推測がなされた。

ギュンター・ギヨーム

ギュンター・ギヨーム(Günter Guillaume、ただし死去時の姓はブレール(Bröhl)、 1927年2月1日 - 1995年4月10日)は、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の軍人、スパイ。西ドイツ首相ヴィリー・ブラントの秘書になりすまして諜報活動に従事、ドイツ史上最も成功したスパイと言われる。1974年、その発覚によりブラント首相が辞任に追い込まれ、「ギヨーム事件」と呼ばれる。

恐怖の大王

恐怖の大王(きょうふのだいおう、仏: un grand Roi d'effrayeur)とは、16世紀の占星術師ノストラダムスが刊行した『予言集』(百詩篇)のうち、第10巻72番の詩に登場する用語である。『予言集』が刊行されてからしばらくは、件の詩もろともノストラダムスの予言の中でそれほど注目される存在ではなかったが、20世紀後半には詩に書かれた年号である1999年に起こるであろう人類滅亡、ないしはそれに類似した破局的事件を予言するキーワードとみなされ、その正体を巡って信奉者の間で議論が百出した。

切り裂きジャック

切り裂きジャック(きりさきジャック、英: Jack the Ripper、ジャック・ザ・リッパー)は、1888年にイギリスで連続発生した猟奇殺人事件および犯人の通称。世界で最も有名な未解決事件であり、現在でも犯人の正体についてはいくつもの説が唱えられている。

キルロイ参上

キルロイ参上(キルロイさんじょう、Kilroy was here、キルロイ・ワズ・ヒア)は、アメリカの大衆文化などで見られる句のひとつ。壁の向こうから長い鼻を垂らして覗く姿を伴った落書きとして描かれることが多い。その起源は諸説あるが、少なくとも第二次世界大戦の頃にはアメリカの各所で見られた。

クサンティッペ

クサンティッペ(ギリシア語:Ξανθίππη、英語:Xanthippe、生没年不詳)は古代ギリシアの哲学者ソクラテスの妻。悪妻であったとされ、西洋では悪妻の代名詞ともなっているが、これは後世の作り話である部分も多く、彼女の実際の姿については殆どが不明である。プラトンの著作『パイドン』の中では、「クサンティッペは妻としても母としても何ら貢献をしなかった」と述べている一方で、(死刑判決を受けて)獄中にあるソクラテスを思って嘆き悲しみ、取り乱すという描写がある。

鯨の爆発

鯨の爆発(くじらのばくはつ)とは、座礁鯨などの死体が、腐敗により死体内部にメタンガスなどが蓄積、膨脹し破裂する現象。「爆発」と呼ばれるものの燃焼するわけではない。自然破裂するものや、クジラの腐敗死体を廃棄処分するための解体作業中に、刃物で切り付けた部分から皮が弾け、破裂する場合がある。また人為的に爆破したものもあり、こちらは正しく爆発したものである。破裂の模様は世界各地で度々報道され、SNSなどでシェアされている。

首なし鶏マイク

首なし鶏マイク(くびなしにわとりマイク、Mike the Headless Chicken、1945年4月 - 1947年3月)は、首をはねられた後も18か月間生存していたことで知られるアメリカの雄鶏である。

ケーララの赤い雨

ケーララの赤い雨(ケーララのあかいあめ)は、2001年7月25日から9月23日にかけて、インド南部のケーララ州に降った赤い色の雨。ひどい時には服がピンクに染まるほどだった。色は黄、緑、黒に近い場合もあった。なお、ケーララ州で色が付いた雨が降ったという報告は1896年にもなされており、それ以来、数回報告されている。当初は、雨に流星由来の放射性物質が含まれているためと考えられた。しかし、インド政府から依頼された調査チームは、地元に生える藻類の胞子由来と結論した。

ゴイアニア被曝事故

ゴイアニア被曝事故(ゴイアニアひばくじこ、ポルトガル語: Acidente radiológico de Goiânia)は、1987年9月にブラジルのゴイアニア市で発生した原子力事故である。同市内にあった廃病院跡に放置されていた放射線療法用の医療機器から放射線源格納容器が盗難により持ち出され、その後廃品業者などの人手を通しているうちに格納容器が解体されてガンマ線源の137Cs(セシウム137)が露出。光る特性に興味を持った住人が接触した結果、被曝者は249人に達し、このうち20名が急性障害の症状が認められ4名が放射線障害で死亡した

国勢調査で宗教を「ジェダイ」と回答する動き

国勢調査で宗教を「ジェダイ」と回答する動き(こくせいちょうさでしゅうきょうをジェダイとかいとうするうごき)は、2001年に英語圏の国々で始まった草の根運動が、国勢調査の宗教を問う設問に対してSF映画『スター・ウォーズ』の架空世界における宗教的組織に近いものとして描かれているジェダイの騎士たちにちなみ、「ジェダイ (Jedi)」、「ジェダイの騎士 (Jedi Knight)」と回答することを呼びかけたことによって起こった。

ココナッツによる死

典型的には木から落下した果実が人間の頭に当たった結果として起こる事故が挙げられるが、後述する「落下するココナッツによる負傷について」という1984年の研究が発表され、木から落ちたココナッツによる死亡事故は誇張された形で世に広まっていった。毎年150人がココナッツ落下により死亡しているという説が、根拠を欠いたまま世界的な都市伝説として普及したのである。

坂田山心中事件

坂田山心中事件(さかたやましんじゅうじけん)とは、1932年(昭和7年)5月に神奈川県中郡大磯町の坂田山で起きた心中事件及び心中女性死体盗難事件。亡くなった女性の遺体はきれいだったという警察の発表により、新聞各紙は二人がプラトニック・ラブを貫いて心中したことを盛んに報じた。以後坂田山で心中する男女が後を絶たず、同じ年だけで20組が心中、1935年(昭和10年)までの自殺者(未遂も含む)は約200人にものぼった。

坂上田村麻呂黒人説

坂上田村麻呂黒人説(さかのうえのたむらまろこくじんせつ)は、平安時代の武官であり、征夷大将軍として蝦夷の倒伏に活躍した坂上田村麻呂が黒人だったという風説である。遅くとも1911年には北米において発生していた。この説は説得力のある証拠を何一つ提示できなかったにも関わらず、おもに黒人の学者のなかで21世紀に至るまで引用されており、古代日本におけるネグロイドの存在を証明するものとして考えられていた。

ザ・ゲーム (ゲーム)

