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ChatGPTがVS Codeに寄り添う:macOS

コーディングにより身近になったChatGPTの登場です。
「ChatGPT macOS アプリ」と、「Visual Studio Code」とがより密接に連携できるようになりました。これまでは、APIを活用することで似たような事はできましたが、無料でこの機能が使えるようになるのは、開発者にとって非常に助かります。本記事では、この機能を簡単に試したので、その感想などをまとめています。


導入手順

以下の公式の手順に則ります。

https://help.openai.com/en/articles/10128592-how-to-install-the-work-with-apps-visual-studio-code-extension

1.「ChatGPT macOS アプリ」を最新化する

最新バージョンであれば、チャットウインドウに以下のような項目が増えています。Codeと書かれた右横にある、取得をクリックしてください。なお、事前に「Visual Studio Code」をインストールして起動しておきましょう。

↓以下からダウンロードできます。

2.拡張機能のダウンロード

「取得」ボタンを押すと、OpenAIのサポートページに飛びます。
2.Download the extension: openai-chatgpt.vsix
と書かれた箇所のリンクをクリックして、ダウンロードしてください。

3.「Visual Studio Code」に拡張機能をインストール

「Visual Studio Code」上で、CMD-Shift-Pキーを押してください。
上部の検索エリアにフォーカスされるので、「拡張機能VS」くらいまでタイピングすると、以下の選択肢が出てきます。これをクリックします。

クリックしたら、先ほどダウンロードしたファイルを選択します。

4.拡張機能がインストールされたかチェック!

CMD-Shift-Xキーを押して、拡張機能一覧を確認します。以下のような拡張機能がインストールされていたら大丈夫です。

ChatGPTで使ってみる

「ChatGPT macOS アプリ」で新しいチャットを始めます。左下のボタンを押して、連携をクリックすると、以下のように「連携済み」となればOKです。

「Codeと連携中」となっていれば、ChatGPT側からコードを読める状態になっています。

今時点でできる事

あくまで自分が執筆時点で確認した内容です。今後アップデートで機能が増えると思われます。最新情報は公式サイトをご確認ください。

https://help.openai.com/en/articles/10119604-work-with-apps-on-macos

1. コードの読み取りと解析: 提供されたコードを理解し、改善案や新しい機能を提案します。
2. コードの書き換え提案: 必要に応じて、コードの一部を書き換えたり、新しいコードを作成します。
3. バグの修正支援: コード内の問題点を指摘し、修正案を提供します。
4. 設計や実装のアドバイス: 新しい機能を実装する際のアプローチやベストプラクティスを提案します。

ChatGPTから書き換えができるわけでは無いようです。例えば、修正案を提示してくれるので、それを参考にしてコードに反映させる形になります。その点で言えば、これまでのやり方と大きく変わるものでは無いと思います。

ただし、コードを全て、または一部をわざわざ貼り付けて連携するのとは違い、シームレスに「Visual Studio Code」を参照できるため、従来の手間が大きく軽減されていると感じました。

まとめ

最近やたらとベータ版のリリースが相次いでいる気がしますが、便利になる事は大変良い事です。特に、コーディングに関しては本当に便利に使うためには、外部の拡張機能にAPI連携が必要だったり、手間とお金が追加でかかることが多かったですが、こうして公式にサポートしてもらえると、月額の範囲で扱えるので大変ありがたいですね。

注意点としてこれまで通り、機密性の高い情報、特にコードに関しては誰の資産なのかというのを意識して扱う必要があります。要するに、外部送信して良い内容かどうか、従来通り確認することが大切です。これを怠ると情報漏洩のリスクが高まる点に注意してください。

※かつて、年収診断を目的にソースコードを誤って公開した事件がありましたよね。ChatGPTに渡すという事は、一時的にでもOpenAIに渡すということを意識しましょう。

学習に使われることはなく、だいたい30日で完全に消されるので、そんなに気にすることでも無いとは思います。適切な注意を払いつつ、このような便利なツールを積極的に活用していきましょう。また、enterpriseはちょっと異なるプライバシーが適用されるので、こちらは気になる場合公式サポートをご確認ください。

https://openai.com/ja-JP/enterprise-privacy/


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