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徳川宗家当主と行く!千代田区の徳川家康聖地巡礼ツアー!_PR

※本日の記事は千代田区観光協会の提供でお届けします。

余計な事を聞いたりもしました。

最終回に向けてがぜん盛り上がっている大河ドラマ「どうする家康」(NHK)ですが、これにあやかって千代田区観光協会から「千代田区×徳川家康プロジェクト『家康、千代田城入城』のひとつとして徳川家康ゆかりの地を紹介して欲しい!」という依頼がありましたので、とある場所に早速やって来ました。


おや……?

ここは……?


はい。

というわけで本日は徳川宗家第19代当主、徳川家広さんにお越し頂きました。「徳川家康ゆかりの地を巡るならその子孫に案内してもらおうぜ」という雑な思い付きから飛び出した企画です。大変申し訳ございません。


徳川家広……徳川記念財団理事長、長崎大学国際連携研究戦略本部客員教授、特定非営利活動法人公共政策調査機構顧問、作家、翻訳家、徳川宗家第19代当主。

ヨッピー
おおおお!なんていうか、似てますね……!
我々がイメージする徳川家康そのまんま!

家広さん
良く言われます(笑)

ヨッピー
19代当主っていうことは、お父さんのお父さんの……って18回繰り返してやっと徳川家康にたどり着くわけですが、それでも似てるってちょっと笑ってしまうな。そしてこちらの豪邸もとんでもないですね。めちゃくちゃな豪邸じゃないですか。悪役が住んでるタイプの家ですよこれ。

「良くここまでたどり着いたな……」と偉そうにする悪役のパントマイム。

家広さん
私が14歳から大学を卒業するまではここに住んでいたんですよ。つまり元々は実家だったわけですね。でも5年前、父が徳川記念財団を設立した時に土地も建物も財団に寄付したので、今は財団の事務所として使っております。

ヨッピー
財団!やっぱり、財産とかすごいんですか? こういうお屋敷に住んで、親から「お前は将来、徳川家を継ぐんだから」とか言われて英才教育みたいなの受けるとか。

家広さん
いえ全然。放任を通り越して放置気味に育ちました(笑)もともと、私の父は会津の松平家に産まれたんですが、「徳川宗家に跡取りがいない」ということで14歳の時に養子に入ったんですね。それで就職とほぼ同時に、17代つまり曾祖父が亡くなって父が当主となったわけなんですが、父は「会社勤めがまず大事」という生き方を貫きました。それもあって「この家は」みたいな事は全然、話すことはなかったですね。

ヨッピー
会津の松平家という事は松平容保(かたもり)※の?

※松平容保……幕末の会津藩藩主。攘夷派の過激志士による暗殺が相次ぐなど、混乱を極めた時期に京都守護職に就任し治安維持に努めたが、体制側に居たため幕末の動乱で会津藩ごと朝敵とされ白虎隊の悲劇を生むことになる。

家広さん
そうそう。松平家は官軍と全面戦争になって惨敗、松平家は25万石の領地を3万石に減らされて貧乏になってました。

容保の四男の恒雄というのが私の曾祖父で、幸い学業優秀だったので外交官となり会津松平家の跡取りとはならなかったんですが、「賊軍の血」ということで意外に苦労人でした。

なので、殿様というよりは自力で立身出世を遂げた軍人とか役人の感性で、その曾祖父の長男、私の祖父も兵役を務めた上で銀行に就職したので、家柄についてもったいぶるようなところはなかったです。

ヨッピー
徳川記念財団というのはどういう事業をされるんですか?HPには徳川宗家伝来の文化財の保存、研究、公開と書いありましたけど……。

家広さん
明治維新で江戸城の無血開城となったわけですが、その時の当主は最後の将軍こと慶喜公ではなく、まだ6歳だった私の玄祖父、徳川家達でした。

それで、彼を支える元幕臣たちが大急ぎで価値のありそうな品々を荷造りして、駿河の国に引っ越します。3万人くらいですね。

地名の「駿河府中」が「不忠」という意味だと難癖をつけられるかもしれない、ということで「静岡」という地名を決めたのもこの家達と言われています。

そしてその駿河の地でお参りに行くようになった久能山東照宮に、持って行った家宝の半分くらいを寄付しました。日光東照宮に比べると地味なお寺なので廃れないように、という配慮です。

