
noteの全体ビューについて調べてみたら「ビュー」とはPVではなくMVのことでした
こんにちは、しちゃうおじさん(以下「しちゃおじ」)です。
noteを始めて1ヶ月が経過しました。
先日、開始1ヶ月目の運用データを公開したのですが、そのときにあたらめて『全体ビューって何の数字だろう?』と疑問に思い、先輩noterさんの記事を調べて回ってみました。
でも、この「ビュー」について明確に解説している記事が見当たりません。
そこで、ひきこもり中の「しちゃおじ」が、noteの「ビュー」について可能な限り詳細な解説を試みたいと思います。
クリエイターのみなさん、「全体ビュー」って「PV(ページビュー)」ではないですよ!
1.「全体ビュー」とは「PV」ではありません
まず、色々調べて回っていた中で一番気になったのが、noteのオリジナル指標である「全体ビュー」のことを「PV(ページビュー)」と誤って認識している方がたくさんいたことでした。

上記の画像を見ていただいた通り「ハテナマーク」をクリックすると、
全体ビューは、記事ページと記事がタイムラインなどに表示された回数の合計です。
と「全体ビュー」についての説明が表示されます。
この説明から「記事ページの表示」+「タイムラインに表示」=「ビュー」ということがわかります。
その「ビュー」の合計回数が「全体ビュー」ですね!
なお、上記の「記事ページの表示」のことが、いわゆる「PV(ページビュー)」のことであり、あなたの書いた記事への「アクセス数(トータルアクセス)」のことです。
しかしながら「全体ビュー」の場合、この「記事ページの表示 = PV(ページビュー)」に加えて「タイムラインに表示」がカウントされています。
つまり、「PV(ページビュー)」+「タイムラインビュー」=「全体ビュー」です!
ですから、「全体ビュー」を「PV(ページビュー)」と言ってしまうと、「タイムラインビュー」の分をかさ増ししてしまうことになります。
まず、ここをきちんと理解することが第一歩ですね。
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2.「タイムラインなどに表示」とは?
『んな細かいことはいいんだよ』と怒られてしまいそうですが、続けます。
「記事ページの表示」は「PV(ページビュー)」のことなのでわかりやすいですが、では「タイムラインなどに表示」とは何のことでしょうか?
実は、この「タイムラインなどに表示」というのが、noteオリジナル指標である「ビュー」の鍵であり、note株式会社の戦略の肝です(と勝手に思っています)。
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まず「タイムライン」ですが、パソコンの画面で説明すると、ログインして左上の「ホーム」タブをクリックした状態で、中央に表示される記事のことです。

上記の画像だと、中央2列に表示されている記事が「タイムライン」です。
「自分が投稿した記事」と「閲覧履歴にもとづくおすすめの記事」と「しちゃおじ」がフォローしている「note公式の記事」が表示されていますね。
※スマホブラウザやアプリでの閲覧の場合は、「ホーム」を押したときに縦一列に並んで表示される記事が「タイムライン」です。
noteの「ビュー」では、この「タイムラインに表示」されたものをカウントします。
繰り返しますが、「記事ページの表示」+「タイムラインに表示」=「ビュー」です。
それはつまり、あなたの書いた記事をきちんと読まれていないどころか、記事ページに訪問すらされていなくとも、「タイムラインに表示」されるだけで「ビュー」はカウントされているということです。
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次に、「タイムラインに表示」される記事を確認しておきましょう。
2021年5月現在では、以下4つの記事が「タイムラインに表示」されています(つまり、以下の4つの記事が「ビュー」にカウントされている)。
① 自分の投稿した記事
② フォローしているクリエイターさんの記事
③ フォローしているマガジンの記事
④ 閲覧履歴にもとづくおすすめの記事
『これらの「ビュー」がどのような性質を持っているのか?』を、それぞれ簡単に触れてみます。
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① 自分の投稿した記事
自分が投稿した記事が「タイムラインに表示」されます。