ザ・ゲーム(英語: The Game)は、心理戦ゲームの一つで、ゲームの唯一の目的は「ザ・ゲーム」の存在自体について考えないようにすることである。プレイヤーはザ・ゲームに気付くたびに、負け宣言をしなければならない。ザ・ゲームにいくつのバージョンがあるが、ほとんどのバージョンでは勝つことができない。

サルの自撮り

サルの自撮り(サルのじどり、英語:monkey selfies)とは、メスのクロザルが自然写真家デイヴィッド・スレイターのカメラを使って自撮りした写真のこと。この写真はウィキメディア・コモンズにアップロードされ、2014年半ばに大きな話題を呼んだ。人間以外の動物による作品に著作権は発生するのかが問題となったのである。スレイターは自身に著作権があると主張したが、著作権を持つのはその作者であり、人間以外(法律上の人ではない)の作者は著作権では保護されないという考え方のもと複数の専門家や組織から反駁された。

三億円事件

三億円事件(さんおくえんじけん)は、東京都府中市で1968年12月10日に発生した窃盗事件。通称「三億円強奪事件」。後に有楽町三億円事件・練馬三億円事件との区別のため、「府中三億円事件」とも呼ばれる。1975年(昭和50年)12月10日に公訴時効が成立し未解決事件となった。日本犯罪史において最も有名な事件に数えられ、「劇場型犯罪」でありながら完全犯罪を成し遂げ、フィクションやノンフィクションを問わず多くの作品で取り上げられている。

三毛別羆事件

三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)とは、1915年(大正4年)12月9日から12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村三毛別(現:苫前町三渓)六線沢で発生した、クマの獣害としては日本史上最悪の被害を出した事件。エゾヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。事件を受けて討伐隊が組織され、問題の熊が射殺されたことで事態は終息した。

サンジェルマン伯爵

サンジェルマン伯爵(サンジェルマンはくしゃく、Comte de Saint-Germain、1691年あるいは1707年? - 1784年2月27日)は、18世紀のヨーロッパを中心に活動したと伝えられる人物である。彼は、沢山の宝石を散りばめた豪華な衣装に身を包み、普段は丸薬とパンと麦しか口にせず、ギリシア語、ラテン語、サンスクリット語、アラビア語、中国語に加えて仏・独・英・伊・葡・西の数か国語に堪能であったと言われる。また、身なりにも気を使い、クラヴサンとヴァイオリンの名手でもあり、作曲も熟した。更に化学と錬金術にも精通しており、ついには不老不死に関する著作を物したとも言われる。

サンチアゴ航空513便事件

サンチアゴ航空513便事件(サンチアゴこうくう513びんじけん)とは、アメリカのタブロイド紙・ウィークリー・ワールド・ニュース、日本のオカルト雑誌ムー、2001年9月放送のTBS系列のバラエティ番組「USO!?ジャパン」といったメディアが、航空機が消息不明となった後、35年後に白骨死体を載せたまま突然現れたと主張する架空事件、都市伝説、事実確認のないマスコミの情報伝達上の事件であり、証拠となるものは存在しない。

シェイクスピア別人説

シェイクスピア別人説(シェイクスピアべつじんせつ)は、「ストラトフォード・アポン・エイヴォンのウィリアム・シェイクスピアなる人物によって書かれたとされている作品は、実のところ他の作者もしくは“ウィリアム・シェイクスピア”という共有のペンネームを用いた作家集団によって書かれたものではないか」という話題を巡って18世紀以来続けられてきた学術的な議論である。

死体洗いのアルバイト

死体洗いのアルバイト(したいあらいのアルバイト)とは、死体を洗うアルバイトのことであり、実際に存在する場合や日本の都市伝説において語り継がれている労働の2つがある。日本における都市伝説『死体洗いのアルバイト』は、「大学の医学部では解剖実習用の遺体をホルマリンのプールに漬けていて、その遺体を洗ったり、浮いてくると棒で突いて沈めるというようなアルバイトがある」などとするものである。

ジブリの呪い

ジブリの呪い(ジブリののろい)とは、主に金融業界や投資家などの間で語られているアノマリー、ジンクスおよび都市伝説の一つである。ジブリの法則という呼ばれ方をすることもある。みんなの外為の編集スタッフが2013年に調査したところによると、2006年に金曜ロードショーにおいて、天空の城ラピュタが放映された段階から、「ジブリの呪い」または「ジブリの法則」という言葉が散見されるようになったとされている。

ジミー・カーターウサギ事件

ジミー・カーターウサギ事件(ジミー・カーターウサギじけん)は、1979年4月20日に当時のアメリカ合衆国大統領であったジミー・カーターの乗っていた釣り用ボートに向かってヌマチウサギが泳いで近づいてきたという出来事である。報道機関は想像力を働かせ、これを「殺人ウサギ」による襲撃事件などと称した

シミュレーション仮説

シミュレーション仮説(シミュレーションかせつ)とは、人類が生活しているこの世界は、すべてシミュレーテッドリアリティであるとする仮説のこと。シミュレーション理論と呼ぶ場合もある。

シモ・ヘイヘ

シモ・ヘイヘ(Simo Häyhä['simɔ 'hæy̯hæ], 1905年12月17日 - 2002年4月1日)は、フィンランドの軍人。フィンランドとソビエト連邦の間で起こった冬戦争では、ソビエト赤軍から“白い死神”(белая смерть)と呼ばれ、恐れられた。スナイパーとして史上最多の確認戦果542名射殺の記録を残している。愛称は「シムナ」。

囚人のジレンマ

囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ、英: prisoners' dilemma)とは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。

シュヴァリエ・デオン

シュヴァリエ・デオン(Chevalier d’Eon, 1728年10月5日–1810年5月21日)、フランスの外交官、スパイ、兵士であり、フリーメーソン会員。本名シャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン (Charles-Geneviève-Louis-Auguste-André-Thimothée d’Éon de Beaumont)。生涯の前半は男性として、後半を女性として生きた

シュレーディンガーの猫

蓋のある密閉状態の箱を用意し、この中に1匹の猫を入れる。箱の中には他に、少量の放射性物質と、ガイガーカウンター、それに反応する青酸ガスの発生装置がある。放射性物質は1時間の内に原子崩壊する可能性が50%であり、もしも崩壊した場合は青酸ガスが発生して猫は死ぬ。逆に原子崩壊しなければ毒ガスは発生せず、猫が死ぬことはない。1時間後、果たして箱の中の猫は生きているか死んでいるか