その後16代が軍縮会議の特命全権大使として頑張ったことに怒った右翼によって東京の屋敷が放火され、多くの品が焼失しました。

更に太平洋戦争時の空襲でも焼失していて、最後に残った品を父が引
き継いだのですが、これが先々散逸することのないよう、2003年に財団法人を創設して、そこに全てを寄付する事にしたのです。所蔵品で有名どころでは初花の茶入れがあります。

ヨッピー
初花!それ僕でも知ってますよ!信長が持ってたやつですよね!

家広さん
そうそう。足利義政から信長、秀吉、そして家康と3人の手に渡った茶器ですね。

ヨッピー
それ、僕に頂けません?

家広さん
頂けません。

ヨッピー
えー!すごい!初花、見てみたいです!

家広さん
残念ながら、ここには無いんですよ。重要文化財なので、しかるべき場所で保管しています。

ヨッピー
あーそうか。防犯がどうとか防火体制がどうとか。

家広さん
そうです、そうです。

ヨッピー
他には何かないですか?

家広さん
そうですね……。


なんかすごそうなのが出て来た。

家広さん
例えばこちらなんですが……。

ヨッピー
葵の御紋が出て来ると一気に時代劇っぽくなってなんか笑ってしまいますね。

家広さん
こちらは家康公が子どもの頃に遊んでいた竹筒なんですが、振るとカラカラ音がするんですよ。今で言う赤ちゃんのガラガラみたいな事なのかな?

ヨッピー
これ、ぐるっと見ても穴をふさいだ跡もないし、どうやってこのカラカラ音を立てるのを入れたのかわからないですね。

家広さん
そうなんですよ。不思議ですよね。だから、「振ると音がする変な竹を見つけたから若君に差し上げよう」と思って家来が持ってきたのかもしれないですね。

徳川家康が遊んでいた竹筒!

ヨッピー
いやー、面白いなー。今日は千代田区にある家康公ゆかりの地に行こう、ということなんですが、家広さんもそういう史跡なんかをけっこう巡ったりするんでしょうか?

家広さん
いえ全然(笑)

ヨッピー
大丈夫かこれ。

というわけで早速、皇居周辺にやって参りました。

ヨッピー
皇居と言えば元江戸城であり元千代田城なわけですが、僕お濠の内側が全部皇居だと勘違いしてて、中に入れると思ってなかった。

家広さん
そう。勘違いしている人も多いんですが、江戸城(千代田城)の内廓は230万㎡でその内115万㎡が宮内庁管轄のいわゆる皇居にあたるので、およそ半分なんですよね。東御苑、二の丸庭園など普通に出入りが出来ますよ。

ヨッピー
ちなみに、家広さんの場合はご先祖様がこの、超ウルトラ一等地のバカ広い土地を所有してたわけじゃないですか。

家広さん
まあ、そうなりますね。

ヨッピー
「我が家に返せ!」とか思わないんですか?

家広さん
思いません(笑)

ヨッピー
えー。僕だったら絶対思っちゃうな。ちょっと計算してみよう。230万㎡は約70万坪で、千代田区の坪単価がだいたい2,000万円くらいらしいから、えーっと、約14兆円かぁ。えーー!14兆ですよ14兆!一生かかっても使いきれん!

家広さん
これだけの土地を一気に売ったら、地価が暴落しますよ。

ヨッピー
冷静に言わないでくださいよ。

清水門渡櫓門 重要文化財

ヨッピー
完全にお城ですね。そして実際に見るとめちゃくちゃデカい!さすが将軍様のお城やでぇ……!


江戸城警護の根来(ねごろ)衆などが詰めていた番所


天守台跡と


天守台前の広場。もともとは大奥があったあたりらしい。

ヨッピー
僕割と歴史好きなのに、ここに来たことがなかったのは迂闊だったなー。考えてみるとこの江戸城って歴史のど真ん中じゃないですか。家康の時代や江戸城の開城はもとより、桜田門外の変もそうですよね。

家広さん
「忠臣蔵」で刃傷沙汰があった「松の廊下」も江戸城ですね。ちょうどあの辺にあったようですが。

ヨッピー
家広さんもやっぱり歴史モノは好きなんですか?今回の「どうする家康」は見てます?