おそらくですが、自分のスマホのタイムラインで、自分の記事が表示される(自分で自分の記事の表示を確認)だけで「ビュー」はカウントされます。
note運営事務局さんにいくつかのご質問をしてみたところ、「ビュー」についての詳細な仕組みはご回答いただけなかったのですが、
ご自身でご覧になった回数も、全体ビューに含まれています。
との回答をいただくことができました。
また、
noteのタイムライン表示は、デバイスやアカウントによる変化はありません。
との回答を追加でいただいています。
つまり「パソコン or タブレット or スマホ」、また「自分アカウント or 他人アカウント」での差はないということですね。
ですので、自分で書いた記事を自分で閲覧するときはもちろん、自分の書いた記事が「タイムラインに表示(タイムラインで確認)」される度に、「ビュー」はカウントされるもので間違いないでしょう。
特にnoteを始めたばかりの頃は、自分の記事をちょくちょくチェックして誤字脱字を修正したり、改行を工夫してみたりして、何度も何度も自分の投稿を見直す人も多いかと思います。
その度に「ビュー」がカウントされていくので、最初の頃の「全体ビュー」のうち半分は「セルフビュー」だった、なんてこともあるかも知れません。
ですので、note開始直後の「セルフビュー」には、特に注意が必要です。
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② フォローしているクリエイターさんの記事
あなたがフォローしているクリエイターさんの記事が「タイムラインに表示」されます。
ということは、あなたをフォローしてくれているフォロワーさんのタイムラインにあなたの投稿が表示されます。
ですから、あなたにフォロワーさんが多ければ多いほど、各フォロワーさんのタイムラインにあなたが書いた新規投稿記事が流れていきますので、ドカンと「ビュー」が伸びていきます。
ドカンと「ビュー」が伸びるのは嬉しいことなのですが、先述した通り{あなたの書いた記事をきちんと読まれていないどころか、記事ページに訪問すらされていなくとも、「タイムラインに表示」されるだけで「ビュー」はカウントされている}ことを忘れてはいけません。
実は、noteの「ビュー」は自分のフォロワーさんの数が増えれば増えるほど「ビュー」の数字があてにならなくなってしまう可能性が高まります。
だって、記事が読まれていないどころか記事ページに訪れていなくとも、「タイムラインに表示」されるだけで「ビュー」がカウントされてしまう仕様だからです。
このように、noteの「ビュー」は簡単に形骸化してしまう恐れのある指標なのですが、「ビュー」を信頼できる指標としてキープできるか否かのポイントは1つです(この詳細は後ほど)。
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③ フォローしているマガジンの記事
あなたがフォローしたマガジンの記事が「タイムラインに表示」されます。
ということは、あなたのマガジンをフォローしてくれているユーザーのタイムラインにあなたの投稿が表示されます。
これにつきましては、そのマガジンを読みたくてフォローしているケースが多いかと思いますので、「セルフビュー」や「フォロワー増によるタイムラインビュー」のような懸念は少なそうです。
ファンの方がマガジンをフォローしてくれているのであれば、「タイムラインに表示」されたマガジンの記事はしっかりと読まれることでしょう。
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④ 閲覧履歴にもとづくおすすめの記事
PCやスマホでログインしているときに「閲覧履歴にもとづくおすすめ」の記事が「タイムラインに表示」されます。
「閲覧履歴にもとづくおすすめ」については、以下の記事にありますが、
みなさんの趣味趣向に合わせた記事がおすすめとして表示
とのことです。
自分の書いた記事が「閲覧履歴にもとづくおすすめ」に表示されたところを見たことはないし、「閲覧履歴にもとづくおすすめ」から記事を訪問したこともないので、これについてはノーコメントにしておきます。
おすすめの精度が良ければ、記事タイトルをクリックして記事に訪問してもらえるでしょうし、おすすめの精度が悪ければ、スルーされて記事に訪問してもらえないでしょう。
繰り返しますが、例えスルーされても「ビュー」はカウントされているのです。
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3.「など」には何が含まれているのか?
