チュートリアルでこんなアプリがつくれるように!|WebでモバイルアプリつくるIonic本を出版します
以下の書籍を出版します!
何について書いた本?
Ionic Frameworkという、Web技術でアプリをつくるためのフレームワークについて書いています。これを使うとHTML/CSSの豊かな表現力をそのまま使って、Webアプリはもちろんのこと、ストアから配信するiOS、Androidモバイルアプリを制作することができます。
海外だと、アメリカのゼネラル・エレクトリック(日本でいうSonyのような総合電機メーカー)やイギリスのNational Health Service(国民保険サービス)、国内だと、先日1億円調達したTechFeedが採用しているので耳にしたことがある人も少なくないと思います。
何をつくれるようになるの?
書籍的には「どういうものをつくれるようになるの?」というところが重要かなと思っているので、本書でチュートリアル形式で制作していくアプリについてご紹介します。
タスクリストアプリを作ろう〜チュートリアル1
最初のチュートリアルはタスクリストです。アプリ開発を学ぶには掲示板かタスクリストかと言われるぐらいの王道ですが、コンテンツの作成、読み込み、上書き、削除について一通りの機能を実装します。
IonicはiOSではiOSのデザイン、Androidではマテリアルデザインに自動的に切り替わるので、ひとつコードを書くとデバイスにあったデザインで表示することができるようになります。
WordPressを表示するアプリを作ろう〜チュートリアル2
ふたつめのチュートリアルではWordPress.comから記事をAPIで取得して表示します。ニュースアプリなどで利用される方法です。以下のようにローディングアニメーションを利用してシームレスな体験をユーザに提供します。
3つめのチュートリアルは、コードリファクタリングです。とりあえず作ったコードをどのように・何のために見直すことができるかをまとめています。
4つめはアプリとモバイル固有の機能をつなげることを行います。
ローカル通知をだしたり、Google AdMobを使ってアプリに広告を出す方法について書いています。
そして最後のチュートリアルでは「本気で取り組むチャットアプリ」と題して、Google Firebaseと接続して、サインアップ、ログイン・ログアウトとチャットアプリを実装します。
最近のモバイルアプリ開発ではログイン機能が要求されること多いので、より現場で使ってもらいやすくなるかと思います!
未リリースバージョンに対応しました!
今回とてもチャレンジングだった部分なのですが、まだ(今日時点でも)リリースしていないIonic 5、Angular 9に対応しています。
確認済みの開発中バージョンは @ionic/[email protected] 、 @angular/[email protected] です
ここ周りについては、Ionic TeamのMr. PerryとMr. Mike、Angular Japan User Groupの代表でAngularのコントリビューターでもあるlacoさんにいろいろ助言をいただきました。最後の最後まで迷ったAngular 9 Ivyによる変更(entryComponents)について決断ができたのはlacoさんのおかげです。
あと、「将来的にこれは実装されるべき機能(執筆後実装したら書籍の内容が古くなる!)」とプルリクを4つ5つだして、その内容に準拠して執筆してます。ですので、OSSを解説してる書籍としては寿命長く利用してもらえると思います。
なんで書いたの?
Ionic流行れ〜というのもあるのですが、個人的な思いとして、Web制作者がもっと稼げる世の中になればいいなぁというのがあります。商品紹介や広告としてのWebサイトはどうしてもクライアントの商売ありきで単価がそこで決まってしまいます。クライアントの利益以上の稼ぎって難しいですよね。
クライアントの稼ぎに固定化されない稼ぎ方としてアフィリエイトが流行ったと思ってるのですが、これはこれで市場が固定化されがちで、今ではWebをつくれる以上に「いいコンテンツを生み出し続けることができる」ことが求められるようになりました。
「アプリをつくって稼ぐ」ことは、第三の道になると思っています。アプリが単独で稼ぐことが期待できれば、クライアントへの価値も大きくあがります(単価本当にあがります)。またアプリをつくってプライベートプロダクトとして自分で稼ぐこともできます。
ですので、この本がきっかけになってもっと稼げるようになった!が個人的に嬉しい世界だったりします。
まとめ
商業誌の宿命なのですが、スタートダッシュでほぼ売れ行きが決まってしまうので「時間できた時に買おう」よりも、出版直後にお手元においていただけたり、紹介してもらえると幸いです🙏
それでは、また。