Pixivメッセージで受けた巧妙な嫌がらせについて
昨今、ネットでの誹謗中傷や嫌がらせによるトラブルが頻繁に発生しています。
今回、しがない一絵描きである私自身がPixivメッセージにて
『あからさまではないが、確実にクリエイターを攻撃してくる』
事案に遭遇しましたので、
今後、もしくは今までに同様のことに遭遇した方向けの注意喚起として、その紹介と『やりとりの中で何が起こっているのか』の解説をしたいと思います。
1度目の襲来(ここは比較的平和に終わる)
※メッセージを送ってきた方は、やりとりの後にユーザー名前を変更し、数日後にメッセージも削除してしまっていたので、スクショを公開してもご本人に不利益は無いと判断しました。
やりとりがかなり長いので、スクショは部分的にピックアップしつつ、内容は要約して書いていきます。報復ではなく注意喚起が目的ですので。
実はこの事案、昨年2020年10月と今年2021年7月の2回に渡って発生しました。
私、幸坊(藤野は二次創作の名義です)はPixivにて絵の描き方に関する講座を過去に数点公開しています。
最初のメッセージの時点では単なる質問者と判断し、できる限り丁寧に対応することにしました(事実、この時点では攻撃性は全く見受けられません)
この時点では、とてもじゃないですけど攻撃的な方には見えません。
むしろこんなことを言われるとちょっと嬉しいので、私はとても真面目に以下のような内容を回答します(長いので要約します)
・個人的には描きたいタッチや画風が先行するので、そのイメージを実現する為にデッサンを利用し、実物の観察もする。それがゆくゆくはオリジナリティになる
・なので、あなたも描きたい絵があるとしたら、それを実現する為に技術を習得してみてはどうか
・1枚の絵を描くときに、何を表現し、伝えたいのかを考えながら、それを表現する助けとして技術を取り込んでいくのもいいのではないか
当時イベント遠征に出ていた私は、イベント後の回らない頭で必死に文章を考えて送信します(どうでもいい)
しかしこの後突然、質問者の様子がおかしくなっていきます。
私がイベント後の疲労の中(それはどうでもいい)懇切丁寧に答えた内容を華麗にスルーして、講座中の絵の揚げ足取り?のようなことを始めます。
おいおい、失礼が無いように丁寧に質問しますって言ってたのはどこのどいつだ??
当該講座はあくまでコミックイラストの解説として、図解は正確に描きうつすのではなく、目の描き方の違いによって雰囲気の違いが出ることを解説しているに過ぎません。(という旨を伝えました)
「その質問さっきのと全然関係ないですけど?あなたは他人の絵の粗探しするために絵の技術を学んでるんですか??先に絵の意図を汲み取れるようになったらどうです????」
と私は苦言を呈しました(実際はもっと丁寧に書いてます)
しかしこの方はあくまで、「自分には悪意がない」というポーズを取るようです。
やりとりは続きます。
このあたりから、質問者の意図が見えてきた方もいらっしゃるかもしれませんね。
延々と、私の回答を無視する形で講座の(しかも講座の意図していないことへの)質問が連投されていきます。
正直な感想、改めて見ると異様です(苦笑)
でもこの受け答えをしている時点では「なんか変だ」と思いつつも、断定しきれない私がいたのを覚えています。
この後は講座以外にも、私の描いたイラストの写実と異なる点を質問してくるなどのやりとりがあり、それは比較的すんなりと話が通って講座のようにしつこく食いつかれることはありませんでした。
まあ、なんか変な人だったけどとりあえずは納得してくれてよかった~と、善良で呑気な私は安心しておりました。
ですが、やり取りの中で少々引っ掛かる点がありました。
私のメッセージは、いい加減、講座への見当違いの質問が多いので「うっせぇもう黙れ」の意味で送りました(苦笑)
質問者の「そのオリジナルの解釈を上げられる強さがどこにあるのか」という文言、何のこっちゃ?とこの時思ったのが、なんと後の2度目のやりとりで再び出てくることになろうとは…
2度目の襲来(のっけからヤバい)
1度目の襲来があったこともとうに忘れた頃合い、再びこの質問者のメッセージを受信したのが今月の話です。
メッセージを開いて1番、その異様さのあまりに、昔からの友人にLINEを飛ばして助けを求めました。
この後にもう少し続くのですが、どうやら前回指摘をしてきた講座の絵のことを、まだ執拗に追及してきているようです。
友人にこのメッセージと以前のやりとりをざっくり説明して、
『この質問者は悪意があるのか、それともコミュニケーションに難があるのかのどちらだろう』
という議論をLINEでかわし、現状では判断がつかないという結論になりまして。
ならば、まずは質問者に悪意があるのかをハッキリさせる必要があるとして、こちらの意見を発信しつつ、それを探っていくことにしました。
私、毎年視力検査しかしてないですけどね。両方1.5です(どうでもいい)
ケーキが三等分云々は、「ケーキの切れない非行少年たち」という本からの引用ですね。
これより前のやりとりから、質問者はどうやら講座絵師に対して良い感情を持っていないようなので、私から単刀直入に
「講座を下げさせることが目的か?」
と問いました。
しかし質問者はまたしても「疑問」という言葉ではぐらかします。
とはいえ善良な私でも同じ手は二度も食いませんし、何より、このことによって
「何かしらの要求がしたいのではなく、私のメンタルを潰しに来ている」
という意図が明らかになりました。
この後は、その手口を存分にお楽しみください。
おーおーおーおー、よくもこんな細かいところから私のことを知り尽くしてるみたいなこと言えるな!!!!!!!!!!