それと、もう1点「全体ビュー」についての説明で気になっていたことがあります。
全体ビューは、記事ページと記事がタイムラインなどに表示された回数の合計です。
この「記事がタイムラインなどに表示」の「など」の部分です。
これについてもnote運営事務局さんに「記事ページの表示とタイムラインに表示の2つ以外に、何がカウントされているのですか?」と質問してみましたが、こちらも詳細な仕組みを教えていただけませんでした。
しかしながら、以下の回答をいただいています。
基本的には、表示された回数がカウントされています。
この回答内容から察するに、「表示=カウント」だと思われます。
表示をカウントするから「PV(ページビュー)」ではなく「VIEW(ビュー)」なのですね。
ということなので、「タイムラインなどに表示」の「など」の表示を確認していきましょう。
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① ブラウザ(PC・スマホ)
まず、ブラウザ(PC・スマホ)での表示からです。
これはログインしているとき(noteユーザー)と、ログインしていないとき(note非ユーザー)で表示が変わります(※スマホの場合)。
ログインしているときは、「ホーム」タブの「あなたにおすすめのクリエイター」での表示、

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「検索結果」での表示、

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記事を読んだ後の「こちらもおすすめ」の表示があります。

ログインしていないとき(note非ユーザー)は、note公式のおすすめ記事しか表示されないので、「検索結果での表示」と記事を読んだ後の「こちらもおすすめでの表示」になります。
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② アプリ
アプリでの表示は、「みつける」での「あなたへのオススメ」での表示、

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「みつける」での「おすすめクリエイター」での表示、

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「みつける」での「検索結果」での表示、

*
記事を読んだ後の「こちらもおすすめ」での表示になります。

以上が、「などに表示」になります。
ブラウザとアプリで異なるのは、アプリには「あなたへのオススメ」という表示がある点です。
この「あなたへのオススメでの表示」と「検索結果での表示」と記事を読んだ後の「こちらのおすすめでの表示」の3つがあなたの記事への新規訪問ユーザーを増やすための鍵になりそうですが、どうすれば表示されるかはブラックボックスです。
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まとめます。
「記事がタイムラインなどに表示」の「など」に含まれるものは、「PCブラウザ」と「スマホブラウザ」と「スマホアプリ」で表示が異なってきますが、2021年5月時点においては以下の4つだと思われます。
①「あなたへのオススメ」での表示
②「おすすめクリエイター」での表示
③「検索結果」での表示
④「こちらもおすすめ」での表示
②「おすすめクリエイター」については「表示 = カウント」になっているか微妙ですが、他の①③④については「タイムラインに表示」と同様に「記事タイトル」が表示される形ですので、おそらく「表示 = カウント」になっているものと思われます。
いずれにしても、全くカウントされていないことはありません。
わざわざ「記事がタイムラインなどに表示」と「など」をつけて「全体ビュー」を説明しているのですから。
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4.「ビュー」が形骸化する最もたるもの
さてここで、先述の{noteの「ビュー」は簡単に形骸化してしまう恐れのある指標なのですが、「ビュー」を信頼できる指標としてキープできるか否かのポイントは1つです。}の話をしたいと思います。
これまでの内容(「ビュー」の仕組み)を読んで既にお気づきの方もおられるかも知れませんが、「ビュー」が形骸化してしまう最もたるものは「相互フォロー」です。
「相互フォロー」の目的は、フォローした相手の記事を読むことが目的ではなく、あくまで自分のフォロワーの数字を増やすことが目的です。
つまり、(基本的に)フォローした相手の記事を読むことはありませんが、お互いのタイムラインにフォローした相手の記事が表示されます。