少年十字軍

少年十字軍(しょうねんじゅうじぐん、フランス語: Croisade des enfants)は、第4回十字軍の後、フランスやドイツにおいて神の啓示を受けたとする少年エティエンヌの呼びかけにより少年・少女が中心となって結成された十字軍。1212年のフランスの少年十字軍では、少年少女が十字軍として聖地奪還に向かう途中、船を斡旋した商人の陰謀によりアレクサンドリアで奴隷として売り飛ばされた

ジョーンズタウン

ジョーンズタウン(英語: Jonestown)は、アメリカ合衆国のキリスト教系新宗教(カルト)・人民寺院(英語: Peoples Temple)によってガイアナ北部に開拓・設立された町(コミューン)。1978年11月18日、この人里離れたコミューンで計918人の集団自殺を決行したことで世界的に著名になった。後にこの開拓地の名前は、このコミューンで起こった惨劇そのものを示すこととなった。

ジョン・タイター

ジョン・タイター(英: John Titor) は、2000年にインターネット上に現れた、2036年からやってきたタイムトラベラーを自称する男性である。自分を1998年生まれだとした。タイターは、最初の書き込みから約4か月後の2001年3月に「予定の任務を完了した」との言葉を残して書き込みを止め、現在は消息を絶っている。

ジョン・フォン・ノイマン

20世紀科学史における最重要人物の一人。数学・物理学・工学・計算機科学・経済学・気象学・心理学・政治学に影響を与えた。第二次世界大戦中の原子爆弾開発や、その後の核政策への関与でも知られる。その驚異的な計算能力と映像記憶力、特異な思考様式、極めて広い活躍領域から「悪魔の頭脳」「火星人」「1000分の1インチの精度で噛み合う歯車を持った完璧な機械」と評された。

人体自然発火現象

人体自然発火現象(じんたいしぜんはっかげんしょう、Spontaneous Human Combustion、SHC)は、状況的に見て人間の体が自然に発火したのだろうと推察されている現象や事件例に対する呼称である。原因については様々な推察がなされている。

水槽の脳

水槽の脳(すいそうののう、brain in a vat)とは、「あなたが体験しているこの世界は、実は水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか」、という仮説。哲学の世界で多用される懐疑主義的な思考実験で、1982年哲学者ヒラリー・パトナムによって定式化された。正しい知識とは何か、意識とはいったい何なのか、といった問題、そして言葉の意味や事物の実在性といった問題を議論する際に使用される。

ストライサンド効果

ストライサンド効果(ストライサンドこうか、英語: Streisand effect)は、ある情報を隠蔽したり除去しようとしたりする努力が、かえってその情報を広い範囲に拡散させてしまう結果をもたらす現象をいい、インターネット・ミーム(インターネット上の流行語)となっている。「ストライサンド効果」という用語は、アメリカ合衆国の歌手・女優でエンターテイメント界の大物、バーブラ・ストライサンドに由来する。 2003年、彼女は自分の邸宅が写っていたネット上の画像の公開を差し止めようとして裁判を起こしたが、かえって世間の関心を集める結果になってしまった。

砂山のパラドックス

砂山のパラドックス(すなやまのパラドックス、英: paradox of the heap)は、述語の曖昧性から生じるパラドックスの一種である。簡単に言えば、砂の山があったとき、そこから数粒の砂を取り去っても砂山のままだが、そうやって粒を取り去っていったとき、最終的に一粒だけ残った状態でも「砂山」と言えるか、という問題である。

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え(せいめい、うちゅう、そしてばんぶつについてのきゅうきょくのぎもんのこたえ、原文: Answer to the Ultimate Question of Life, the Universe, and Everything)は、ダグラス・アダムズのSF作品『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場するフレーズである。作中、「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」を問われたスーパーコンピュータ、ディープ・ソートが750万年の計算の末に出した答えが、「42」である。

セイリッシュ海における人間の足の発見

セイリッシュ海における人間の足の発見(セイリッシュかいにおけるにんげんのあしのはっけん)は、2007年8月20日以降、カナダとアメリカの国境にあたるセイリッシュ海で身元・死因が不明な人間の足が、他の部位を伴わない形で相次いで発見されている未解決事件である。

西暦10000年問題

西暦10000年問題(せいれきいちまんねんもんだい、西暦1万年問題)とはコンピュータの誤動作に関する年問題である。2000年問題(Y2K問題)の解決のため、コンピュータは年を4桁であらわすのが一般的になった。しかし、西暦10000年になると年数が5桁になるため、多くのプログラムが誤動作するという問題の事を指す。

世界五分前仮説

世界五分前仮説(せかいごふんまえかせつ)とは、「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説である。この仮説は確実に否定する事(つまり世界は5分前に出来たのではない、ひいては過去というものが存在すると示す事)が不可能なため、「知識とはいったい何なのか?」という根源的な問いへと繋がっていく。たとえば5分以上前の記憶がある事は何の反証にもならない。なぜなら偽の記憶を植えつけられた状態で、5分前に世界が始まったのかもしれないからだ。

世界で一番笑えるジョーク

世界で一番笑えるジョーク(せかいでいちばんわらえるジョーク、World's funniest joke)は、イギリスのウェブサイト『ラフラボ』(Laugh Lab)が2002年に発表したジョーク。第一位はイングランド、マンチェスターの精神科医ガーパル・ゴゾール (Gurpal Gosall) の作品であった。
〈第一位に選ばれたジョーク〉
2人のハンターが木の上にいたところ、一人が木から地面に落ちてしまった。彼は呼吸している様子もなく、白目を剥いていた。もう一人が救急隊に電話をかけてオペレーターにこう言った。
友人が死んでしまった! どうすればいい?』。
オペレーターは落ち着いた声でこう答えた。
「大丈夫、私が助けます。まず、彼が本当に死んでるかどうかはっきりさせましょう。(Make sure he is dead)。」
一瞬の静寂の後、バン!
オペレーターの耳に1発の銃声が響いた。
そしてハンターが言いました。「OK! それから、どうすればいい?」。

セントラリア (ペンシルベニア州)

セントラリア(英語: Centralia)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州コロンビア郡の町。19世紀後半から石炭鉱業によって栄えたが、1962年に発生した坑内火災の影響により連邦政府による退去勧告が出され、住民が町を去った結果ゴーストタウンと化した。この火災は今もなお鎮火されずに燃え続けている

全能の逆説

全能の逆説(ぜんのうのぎゃくせつ、英: omnipotence paradox、全能のパラドックス)とは、論理学・哲学・神学等において、全能と論理的不可能との関係を扱った問題。この逆説は、全能者の論理的矛盾を示している。基本的な問題は、※全能者は自ら全能であることを制限し、全能でない存在になることができるかである。