家広さん
テレビは普段見ないんですが、今回はけっこう、ちゃんと見てます。松本潤さんが主演なので、「まあ、そんなに悪くは描かれないだろうな」と安心しているというところも、あるかもしれません。

ヨッピー
家康って、「狸親父」とかちょっと悪く描かれる事も多いじゃないですか。すごい意地悪で腹黒いジジイ的な。ああいうのも子孫としてはちょっと腹立ったりします?

家広さん
慣れているので、もう何も感じません。実は家康公の描かれ方は時代によってどんどん変わっていて、そちらのほうが面白いんですよ。最近は良く描かれる事が増えてる気がします。

「なんでだろう?」と考えた時に、これは戦後ずーっと首都圏の人口が増えてきたからじゃないかと思います。関西圏の人は豊臣秀吉びいきの人が多いじゃないですか?

ヨッピー
ああ、僕大阪出身だからまさに。「太閤さん太閤さん」って。

家広さん
そうそう。それが戦後、首都圏の人口がどんどん増えて、それとともに江戸というか東日本の価値観が強くなって、家康びいきが増えてきたのではないか、と考えているわけです。

ヨッピー
なるほどな~~。


そして皇居から東京駅のほうへ。

ヨッピー
千代田区ってド都心なのにかなり緑が多いですね!あと、人口が6万人しかいないらしいですよ。

家広さん
あ、そんなに少ないんですか。

ヨッピー
でも、考えてみたら千代田区って大企業の本社がゴロゴロあるじゃないですか。リクルートもそうだし三菱商事もそうだし三井住友もそうでしょ。住んでる人はだいたいお金持ちだろうし、税収えぐいはずなのに人口が少ないって事はウハウハですよたぶん。

家広さん
ヨッピーさんはお金の話が大好きなんですね。

ヨッピー
そうなんです。お恥ずかしい限りです。


丸の内を歩く

ヨッピー
あー、この辺なんて歩くことないからめちゃくちゃ新鮮です。すごい落ち着いた、良い感じの街ですね。こんな事になってるのかぁ。


1600年に豊後に漂着したリーフデ号の銅像

ヨッピー
僕、これ知らなかったんですがこれも家康ゆかりの地なんですね。

家広さん
そうなんです。1600年に豊後、今の大分県のあたりに漂着したオランダのリーフデ号の銅像なんですが、そのリーフデ号に乗っていたヤン・ヨーステンというオランダ人の船員が家康公に仕える事になるんです。その時の日本名が耶 楊子(や ようす)で、その方の名前が今の八重洲(やえす)の語源になったそうです。

ヨッピー
そうなんだ。マジでまったく知らなかった……!


そして平河天満宮に来ました。

ヨッピー
ここもゆかりの地なんですね。

家広さん
そうですね。菅原道真公や家康公が祭られています。元々は江戸城内にあったものをこの地に移したそうで、「平河町」という地名の語源にもなっています。

願いごとをしながら撫でると願いが叶うとされている「撫で牛」

ヨッピー
やーでも千代田区って面白いですね。皇居があって丸の内がある一方で、秋葉原や神田、神保町なんかのゴチャゴチャした町も千代田区でしょう。

家広さん
幅広いですよね。色んな顔があると言いますか。私、確かにこういう歴史的な史跡も好きなのですが、どちらかと言うとサブカル寄りの人間なので秋葉原とか神保町とかああいうところの方が得意だったりします。神保町には古本屋さんがたくさんあるし、集英社も小学館もあるでしょう。

ヨッピー
つまり……?