「表示 = カウント」ですから、記事を読まなくても、記事ページに訪問しなくても、「ビュー」はカウントされて伸びていくのです。
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ここでもう1点、気になったことあります。
「表示 = カウント」はわかったのですが、『では「表示」の1カウントと「クリックして訪問」の1カウントで「ビュー」は2カウントになるのか?』といった疑問です。
これについてもnote運営事務局さんにご質問したのですが、『ビューをカウントする条件の詳細については、お伝えすることができません』とのご回答をいただきました。
しかしながら、このケースをわざわざ1カウントにする理由が見当たりませんし、もしこれが1カウントなら2カウント疑問への否定も問題ないでしょうから、おそらく2カウントでしょう。
したがって、「ビュー」には以下の性質があると思われます。
①「タイムラインなどに表示」されてスルーされても1カウント
②「タイムラインなどに表示」+「記事ページ訪問」で2カウント
この①②を勘案すると、「ビュー」は実際の「PV(ページビュー)」の1/2以下と認識するのが基本になりそうです。
そして、相互フォローなどでフォロワーさんの質が悪い場合は、実際の「PV(ページビュー)」はどこまでも落ちていきます。
反対に、濃いファンの割合が多くてフォロワーさんの質が良い場合は、実際の「PV(ページビュー)」は「ビュー」の1/2に近い数値になるハズです。
なお、ここで注意していただきたいのは、この意見はあくまで「タイムラインに表示」の「②フォローしているクリエイターの記事」に絞った考察であるという点です。
実際には「セルフビュー」もあるし、「など」からの新規アクセスも考慮する必要があります。
特に、新規訪問ユーザーが自分の記事を回遊してくれることが多くなれば、実際の「PV(ページビュー)」が「ビュー」の1/2を超えることもあり得るのかも知れません。
しかしながら、「ビュー」が形骸化する最もたるものは「相互フォロー」に間違いないし、「相互フォロー」をしてしまうと、ただでさえ曖昧模糊とした「ビュー」の指標が全く信頼できないものになってしまいます。
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ここでさらにもう1点、「タイムラインに表示」について気になったことがあります。
それは、例えばスマホをスクロールしなかったケースです。
相互フォローなどで1,000人をフォローしていたような場合、「タイムラインに表示」された記事は、時間経過によってあっという間に遥か彼方へ流れ去っていってしまいます。
『スマホのディスプレイ上で記事が確認されなかったケースであっても、「ビュー」はカウントされるのか?』といった疑問です。
これについてもnote運営事務局さんにご質問してみたのですが、またしても『ビューをカウントする条件の詳細につきましては、お伝えすることができません』との回答でした。
そこで、この疑問を解消するために、フォロワー1,000人以上で月間PVを公開しているクリエイターさんを3人ほどランダムにピックアップして、「月間全体ビュー数」「月間投稿記事数」「フォロワー数」から、以下のような計算をしてみました。
「月間投稿記事数」×「フォロワー数」=「月間全体ビューボトム数」
もし、タイムラインに流れるだけで「ビュー」がカウントされるものだとしたら、「月間投稿記事数」×「フォロワー数」=「月間全体ビューボトム数」が計算できます。
月間PV(実際は「ビュー」)を公開している3名のクリエイターさんを計算してみたのですが、いずれも公開している月間PVが上記計算上の「月間全体ビューボトム数」に及んでいませんでした。
公開している「月間PV」は「月間全体ビューボトム数」の、それぞれ「27.6%」「27.4%」「29.7%」となりました。
このことからわかるのは、「タイムラインに表示」とは、まさに表示されたときにカウントされるものであり、タイムラインで表示されることなく流れ去ってしまった記事は「ビュー」にカウントされていないということです。
また、この計算結果から少なくともフォロワーさんの7割以上が記事を読んでいないこともわかります。
これは「少なくとも」であり、記事をきちんと読んでくれるフォロワーさんの分は2カウント計上になっているハズですし、ここまでにご紹介してきた各種表示からの2カウントも含めたうえで「27.6%」「27.4%」「29.7%」ですから、フォロワーさんの精読率は恐ろしく低いものと思われます。
これが、「ビュー」を形骸化してしまう「相互フォロー」の弊害なのです。
noteでの「相互フォローについての弊害(デメリット)」につきましては、以下の記事も参考にしてください。
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5. 実際の「PV(ページビュー)」を知る方法