ゾウの足

ゾウの足(ぞうのあし、英: Elephant's Foot)は、1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故中に生成された巨大な炉心溶融物のかたまりの通称。「ゾウの足」は事故発生から約8カ月後の1986年12月、溶融した4号炉炉心の直下に位置する蒸気分配回廊上で発見された。現在でも強い放射能を保っているが、放射性崩壊が進んだことで当初よりも危険性は減少している。密度と硬度は非常に高く、ドリルを受け付けないほどであったため、サンプルを採取するためにカラシニコフ銃が使用された。

則天文字

則天文字(そくてんもじ)は、中国・武周の女帝武則天が制定した漢字。則天新字、武后新字とも言われる。武則天が権力を誇示するため、あるいは個人的な好みや考えのため制定されたとされる。武則天が失脚するとほどなく忘れ去られた。日本で最も有名なのは「圀」の字で、徳川光圀の名前に使用されている。

ソニータイマー

ソニータイマー(英語: Sony timer, Sony kill switch)とは、「ソニー製品は1年間のメーカー保証期間終了直後に故障が頻発する」というほとんど実話に近い状態(下記参照)から生まれた、「ソニーはその高い技術力を使い、製品の保証期間が過ぎるとすぐ故障が起こるよう、精密に製品寿命をコントロールしている」とする巷の話題を指す。

ソニー・ビーン

アレクサンダー・“ソニー”・ビーン(Alexander "Sawney" Bean(e))は、15世紀頃スコットランドにいたとされる人物。一族を率いて多数の人間を殺害、その肉を食したとして処刑されたという伝説で知られる。

空飛ぶスパゲッティ・モンスター教

空飛ぶスパゲッティ・モンスター教(そらとぶスパゲッティ・モンスターきょう、英語: Pastafarianism, Flying Spaghetti Monsterism, FSMism)は、ボビー・ヘンダーソンが、「インテリジェント・デザイン説」を公教育に持ち込むことを批判するために創始したパロディ宗教。2014年現在、数カ国に支部を持つ。

ダーウィン賞

ダーウィン賞(ダーウィンしょう、英: Darwin Awards)は、進化論者であるチャールズ・ダーウィンにちなんで名づけられた皮肉の「名誉」であり、愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られる賞である。なお、優れた業績を挙げた生物学者に授与されるダーウィン・メダルとは全く関係が無い。

たいと

総画数が84画という最も複雑な漢字(和製漢字)である。日本人の苗字であるとされ、他に「だいと」・「おとど」とも読むとされる。

タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ

ニュージーランド・ホークス・ベイ地方南部にあるマンガオラパ (Mangaorapa) の近くにある高さ305mの丘の名である。会話等では「タウマタ」(Taumata)と略される。Tetaumatawhakatangihangakoauaotamateaurehaeaturipukapihimaungahoronukupokaiwhenuaakitanarahu という92文字の綴りで、世界一長い地名としてギネスブックに記載されている。

ダンシングマニア

ダンシングマニア(英語:Dancing mania)とは、主にヨーロッパで見られた脈絡もなく突然踊り出し、踊りが感染し、死ぬか踊り疲れるまで踊るのが止まらない社会現象である。別名:踊りのペスト(英語:dancing plague、)、choreomania、St John's Dance、歴史的には St. Vitus' Dance とも呼ばれる。何世紀も、老若男女関係なく何千人も影響を受けた。麦角中毒という説があるが、貧困からの逃避や、カルト宗教が原因などとも指摘されている。

男性の妊娠

男性の妊娠(だんせいのにんしん)とは、1つ以上の胎児を何らかの生物種のオスが体内に宿すことである。動物の大多数は、メスが妊娠する。性的二形を持つ種では、ほとんどの場合オスが精子を生産し、受精卵を宿すことはまれである。人間における男性の妊娠は、伝統的な環境では生物学的に不可能であったため、思索、SF、コメディの領域に限られてきた。

地球外の不動産

地球外の不動産(ちきゅうがいのふどうさん)とは、ある組織もしくは個人によって販売される地球以外の惑星もしくは衛星の土地、または空間の一部分である。地球外の不動産の所有権に関しては、いかなる権威(国際機関や政府機関など)によっても認知されない。しかしながら、中には例えば月のような天体の所有権を勝手に宣言し、「月の土地の譲渡証書」や「火星の土地の譲渡証書」といった所有権証明書を活発的に「販売」している個人や組織が存在する。これらの「譲渡証書」には何の法的地位もない。

ツングースカ大爆発

落下した隕石が大気中で爆発したために、強烈な空振が発生し、中心地と目される場所から半径約30-50kmにわたって森林が炎上し、約2,150平方キロメートルの範囲の樹木がなぎ倒された。1,000km離れた家の窓ガラスも割れた。爆発によって生じたキノコ雲は数百km離れた場所からも目撃された。イルクーツクでは衝撃による地震が観測された。 爆発から数夜に渡ってアジアおよびヨーロッパにおいても夜空は明るく輝き、ロンドンでは真夜中に人工灯火なしに新聞を読めるほどであった。 

ディアトロフ峠事件

ディアトロフ峠事件(ディアトロフとうげじけん)とは、1959年2月2日の夜、当時のソ連領ウラル山脈北部で雪山登山をしていた男女9人が不可解な死を遂げたことで知られる事件である。遺体には争った形跡はなかったが、2体に頭蓋骨骨折が見られ、別の2体は肋骨を損傷、1体は舌を失っていた。 さらに何人かの犠牲者の衣服から、高い線量の放射性物質が検出された。

デイヴィッド・ハーン

デイヴィッド・チャールズ・ハーン(英: David Charles Hahn、1976年10月30日 - 2016年9月27日)は、17歳のときに自家製の原子炉をつくろうとしたアメリカ人である。ボーイスカウトアメリカ連盟のメンバーであったことから、「ラジオアクティヴ・ボーイスカウト」や「ニュークリア・ボーイスカウト」とも呼ばれた。

鳥葬

鳥葬(ちょうそう)とは葬儀、または死体の処理方法のひとつ。チベット仏教にて行われるのが有名である。またパールスィーと呼ばれるインドのゾロアスター教徒も鳥葬を行う。国や地域によっては、法律などにより違法行為となる。日本では、鳥葬の習慣はないが、もし行った場合刑法190条の死体損壊罪に抵触する恐れがある。チベットの鳥葬はムスタンの数百年後に始まったと考えられ、現在も続いている。

