【禁断検証】AI vs 人間 レタッチ対決!!!
全国1000万のレタッチマニアの皆様こんにちは。
今回はPhotoshopの新機能、
「ニューラルフィルター」を使って
AI対人間のレタッチバトルを検証していきたいと思います。
まず今回使用する画像はこちらです ↓
元の写真でも十分素敵なのですがモデルさんの魅力を最大限引き出すべくさらにレタッチをかけていきます。
そして早速、ニューラルフィルターで肌をスムーズにし、年齢をマイナス30歳くらいにしたものを簡単に明るさとダストの調整をしたものがこちらです ↓
ものの3分でAIを使えばここまできれいになることに驚きました。
肌のムラもニキビやシワも十分きれいになっていると思います。
元画像とAIレタッチの比較がこちらです ↓
正直、数分でこのレベルまでできてしまうのは怖すぎます。
この出来上がり方を人がやろうとすると、おそらく肌を選択してディティールをさげてなじませ、シャドウとハイライトを調節してムラをなくして
などなど何度かの工程を通過しなければなりません。
完成するまで普通の人なら30分以上かかるでしょうか。
Adobe Sensei 恐るべしです。。
そこで次にお見せするのは西岡が全集中で2時間くらいレタッチしたものになります。
まだまだ粗削りですがある程度までいけたと思うのがこちらです↓
一番オーソドックスなボカシとハイパスを使った肌理を残す方法を使いました。
本来はアイメイクやリップなどもレタッチするのですが
ニューラルフィルターにはメイク画像を適応するしかなかったので今回は比較のために肌と髪の毛のみです。
AIと比較したものがこちらです↓
ぱっとみた印象としては、西岡レタッチは解像度が高く、その人の肌の質感もほとんどそのまま残っていて元画像に近い印象でした。
AIのレタッチはムラもなく、なめらかできれいですが、
細かいところの肌の質感は消えてしまっているので、
AIレタッチのほうが高速で仕上がり、一般的な用途としては優れているのかもしれませんが、
いわゆる加工アプリのSNOWやB612のような仕上がりの印象をうけました。
確かに顔を美しく見せたいという目的に対して簡単にあっという間に仕上げてしまえるのは、
素晴らしい利点であると思いますが、このやり方では個人がそれぞれもつ顔の特徴や、
愛らしさも全て平均化してしまい、どの写真も似たようなありふれた印象を受けてしまいます。
今回の検証で分かったのは、AIは強すぎ便利すぎということでした。
しかしその点、人が誠心誠意したレタッチは時間も手間もかかりますが
その写真の被写体に対して最大限の敬意や愛情をもって行っているので、
本当に素晴らしい作品は、見ただけで鳥肌が立ち感動してしまうのです。
僕はまだまだその領域には達していないとは思いますが、それを目標に日々写真を続けています。
その思いやりや愛情をまだAIが持っているとは思いません。
ただ作業効率やコストパフォーマンスでは圧倒的にAIが優れているのは事実なので、
これからの時代は今よりもAIが当たり前になり発展していくのだと思いますが、
人間の持つ思いやりや愛情の心を大切にしていかなければ
本当に素晴らしい作品は作れないのだと思いました。
AIがやる作業、人がやる作業それぞれにメリットもデメリットもあるので
それを見極めてAIとは共存共栄していくしかないのだと思います。
最後に、こちらが西岡の3時間以上に渡る全集中で行った、実際に最後までしたレタッチです。
会ったこともない見ず知らずの人物ですが、その人の個性や特徴に対して
最大限の敬意や愛情の心をもってレタッチ行いました。
AIに勝ったか負けたかはさておき、
モデルの魅力を引き出す良い写真になったと思います。
本当に写真は奥が深いです。