noteの「ビュー」が「PV(ページビュー)」のことではないのはわかりました。
『では、どうすれば実際の「PV」を知ることができるのでしょうか?』
この答えは簡単です。
月額5万円 8万円(税抜)の「note pro」に申し込んで「アナリティクスβ」という機能を使います。
note pro「アナリティクスβ」の詳細は、以下に記載されています。
上記ページを確認すると「アナリティクスβ」ではnoteオリジナル指標である「ビュー」ではなく、以下のようにはっきりと「PV」と記載しています。
①PV
記事ページの閲覧回数と、クリエイターページの表示回数、マガジンページの表示回数、を足した合計の数値です。
また、「注意事項」の箇所では、
・noteのダッシュボードのアクセス状況ページで表示される「ビュー」と、note proアナリティクスβに表示される「PV」は、集計基準が異なるため数字の齟齬があります。
との記載もあります。
ですので、何度も繰り返しますが「ビュー」と「PV(ページビュー)」は、似て非なる指標なのです。
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なお「アナリティクスβ」では、「PV」の他に「読了率」や「参照元」がわかるので便利なのですが、「リアルタイムの反映ではない点」「参照元の(検索エンジン)キーワードが不明な点」「UU(ユニークユーザー)数が不明な点」が不便です。
したがって、オプション料金の月額1万円を支払っても「Googleアナリティクス」の利用設定をしたくなると思います。
すると、「note pro」月額5万円 8万円+「Googleアナリティクス設定オプション」月額1万円で、月額6万6千円 9万9千円(税込)になります。
これはかなり高額なので、noteが軌道に乗ったら期間限定で使ってみて「ビュー」と「PV(ページビュー)」の乖離や各種のアクセス解析データを取得してみたいです。
ただ、noteで「Googleアナリティクス」を使用するには独自ドメインを設定する必要があるようで、note.com → 独自ドメイン(リダイレクト設定)→ note.com(リダイレクト解除)となるので、SEO的にちょっと怖いです。
リダイレクトの処理は、Googleさんが苦手なんですよね…。
※2024年10月25日追記
月額8万円(税抜)のnote proに申し込まなくても、月間PVの目安を知りたい方は{noteの運用・攻略を語るなら最低でも月間PV数が1万はあるよね? あなたのnoteのPV数を知る方法}の記事を参考にしてください。
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6.「PV」ではなく「ビュー」を用いる理由
noteが「PV(ページビュー)」ではなく「ビュー」を用いるには理由があります。
「PV(ページビュー)」をダッシュボードで表示させることは簡単なことですが、おそらくあえて「全体ビュー」というものを表示させています。
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note株式会社の「ミッション」は、以下のように定められています。
ミッション
だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。
そして、次のようにも書いています。
インターネットの発展により、だれでも創作できる時代がやってきた。しかし、創作のハードルは下がったが、続けることのハードルはかなり高い。必要なのは、楽しく作り続けること、伝わるべき人に届けること、それをビジネスにして生活の糧にすることだが、どれもとても難しい。
また、はじめてのnoteガイドの「noteが大切にしていること」には、以下の記載があります。
創作活動でもっとも大事なこと
創作を楽しみ続ける
ずっと発表し続ける
これらはnoteの基本理念でもあるかと思うのですが、やっぱり一生懸命に記事を書くなどの創作活動をしたとしても、誰も見てくれないと心が折れてしまい続けることができません。
この問題(創作が続かない)を解消するために、noteが考案したものの1つが「全体ビュー」なのです。
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PV(ページビュー)を表示してしまうと、「PV = アクセス数」のことですので、無名のクリエイターが記事を書いても基本的にはアクセスは0です。
ブログ運営はこれが普通で、全くの素人が記事を書いたところでアクセス0が続いてしまうことは多々あります(せいぜいブログサービス内で回遊してきてくれるアクセスが少しある程度)。
辛抱強くブログの更新を続けつつ、「SNSマーケティング」や「SEM」が得意なブロガーさんのみ、徐々にブログを軌道に載せていくことができます。