ここで喧嘩を買うと喧嘩両成敗になってしまうので、私はあくまで淡々と自分の意見を述べるだけにとどめます。
そうすれば、相手は勝手にボロを出して自滅してくれますからね。
長いので、途中いくらか端折っています。
ここにきて、1度目の時に引っ掛かった文言が出てきた!お前どんだけ根に持ってんだ!!
この「pixivに上げる講座のクオリティ」云々に関しては、ずっとこの繰り返しなのでいい加減ウンザリします。これでもやりとりを若干端折ってます。
前回も酷かったですが、明らかに会話が成立していません。おまけに決めつけ口上で高圧的です。
あれほど「丁寧に」していたつもりの質問者が、このたった1年足らずでどれほどの尊大な絵師様に成長されたのでしょうか・・・・・・。
冗談はさておき。
最後に、これまでのやりとりで一体何があったのかを説明し、纏めてみましょう。
善良な質問者を装い、直接的ではない言葉を使って少しずつ相手を侮辱していく
この一連のやりとりを簡潔に纏めると、このような流れかと思います。
①善良な質問者のフリをしてメッセージを送る(この時点でターゲットは明確に絞らず、何人かに似たものを送っている可能性も)
②返信してきた人に対して、遠まわしな侮辱を少しずつ投げつけ、悪気が無いフリをして攻撃できそうか探る
③攻撃できそうだと判断したターゲットに対して、あくまで親切心を装いながら絵の細かい粗をつつき、お前の目がおかしい、正確でないだのと『本人が自分自身で判断しづらいこと』を利用して疑心暗鬼にさせる
④『成功できない』『見えていない』という精神的な部分を引き合いに出して、クリエイターの向上心や承認欲求、コンプレックスを利用しメンタルを折ろうとする
1度目の時のですけど、こうやってさりげな~く侮辱的な文言を入れてくるんですよね。
世の中には、これに似たものがありましてね。
モラルハラスメントっていうんですけど。
モラルハラスメントとは、モラル(倫理・道徳)を利用して、相手に罪悪感を植え付けながら攻撃します。
今回のケースでは「質問」「心配」「指摘」を装い、「自分が気に食わない」というニュアンスは決して表には出しません。
モラハラが周囲に気付かれにくいというのも、こういう手法を取るからで、攻撃している本人が無自覚だったりもします。
第三者目線から見ると「なんでこんな奴に引っ掛かるんだ?すぐにブロックすればいいのに」って思う内容かもしれませんが、
私としては、それが一番危険だと思うのです。
『引っ掛かった方が悪い』
と思ってしまうと、その人は一人で悩みや疑心暗鬼を抱え込み、黙って筆を折ってしまいかねないのです。
優しくて、向上心があって、頼られると嬉しいクリエイターほど、きっとこの罠に引っ掛かってしまう。
私は今でこそ、私個人の幸福と共存させる形で創作活動をしていますが、少し前まで自分の創作活動に対して多少なりと辛さはあったので、そのタイミングで来られてたら危なかったと思います。
自身の創作活動に対して、他人の価値に囚われない基準がある方は大丈夫かと思いますが、そのような方は決して多くはないでしょう。
まったくこのようなケースでなくても、とりあえず
「下手」「嫌い」「活動をやめろ」という分かりやすいものではない、善人を装った嫌がらせが存在する
ということを、クリエイターの方々には知っておいていただきたいです。
最後に:もしこれまでに同様の嫌がらせを受けて、傷付いた方・・・
私のメッセージが届くかは分かりませんが、
本当に悔しかったですね。勝手に色んなことを言われて、決めつけられて、でもそれを否定することができなくて、辛かったでしょう。
悪いのは、傷付いたあなたではありません。
あなたの作品の良し悪しは、他人が決めつけることではありません。
なかなか望みが叶わないでいても、あなたが表現したいと思う心とは関係の無いことのはずです。
投げつけられた言葉は、本当は投げつけた人自身を縛る呪いなのです。
あなたがそれに苦しむ必要はありません。
自身の幸福の為、出会うべき人の幸福の為に作品を創り続けてください。