デーモン・コア

デーモン・コア(demon core)は、アメリカのロスアラモス研究所で各種の実験に使用された、約14ポンド(6.2kg)の未臨界量のプルトニウムの塊である。ルイス・スローティンが「ルーファス」(Rufus)と名づけたが、安全性を度外視した危険な実験や不注意な取り扱いのために1945年と1946年に臨界状態に達する事故を起こし、二人の科学者の命を奪ったことから「デーモン・コア(悪魔のコア)」と呼ばれるようになった。

テセウスの船

テセウスの船(テセウスのふね、英: Ship of Theseus)はパラドックスの1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言える(同一性=アイデンティティ)のか、という問題である。

テネレの木

テネレの木(Arbre du Ténéré)は、ニジェール中央部のテネレ砂漠に1本だけ立っていた木。地球上で最も孤立した場所に立っていた木として知られ、最も近い他の木から200km以上も離れた場所に立っていた。この木は1973年に、酒を飲んだリビア人の運転するトラックによってなぎ倒されてしまった。

トプシー (象)

トプシー(Topsy, 1875年頃 - 1903年1月4日)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州コニーアイランドの遊園地で感電死させられた雌のアジアゾウ。1903年1月4日、限られた観客の面前でトプシーは毒を食べさせられ、電気を流され、首を絞められて殺された。報道関係者としてエジソン・スタジオがこの様子を動画で撮影していた。この映像は『ある象の電気処刑』としてコイン式キネトスコープで公開された。

トマソン

超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。

トロッコ問題

トロッコ問題(トロッコもんだい、英: trolley problem)あるいはトロリー問題とは、「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学の思考実験。フィリッパ・フットが提起し、ジュディス・ジャーヴィス・トムソン 、ピーター・アンガーなどが考察を行った。人間がどのように道徳的ジレンマを解決するかの手がかりとなると考えられており、道徳心理学、神経倫理学では重要な論題として扱われている。

トルコ人 (チェス)

トルコ人(トルコじん、英語: The Turk)は、18世紀後半に作られたチェスを指す人形である。制作された1770年から焼失した1854年まで、多くの持ち主に渡ってオートマタとして展示されたが、1820年代前半には入念ないたずらということが判明した。

ナノプシャン

ナノプシャン(英: nanoputian)とは、アメリカ合衆国テキサス州にあるライス大学ナノテクノロジー研究センターのジェームス・ツアー(James M. Tour)の研究グループによって合成された、人間のような形をしている芳香族化合物につけられた呼び名である。

南極の宗教

南極には、様々な崇拝するための場所(Place of worship)があり、祭祀と宗教建築を建てることへの需要が増大している。
"below 40 degrees south there is no law; below 50 degrees south there is no God"
(40度以南に法はなく、50度以南に神はない)

という名言があるにもかかわらず、南極大陸の探検は実際には多くの信者 (例:Jesuit geophysicists)からの宗教活動による寄付と密接な関係があった。

南極のニンゲン

南極のニンゲン(なんきょくのニンゲン)は、巨大掲示板サイト2ちゃんねるのオカルト板で2002年5月に創造された、未確認生物の都市伝説。海中にすむ生物で南極に出現するものをニンゲン、北極に出現するものをヒトガタと呼ぶ。日本の調査捕鯨船の乗組員が目撃したとされている、全身が真っ白で全長数十メートルの生命体。

ニカラグア手話

ニカラグア手話(Lenguaje de Signos Nicaragüense、略称LSN、またはIdioma de Signos Nicaragüense、略称ISN)は、ニカラグア共和国において、1970年代から80年代にかけて自然発生的に誕生した視覚言語である。ニカラグアにおける聴覚障害者の公式の意思疎通手段であり、第一言語として定められている。世界で最も新しく誕生した言語とされ、また、歴史上はじめて学者たちによって誕生の瞬間が目撃された言語であるとされる。

偽エチオピア皇帝事件

偽エチオピア皇帝事件(にせエチオピアこうていじけん、英語: Dreadnought Hoax)とは、1910年に起こった悪名高い担ぎ屋ホーレス・ド・ヴィア・コールによる悪戯で、偽者のエチオピア皇帝とその随行団がイギリス海軍の戦艦に乗り込んできた詐欺事件である。

鶏が先か、卵が先か

「鶏が先か、卵が先か」(にわとりがさきか、たまごがさきか)という因果性のジレンマは、平たく言えば「ニワトリとタマゴのどちらが先にできたのか」という問題である。昔の哲学者にとってこの疑問は、生命とこの世界全体がどのように始まったのかという疑問に行き着くものだった。

猫オルガン

猫オルガン(ドイツ語: Katzenklavier; 英語: Cat organ)とは一列に並べた猫の尻尾を引き延ばして鍵盤の下に固定する装置であり、その地声の高さによって並びの決まった猫は鍵盤が押されるたびに痛みで叫び声をあげて音色をなす。この猫オルガンが実際につくられたという公式の記録は残っておらず、あくまで文献のなかに現れてきた奇想の一種である。

ネコひねり問題

ネコひねり問題(ネコひねりもんだい、英: falling cat problem)とは、ネコの立ち直り反射(正向反射)を物理学的に説明する問題である。持ち上げたネコの背中を下にして手を離すと、ネコの体にかかる重心まわりのトルクはゼロである(よって角運動量は変化しない)にも関わらず、ネコは体を回転させて足から着地することができる。これは一見すると角運動量保存の法則に反する現象である。

ハイルブロンの怪人

ハイルブロンの怪人(ハイルブロンのかいじん、ドイツ語: Heilbronner Phantom,英語: Phantom of Heilbronn)とは1993年から2008年にかけて、ドイツをはじめヨーロッパ各地で起きた、殺害事件を含む40件の犯罪現場でのDNA採取で検出された同一のDNAから推定された、架空の犯人

パウル (タコ)

パウル(ドイツ語: Paul der Krake、Oktopus-Orakel、2008年1月 - 2010年10月26日)は、かつてドイツ・オーバーハウゼンの水族館シー・ライフで飼育されていたマダコ。サッカードイツ代表の国際試合の結果を予言し、EURO2008では全6試合のうち4試合を的中、W杯南アフリカ大会ではドイツ代表の7試合に決勝戦を加えた計8試合の勝敗を全て的中させ、国際的な名声を得た。

バズビーズチェア

バズビーズ・チェア(Busby's chair)は、イギリスのノース・ヨークシャー州で絞首刑に処された、殺人者トーマス・バズビーの亡霊に取り付かれ呪われていると伝えられる、オーク材の椅子。「ザ・バズビー・ストゥープ・チェア」、「デッドマンズ・チェア」とも呼ばれている。現在はサースク博物館の「The Cottage Kitchen(コテージのキッチン)」に展示されている。