中には、バズらせることが得意なブロガーさんもいるでしょう。
しかしながら「ビュー」を用いることで、全くのnote初心者であっても記事を投稿するだけで「タイムラインなどに表示」によって、例え記事を読んでもらえていなくても「ビュー」がカウントされていきます。
数字が増えていけば、『こんなに見てもらえている!』と嬉しいものです。
つまり、「ビュー」を用いることは、クリエイターさんのモチベーションを上げてnoteで活発に創作活動を継続してもらうための戦略なのです。
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noteはGoogleと一緒で、基本的に自社でコンテンツを制作しておりません。
価値を生み出すコンテンツを制作するのはnoteユーザーであり、各クリエイターさんがnoteでコンテンツを生み出し続けない限り、noteというプラットフォームの価値が上がっていきません。
実際のところ「全体ビュー」を「PV(ページビュー)」と同一視しているnoteユーザーは多いので、この戦略は成功していると言えます。
また、『noteは読まれる!』という評判も立ちますので、これからブログを始めようと検討しているユーザーをnoteに取り込むこともできます。
ただ、これはきちんと書いておきたいのですが、実際にしっかりとした価値ある内容の記事を書くことができれば、「noteは読まれる」と思います。
これはnoteが、有名無名に限らずnoteを始めたばかりの初心者の記事であっても、なるべく平等に偏りなく「タイムラインになどに表示」させているものと思われるからです。
それは、note開始1ヶ月目にも関わらず「しちゃおじ」の有料記事がちょこちょこと売れている事実からもわかります。
なぜなら、しっかりと読まれない限り「有料記事」は売れません!
このあたりの詳細については、以下の記事を参考にしてください。
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7.「全体ビュー」についてのまとめと結論
最後に、この記事で書いたことをまとめておきます。
① noteの「全体ビュー」とは、「PV(ページビュー)」のことではない。
②「全体ビュー」とは、「記事ページの表示」と「タイムラインなどに表示」された回数の合計値のことである。
③「記事ページの表示」が「PV(ページビュー)」のことであり、「アクセス数(トータルアクセス)」のことである。
④「タイムラインに表示」には、「自分の投稿した記事」「フォローしているクリエイターの記事」「フォローしているマガジンの記事」「閲覧履歴にもとづくおすすめの記事」の4つの表示がある。
⑤「タイムラインなどに表示」の「など」には、おそらく「あなたへのオススメ」「おすすめクリエイター」「検索結果」「こちらもおすすめ」の4つの表示がある。
⑥「ビュー」の形骸化要因は「相互フォロー」にある。note開始当初は「セルフビュー」にも注意。
⑦「ビュー」には、おそらく「タイムラインなどに表示」でスルーされても1カウント、「タイムラインなどに表示」+「記事ページ訪問」で2カウントの性質がある。
⑧「ビュー」は、例えフォロワーのタイムラインに記事が流れても、実際に「タイムラインに表示」がされなければノーカウントの性質がある。
⑨ 実際の「PV(ページビュー)」は、note proの「アナリティクスβ」で知ることができる。
⑩ note株式会社は、おそらく戦略的に「PV(ページビュー)」ではなく「全体ビュー」という指標を採用している。
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さて、最後に結論です。
noteオリジナル指標の「全体ビュー」とは、「PV(ページビュー)」のことではなく「MV(モチベーションアップビュー)」のことだった。
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長い文章をここまで読んでいただきありがとうございます。
もし、noteの「アナリティクスβ」を利用している方がいましたら「ビュー」に関する真実を知っているかと思いますので、こっそり教えてください!
noteの全体ビューが減る現象につきましては、以下の記事{noteの全体ビューが減る謎現象についてnote初心者が勘違いしてしまう理由を解説しちゃいます}をご参考に。
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以上 - noteの全体ビューについて調べてみたら「ビュー」とはPVではなくMVのことでした - でした。
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