LeanとDevOpsの科学[Accelerate]で統計学的に証明されていること
LeanとDevOpsの科学[Accelerate]は、数年にわたる科学的で厳密な調査研究を基に、組織のパフォーマンス向上を促すケイパビリティを示した書籍です。
■デリバリーパフォーマンス(Four Keys)
●2017年時点の統計値
※書籍を参考に作成
●2019年時点の統計値
※State of DevOps 2019 を参考に作成
●2021年時点の統計値
※State of DevOps 2021 を参考に作成
■5つのカテゴリ
■24のケイパビリティ
※詳細はExplore DORA's research programのケイパビリティごとの説明を参照。
■書籍でのまとめ
■証明されたケイパビリティの関係を再整理
ケイパビリティの関連を把握しようとすると数が多く、全体像が見えにくいので整理していきます。
組織全体の営利的なパフォーマンス、組織の非営利なパフォーマンスに影響を与えるとは、事業活動の全体に影響を与えるということ。
継続的デリバリとそのプラクティス群の1対1の関連は冗長なのでまとめます。
帰属意識と職務満足度は、相関関係がほぼ同じなのでまとめて扱います。
まだ数が多いので、他のケイパビリティへ影響していないものを除外して考えてみます。
残ったものは、人・組織に関わること、プロセスに関わること、技術に関わることでグルーピングできます。
最終的な効果である、企業全体のパフォーマンスを中心にして再配置します。
グループを囲むと関係がはっきりしました。
DevOpsという思想で言われている人・組織、プロセス、テクノロジーの三位一体での活動が、ビジネスに与える効果が統計学的に証明されたことが可視化できました。
■まとめ
人・組織、プロセス、テクノロジーの各ケイパビリティが「相関」して企業全体のパフォーマンスを向上します。どれか一つだけを実施しても効果は生まれません。正の相関を生むように、道具を変え、行動を変え、考え方を変える、この改善サイクルを回し続ける必要があります。
まずはソフトウェアデリバリのパフォーマンスを計測し、可視化できるようにしましょう。現況を把握し、目標を設定、成長を把握できるようになれば、ぐっと動きやすくなります。自組織にあった数値を目指して、全体最適化に向けたカイゼンを進めていきましょう!
24のケイパビリティを把握するアセスメントを用意しました。デリバリーパフォーマンスの計測結果から打ち手を考える場合や、計測が難しい場合の入口としてご活用ください。