バター猫のパラドックス

バター猫のパラドックス(バターねこのパラドックス)は、2つの言い伝えを皮肉った組み合わせに基づいた逆説である。
・猫は常に足を下にして着地する(参照:ネコひねり問題)
・バターを塗ったトーストは常にバターを塗った面を下にして着地する(参照:選択的重力の法則)

もしバターを塗ったトーストを(バターを塗った面を上にして)猫の背中へくくり付けて、ある高さから猫を落としたらどうなるかを考えた場合、この逆説が発生する。

バッドアート美術館

バッドアート美術館 (Museum of Bad Art) は、「他のいかなる場所でも展示されず、真価を認められることのない作品を生み出した芸術家の健闘を讃える」ことを理念に掲げる私設美術館である。500点を数える「目をそらすには酷すぎる」パーマネント・コレクション(永久収蔵品)のうち25から35作品が常に一般公開されている。

バナッハ=タルスキーのパラドックス

バナッハ=タルスキーのパラドックス (Banach-Tarski paradox) は、球を3次元空間内で、有限個の部分に分割し、それらを回転・平行移動操作のみを使ってうまく組み替えることで、元の球と同じ半径の球を2つ作ることができるという定理(ただし、各断片は通常の意味で体積を定義できない)。この操作を行うために球を最低5つに分割する必要がある。

バミューダトライアングル

超常現象を取り扱う雑誌や書籍やテレビ番組の報道によると、通過中の船舶や飛行機が突如何の痕跡も残さず消息を絶つ海域とされる。消息を絶つ直前にコンパスや計器の異常等の兆候があるとされる。100年以上前から100を超える船や飛行機、1000以上の人が消息不明となっているとされる。「魔の三角地帯(または三角海域、三角水域)」とも呼ばれている。

パリ症候群

パリ症候群(パリしょうこうぐん、仏: syndrome de Paris, 英: Paris syndrome)とは、異文化における適応障害の一種であり、カルチャーショックの一種。「流行の発信地」などといったイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す精神医学用語である。「憧れを抱いてパリに住む日本人を襲う適応障害の一種。日常生活のストレスが高じ、妄想や幻覚、自律神経の失調や抑うつ症状をまねく」ともいう。

ハンス・ウルリッヒ・ルーデル

ハンス=ウルリッヒ・ルーデル(Hans-Ulrich Rudel, 1916年7月2日 – 1982年12月18日)は、第二次世界大戦中のドイツ空軍の軍人(航空機操縦員、幕僚将校)。ヨーロッパ東部戦線において、ソ連戦車500両以上と800台以上の車両(黙って出撃したり部下に戦果を譲ることがあったため実際にはこれ以上であり、正確な数は不明)を撃破する戦果を挙げた。また、少なくとも9機を空中戦で撃墜しているためエース・パイロットの一人にも数えられる。これらの戦功から、騎士鉄十字章の最高位の「黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章」を授けられた。この勲章の受章者はルーデルただ一人である。

パンダ・ポルノ

パンダ・ポルノ(英語: panda porn)とは、一般的に交尾するパンダを撮影した映像を指す言葉で、飼育しているパンダに性的な興奮をもたらすことを目的としている。動物園での飼育下では、パンダは概して交尾に積極的ではないことが判明しており、この人工繁殖の難しさが、種の絶滅の危険を大きくしている。

ビデオゲームの墓場

ビデオゲームの墓場(ビデオゲームのはかば、Atari video game burial)とは、アメリカ合衆国ニューメキシコ州アラモゴードに存在する埋め立て地の俗称。1983年にアタリが売れ残った大量のゲームカートリッジやゲーム機本体を処分した地点である。

ヒト以外による選挙への立候補

ヒト以外による選挙への立候補(ヒトいがいによるせんきょへのりっこうほ)は、いくつかの国において事例が見られる。こうした立候補は時として抗議票、もしくは政治体制に対する風刺を意図しているほか、ただ単純に楽しむことを目的に行われることもある。しかし、動物の立候補が正式に受理され、役職に就いた事例すら存在する

ヒトラー女性化計画

ヒトラー女性化計画とは、第二次世界大戦中にアメリカの諜報機関「戦略諜報局」(略称OSS)が、ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーに強力な女性ホルモンを投与し、心理状態を不安定にし、声や容貌を女性化しようとした計画

ファティマの聖母

ファティマの聖母(ファティマのせいぼ、葡: Nossa Senhora de Fátima)は、ポルトガルの小さな町ファティマで起きた、カトリック教会が公認している、聖母の出現の一つ。ローマ教皇庁は奇跡として公に認めたが、第三の予言は長年にわたり秘匿した。何万もの群衆を前に太陽が狂ったように回転して見えたり、水源のないところから水が湧き、飲む者に奇跡的な治癒があったりしたことから、1930年10月13日現地管区レイリア司教によってこの出現は公認され、同年教皇ピオ12世は同地に巡礼する者への贖宥(免償)を宣言した。

ブーバ/キキ効果

ブーバ/キキ効果(ぶーばききこうか:Bouba/kiki effect)とは心理学で、言語音と図形の視覚的印象との連想について一般的に見られる関係をいう。それぞれ丸い曲線とギザギザの直線とからなる2つの図形を被験者に見せる。どちらか一方の名がブーバで、他方の名がキキであるといい、どちらがどの名だと思うかを聞く。すると、98%ほどの大多数の人は「曲線図形がブーバで、ギザギザ図形がキキだ」と答える。しかもこの結果は被験者の母語にはほとんど関係がなく、また大人と幼児でもほとんど変わらないとされる。

フー・ファイター

フー・ファイター(foo fighter)とは、第二次世界大戦中の連合国軍のパイロット(または水兵や地上兵)たちが、ヨーロッパや太平洋の上空で目撃した未確認飛行物体や空中の奇怪な光球などを指した用語である。同様の物体は日本軍やドイツ軍にも目撃されている。

フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理(フェルマーのさいしゅうていり、Fermat's Last Theorem)とは、3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない、という定理のことである。フェルマーの大定理とも呼ばれる。ピエール・ド・フェルマーが驚くべき証明を得たと書き残したと伝えられ、長らく証明も反証もなされなかったことからフェルマー予想とも称されたが、フェルマーの死後360年経った1995年にアンドリュー・ワイルズによって完全に証明され、ワイルズの定理あるいはフェルマー・ワイルズの定理とも呼ばれるようになった。