家広さん
ええ、オタクなんですよ。

ヨッピー
なぜ徳川宗家の当主がオタクに。

家広さん
一番大きかったのは私が帰国子女であったことですね。日本に帰ってきたらクラスの子たちと話が合わなかったんですよ。それと、アメリカではテレビっ子だったんですが、アメリカのゴージャスな番組に慣れていたので、日本のテレビ番組がどこかみすぼらしく見えたせいで、テレビも見ない。

そんな時、家にはSF小説や漫画の本がたくさんありましたから、そこに居場所を見つけた、という事だと思います。

家広さん
アニメもSFも「サブカル」つまり副次的な文化とよく言われますけど、私は今では、戦後日本ではむしろこっちこそが主流文化だと思っています。

文学も映画も絵画も批評も、戦争協力で汚れ、戦後にはかなり屈折した発展をします。マンガやアニメは戦前からありましたが、「手塚治虫に始まる」という神話が普及して、そして手塚マンガや手塚アニメに接した才能ある子どもたちが、マンガやアニメへと進んでいったわけです。

なので、世界が興味を持つ日本文化って、圧倒的にマンガとアニメでしょう? で、私にとっては神保町がそうしたサブカルの聖地なんです。千代田区には、日本経済の中枢の丸の内も、巨大史跡の江戸城も、サブカルの聖地の神保町もあるわけなんですね。

ヨッピー
はーーー。そう考えると千代田区ってたいしたもんですね。僕は普段、新宿や中野らへんで遊んでるので新鮮だったなー。こんど飲みに来よう。

家広さん
ちなみに私は、千代田区で飲みにいったことは、ほとんどないですね。

ヨッピー
あ、家広さん。ちょっと大事な話をしても良いでしょうか?本当に大事な事なのですが……、

家広さん
そんなものはありません。

ヨッピー
無いのかぁ。

というわけで徳川宗家の当主と共に徳川家康ゆかりの地をあれこれ巡ったのですが、せっかく千代田区に来たんだし、という事で僕のたっての希望でこちらにもやって参りました。

じゃん!サウナラボ神田です!

ウヒョー!サウナだーいすき!

ヨッピー
すいませんここからはちょっと早口で解説させてください。
サウナラボはフィンランドにおけるサウナ体験を忠実に再現した施設で、日本のサウナ施設とはけっこう違う、特色のある施設なんですよね!

まず、サウナ室がベタベタに密閉されておらず、ちゃんと通気口を作ってあるし、温度もそこまで高くないので息苦しくない!

更に水風呂のかわりに「アイスサウナ」があってマイナス20℃の設定になっているのであります。フィンランドと言えば寒い国ですからこれもフィンランドにおける外気浴を疑似体験できるっていう寸法であります。実はフィンランドのサウナ施設には水風呂って設置してないんですよね!田舎のほうのサウナだと湖のほとりに作ってたりしますけど!

僕は最近、「サウナブームのせいでサウナがやたら熱くなってねえか!?」と思っておりまして、どちらかと言うとマイルドな温度のサウナにじっくり入るのが好きなタイプなので僕にとってはバッチリ最高!

サウナグッズも色々取り揃えてるのでサウナーの人は一度は絶対に来るべき!

そしてサウナのあとは……?

歴史好きの「つらら」さんがお給仕してくれました

やったーーーーー!
萌えだ~~~~~~~~~~~~~~~!


萌え萌え!キュンキュン!
萌え萌え!キュンキュン!


徳川家康の絵を描いて頂きました。


「美味しくなーれ!萌え萌えキュン!」もやりました!


やったー!美味しくなったー!とはしゃぐ僕。
満面の笑みで「お出かけ」何故ならメイドカフェは自宅であり、お邪魔した時に「おかえりなさいませー」と言ってくれるからである。

ちなみに本日訪れたat-home cafeは千代田区観光協会お墨付き・安心安全のメイドカフェであります!
秋葉原周辺のメイドカフェにはだいぶアレなお店も多いので、お店選びは慎重に!

いやーほんと、皇居や丸の内周辺の落ち着いた雰囲気にこの秋葉原のゴチャゴチャ感まで、まるっと楽しめてしまいました。

やっぱり……、

おしまい。

【提供】
千代田区観光協会

【協力】
徳川記念財団
http://www.tokugawa.ne.jp/

サウナラボ神田
https://saunalab.jp/kanda/

at-home cafe
https://www.cafe-athome.com/


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