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No means Yesをやりたがる日本人女性を叱る伊藤詩織さん+α

直近の強制性交罪に関する裁判について、女性寄りインフルエンサーとして知られる2つのアカウントが、それぞれ「No means No、それ以外意味はない」という主張と「Noという言葉が本当にNoかYesか察するのに失敗したら男の責任だ」という相反する主張をそれぞれ勝手に出している。

後者のポストのように日本はいまだにNo means Noを女性側が受け入れない土壌があるが、このことは𝕏の例を挙げるまでもなく様々な人が問題にしている。



性被害の体験を実名で公表し日本におけるMeToo運動の先駆けとなった伊藤詩織氏は、ある雑誌の中の対談で、友人の外国人男性が付き合った日本人女性4人中3人がNo means Yesを使い、かつ男側がNoを額面通りに受け取ると女側が怒り出すという話を述べ、日本人女性のNo means Yes癖に苦言を呈している。

また、No means Yes癖が猖獗する環境下でも確実にNoの意思を伝える方法として、Noの意思以外を意味しない別の言葉(Fuck off等)を使うことを提案している。

伊藤 駐在員として日本に来ている外国人の友だちから聞いた話で、ちょっと驚いたことがあるんです。彼は、これまで四人の日本人女性とお付き合いをしたことがあるそうです。そのうちの三人は、最初に夜をともにした日に性行為を行おうとしたら「NO」と断られた。まだそんな気持ちじゃないんだと思い「本当にごめん、大丈夫」とあやまると、彼女は「なぜ途中でやめちゃうの」と怒りだした。彼は、彼女の真意がわからず、混乱したと言っていました。
中島 「NO」と言っても、本当は「YES」だってこと?
伊藤 そうなんです。インターナショナルなスタンダードだと、「NO」は「NO」でしょう。

(中略)

中島 どうすればいいんでしょう。「NO」や「イヤ」に、両方の意味があるというのは、加害者にとっても免罪符になってしまう。
伊藤 だから日本語にも「Fuck off!(うせろ)」のような強烈な言葉が欲しいんです。英語圏で、女性が大声でこの言葉を使う時は、相手を罵倒していることが明白です。私の場合も、最後はかなり激しく英語で罵りました。

連載対談 中島京子の「扉をあけたら」 ゲスト:伊藤詩織(ジャーナリスト)
小説丸 2017/12/20


ちなみに上に挙げた「天使」というアカウントのツイートは、小山晃弘(女とヨク言い争っているアカウント)に対するリプライだが、この小山晃弘も伊藤詩織と同じような主張――《日本人女はNo means Yesを使いすぎ、Noを額面通り取ると怒り出す》《Noの意思以外を意味しない別の言葉の使用の提案》をしている。


とまあ、このNo means Yes問題に対して、伊藤詩織と小山晃弘という、対極にいそうな2人が揃って共通した主張を行っているわけである。真逆からアプローチして同じ到達点に達したという事実は、これがある種の真理をついており、もっとこれらの主張に真剣に取り組むべきだということを示唆している。


いずれにしてもこの天使とかいうアカウントはレイプを誘発ないし裁判時に男を正当化するような主張をしているわけで、伊藤詩織と小山晃弘に揃って叱られるべきだろう。

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