武器軟膏

武器軟膏(ぶきなんこう)とは、傷薬の一種。通常の軟膏と異なり、薬を傷口ではなく、傷をつけた武器の方に塗る。16世紀から17世紀にかけて西欧の一部でその効能が信じられ、その理論について論争となった。

フリーメイソン

フリーメイソン(英: Freemasonry)は、16世紀後半から17世紀初頭に、判然としない起源から起きた友愛結社。多様な形で全世界に存在し、会員数は600万人を超える。うち15万人はスコットランド・グランドロッジならびにアイルランド・グランドロッジの管区下。25万人は英連邦グランドロッジに。200万人は米国のグランドロッジに所属している。

ブループ

ブループ (bloop) は、海中で観測された発生原因不明の低周波音波である。ブループが、アメリカ海洋大気庁によって発見されたのは、1997年のことである。この音は、南緯50度、西経100度付近のどこかで鳴っているのではないかとされており、時々、水中マイクSOSUSで感知されている。ブループにはヒトの聴覚では知覚できない超低周波も含まれており、また、大変強い音であるという。

フローレンス・フォスター・ジェンキンス

フローレンス・フォスター・ジェンキンス(Florence Foster Jenkins, 1868年7月19日 - 1944年11月26日)は、米国のソプラノ歌手。歌唱能力が完全に欠落していたことで有名である。音楽的才能が全くなかったにもかかわらず、フローレンスは自分が偉大な音楽家だと固く信じていた。彼女は自分を名高いソプラノ歌手フリーダ・ヘンペルやルイーザ・テトラツィーニに比肩しうると考え、自分の演奏中にしばしば聴衆が笑い出すのを、ライバルが職業的な競争心からやらせているのだと思い込んだ。しかし、彼女は批判に気付いており、「皆さん私が歌えないとおっしゃいますが、私が歌わなかったといった人はいませんわ」などと述べた。

ヘヴンズ・ゲート (宗教団体)

ヘヴンズ・ゲート(英: Heaven's Gate;日: 天国の門)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動した、マーシャル・アップルホワイトとボニー・ネトルスによるUFOを信仰する宗教団体である。1997年のヘール・ボップ彗星出現の際に集団自殺を行い、消滅した

ペスト医師

ペスト医者(ペストいし、英語: plague doctor)あるいはイタリア語でメディコ・デッラ・ペステ(イタリア語: medico della peste)とはペスト患者を専門的に治療した医師のことで、黒死病が蔓延した時代に多くのペスト患者を抱えた都市から特別に雇用された者たちである。報酬も都市側から支払われたため、ペスト医師は貧富の隔てなく誰であろうと公平に治療を施した。本来であれば専門教育を受けた経験豊富な医師の仕事であるが、彼らの多くは往々にしてよそでは商売の成り立たない二流の医者か、自分の身を立てようとする若い医者であった。

ベルメスの顔

ベルメスの顔(ベルメスのかお、Caras de Bélmez)は、スペインアンダルシーア州ハエン県のベルメス・デ・ラ・モラレーダの民家で発生した現象。その家のコンクリート床に、顔のような染みが浮かび上がるというものである。現在も怪奇現象信者と懐疑派の間では議論が行われており、家はスペインに現存している。

ヘンペルのカラス

「ヘンペルのカラス」は「全てのカラスは黒い」という命題を証明する以下のような対偶論法を指す。「AならばBである」という命題の真偽は、その対偶「BでないものはAでない」の真偽と必ず同値となる。全称命題「全てのカラスは黒い」という命題はその対偶「全ての黒くないものはカラスでない」と同値であるので、これを証明すれば良い。そして「全ての黒くないものはカラスでない」という命題は、世界中の黒くないものを順に調べ、それらの中に一つもカラスがないことをチェックすれば証明することができる。つまり、カラスを一羽も調べること無く、それが事実に合致することを証明できるのである。これは日常的な感覚からすれば奇妙にも見える。

ポー・トースター

ポー・トースター(Poe Toaster、「ポーに乾杯する人」の意)は、1949年から2009年まで毎年、エドガー・アラン・ポーの誕生日である1月19日に、ポーの墓碑を訪れて供え物をしていた謎の人物に対する非公式の呼び名である。目撃者によれば、彼は黒い服に白いスカーフを付け、つばの広い帽子を被っており、墓の前に三本の薔薇と、中身の減ったフレンチ・コニャックのボトルを置いて立ち去っていったという。

ボールドウィン・ストリート

ボールドウィン・ストリート(Baldwin Street)は、ニュージーランド南部の都市ダニーデン郊外の住宅地にある街路(ストリート)。最大勾配は35%で、ギネスブックに「世界一急な街路」(the steepest street in the world)として認定されている。

ボストン糖蜜災害

ピュリティ・ディスティリング・カンパニー (英: Purity Distilling Company、直訳すると「純粋蒸留社」) の敷地にあった870万リットルの糖蜜を詰めた巨大な貯槽が破裂した。これにより糖蜜の波が推定で時速56キロメートルの速さで街路を襲い、21名が死亡、約150名が負傷した。この事故は現地の伝説となり、事件から数十年経過した後でも、ボストンの住民は夏の暑い日には糖蜜の匂いがすると主張していた。

マーハン・カリミ・ナセリ

メフラーン・キャリーミー・ナーセリー (ペルシア語: مهران کریمی ناصری ; Mehrān Karīmī Nāṣerī 1942年 - )は、1988年8月8日以来フランスのシャルル・ド・ゴール空港の出発ロビーで生活をしていたことで知られる、イラン国籍の難民。よく「15年以上ずっと空港に滞在しつづけた」と語られるが、彼が空港にやってきてから15年余りの間に、空港内でのアルバイトで貯めた資金でチケットを買い、ロンドンまで飛行機で赴いた事や(ただし、ビザがないためイギリス当局に入国を拒否されシャルル・ド・ゴール空港へ強制送還された)空港の制限区域内から無断で出たためにフランス当局に拘束され刑務所に一時収監されたりと、空港の敷地外に出たことも何度かある。

マックス・ヘッドルーム事件

マックス・ヘッドルーム事件は、1987年11月22日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ一帯で発生したテレビ放送の電波ジャック。テレビ業界での「放送信号割り込み」の一例として知られている。侵入者は3時間のうちに放送信号割り込みを成功させた。発生から30年近く経つ現在も未解決事件となっている。

