【ar5iv】: arXivの論文をHTML5形式で読めるサービス
こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。
【主要なアップデート】
(2022.02.22)ar5ivがarXiv Labsとして生まれ変わる
(2022.02.02)既知の問題(Known Issues)を追加
0 はじめに
arXivに掲載された論文をHTML5形式に変換して読めるサービスが ar5iv.org です。
今回の note では ar5ivの対象となる論文と使い方について紹介させていただきます。
【追記:2022.02.22】ar5ivのリリースから21日。早くも、arXiv Labsへ追加すると発表。この変更によって、最新論文のHTML5変換もリアルタイムで行うことができると期待しています。今は、2022年1月までの論文だけが対象。
1 ar5ivの例
■arXivに掲載されている論文
■ar5ivでHTML5に変換された論文
※重要:arXivには複数のバージョンを投稿することができます。2022年2月1日の時点で、ar5ivでは最初のバージョンを変換する仕組みとなっています。
2 arXiv-vanityとの違い
ar5ivと似たようなサービスとしてarxiv-vanityがあります。arxiv-vanityもarXivに掲載されている論文をHTMLに変換してくれるサービスですが、LaTeXの処理面でar5ivが圧倒的に優れている印象です。
■arxiv-vanityで変換された論文
▲ LaTeXの数式が正しく表示されてない
3 ar5ivの対象となる論文
ar5ivのサイトにも書いてあるようにar5ivの対象となる条件は、
①arXivに投稿された論文にLa/TeXのソースファイルがあること
②2021年12月末までに投稿された論文
まだ、開発中のサイトですので条件も今後アップデートされると思います。
4 ar5ivに変換する方法
変換する方法はとても簡単で、該当論文が掲載されているarXivサイトのURLを、「arxiv」から「ar5iv」に変えるだけです。
例えば、次のように変えるだけで、HTML5形式で読むことができます。
https://arxiv.org/abs/1910.06709
https://ar5iv.org/abs/1910.06709
5 Known Issues(既知の問題)
ar5ivはまだ開発中のシステムでいくつかの問題も報告されています。どんな問題が報告されているかは、GitHubのページを参考にしてください。
「ar5iv」に対する要望なども同じページから投稿できます。
6 まとめ
arXivの論文をHTML形式で読むメリットは、ノートの取り方や機械翻訳による日本語訳など複数あると思います。
対象となっている論文にはまだ制約がありますが、ar5ivで読める論文はぜひ積極的に活用してください。