マクドナルド・コーヒー事件

マクドナルド・コーヒー事件(マクドナルド・コーヒーじけん)は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州のマクドナルドで起きた事故と、その事故をめぐる裁判のことである。日本でこの事件は「コーヒーをこぼしただけで、裁判で3億円(16万ドル+270万ドルの当時の為替レートによる円換算額)もの賠償金を得た」と、訴訟大国アメリカを象徴するものとしてテレビ番組などで取り上げられた。

マラドーナ教

マラドーナ教(マラドーナきょう、西:Iglesia Maradoniana、英:Maradonian Church)、もしくはマラドーナ教会とは、アルゼンチンの元サッカー選手で元アルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナ、ならびにマラドーナによる美しいサッカーを崇拝する人々によって創設された、マラドーナを神として崇める宗教である。

見えざるピンクのユニコーン

見えざるピンクのユニコーン(みえざるピンクのユニコーン、英: Invisible Pink Unicorn、インヴィジブル・ピンク・ユニコーン、略称:IPU)は、有神論を風刺したパロディカルトにおける女神であり、「見えないのにピンク色」という逆説的なユニコーンの形をとっている。 その特徴は有神論の神性に関するいくつかの矛盾を皮肉っている点にあり、無神論者や他の宗教懐疑論者が使用する修辞的な例証として作られた。

見るなのタブー

見るなのタブー(みるなのタブー)は、世界各地の神話や民話に見られるモチーフのひとつ。何かをしているところを「見てはいけない」と禁止が課せられていたにも拘らず、それを破ってしまったために悲劇的な結果が訪れる、あるいは、決して見てはいけないと言われた物を見てしまったために恐ろしい目に遭う、というパターンをもち、見るなの禁止ともいう。民話の類型としては禁室型(きんしつがた)ともいう。

無限の猿定理

無限の猿定理(むげんのさるていり、英語: infinite monkey theorem)とは、ランダムに文字列を作り続ければどんな文字列もいつかはできあがるという定理である。比喩的に「猿がタイプライターの鍵盤をいつまでもランダムに叩きつづければ、ウィリアム・シェイクスピアの作品を打ち出す」などと表現されるため、この名がある。

メアリー・セレスト

メアリー・セレスト(英: Mary Celeste)は、1872年にポルトガル沖で、無人のまま漂流していたのを発見された船である。メアリー・セレストの乗組員と、同乗していたブリッグズら家族の消息は全くわかっておらず、彼らの運命を巡って多くの推測が出されている。最大の謎は、航行が十分に可能な状態であるにも関わらず、なぜ船が放棄されたのかという点である。

メアリーの部屋

メアリーは聡明な科学者であるが、なんらかの事情により、白黒の部屋から白黒のテレビ画面を通してのみ世界を調査させられている。彼女の専門は視覚に関する神経生理学である。次のように想定してみよう。彼女は我々が熟したトマトや空を見るときに生じる物理的過程に関して得られる全ての物理情報を手にしており、また「赤い」や「青い」という言葉の使い方も知っている。例えば、空からの特定の波長の光の集合が網膜を刺激するということを知っており、またそれによって神経中枢を通じて声帯が収縮し、肺から空気が押し出されることで「空は青い」という文が発声される、ということをすでに知っているのである。(中略)さて、彼女が白黒の部屋から解放されたり、テレビがカラーになったとき、何が起こるだろうか。彼女はなにかを学ぶだろうか?

モンティ・ホール問題

プレーヤーの前に閉まった3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろには、はずれを意味するヤギがいる。プレーヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレーヤーが1つのドアを選択した後、司会のモンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。ここでプレーヤーは、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更してもよいと言われる。プレーヤーはドアを変更すべきだろうか?」1990年9月9日発行、ニュース雑誌「Parade」にてマリリン・ボス・サヴァントが連載するコラム「マリリンにおまかせ」で、上記の読者投稿による質問に「正解は『ドアを変更する』である。なぜなら、ドアを変更した場合には景品を当てる確率が2倍になるからだ」と回答した。すると直後から、読者からの「彼女の解答は間違っている」との約1万通の投書が殺到し、本問題は大議論に発展した。

幽霊文字

幽霊文字(ゆうれいもじ、英語: ghost characters)とは、JIS基本漢字に含まれる、典拠不明の文字の総称。幽霊漢字(ゆうれいかんじ)、幽霊字(ゆうれいじ)とも呼ぶ。

ユンガスの道

ユンガスの道(ユンガスのみち、スペイン語: Carretera de Los Yungas)は、ボリビアの首都、ラパス市から北東方向のユンガス地方に延びている長さ約80kmの山岳道路。切り立った断崖に取り付けられた部分が長く、頻繁に転落事故が起こっていたため死の道路(西: El camino de la muerte)として知られている

酔っぱらいのマント

酔っぱらいのマント(よっぱらいのマント、Drunkard's cloak)とは、ならず者を罰するためにヨーロッパ各地で用いられた「さらし台」の変相である。このような拘束具によって晒しものにし、名誉を傷つける刑罰は中世において広くみられた。

ラザロ徴候

ラザロ徴候(ラザロちょうこう、英語: Lazarus sign, Lazarus phenomenon)は脳死とされる患者が自発的に手や足を動かす動作のことである。1984年にA・H・ロッパーによって脳神経科学誌の『Neurology』に報告され、ラザロ徴候と名づけられた。名前は新約聖書でイエスによってよみがえったとされるユダヤ人のラザロに由来する。ラザロ症候群(en:Lazarus syndrome)との混同に注意。

六万五千五百三十七角形

六万五千五百三十七角形(ろくまんごせんごひゃくさんじゅうしちかくけい、ろくまんごせんごひゃくさんじゅうななかっけい)は、多角形の一つで、65537本の辺と65537個の頂点を持つ図形である。内角の和は11796300°、対角線の本数は2147450879本である。特筆すべきは、正65537角形は定規とコンパスによる作図が可能、ということである。

笑い死に

笑い死に(わらいじに)は、笑うことが原因となって死ぬこと。その事例は、古代ギリシア以来、記録に残されている。無害な笑いから逸脱した病理学的な笑いには、死をもたらしかねないものがある。

ワールド・ジャンプ・デー

ワールド・ジャンプ・デー(World Jump Day)とは、世界時(GMT)2006年7月20日10時39分13秒(夏時間の場合11時39分13秒、日本時間19時39分13秒)に予定されていた、「西半球で6億人の人が同時にジャンプして地球の軌道をずらし、地球温暖化をストップさせよう」という計画である。インターネット上で行われているフラッシュモブの一つでその正確性には疑問がもたれている。

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