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画像生成AIを始める前に知っておくべきこと。:GPUのVRAMについて。


先日、GPUの三つのコアについての記事を書きましたが、今回はGPUのVRAMに触れた記事を書いていきます。
その理由は、GPUにあるVRAM(メモリ)の容量によって、ちゃんと生成できる、できないという問題にあたるからです。

このVRAMの容量が足りないと、生成中にエラーが発生してしまい、まともな生成ができなくなります。
また、新しく拡張機能を導入し、いざ使おうとするとVRAMが不足してしまい生成できないということも発生します。

では、そもそもVRAMとは「なにか?」というところから入っていきます。

VRAMは、「Video Random Access Memory」の略称で、ビデオメモリ、GPUメモリと呼ばれることもあります。
前書いた記事で、GPUには、三つのコアが存在し、それらが演算処理を行うことで、映像が映し出されたり、科学的シミュレーションができるというお話をしましたが、その演算処理において、かなり膨大な処理が必要とされるため、一時的にその演算処理を保存しておく必要があり、その役割を担うのがVRAMなわけです。

そして、PCのメインメモリとは違い、高速で帯域幅の広いメモリがGPUには使用されています。
以下がその種類です。

・GDDR6X
・GDDR6
・GDDR5X
・GDDR5

GDDR5と比べてGDDR6の方が転送速度も速く、高性能で、Xがついているものは、その上位に位置します。
また、HBMという規格のGPUメモリもありますが、価格が高いため普及は、されていません。

Stable Diffuisonなどの画像生成を始めようと思っている方、これから環境を整えたい方は、GPUをベースにPCの購入やカスタマイズを検討してみるといいでしょう。
あと私の体感ですが、VRAMは最低でも16GBのものを選んだほうがいいと感じています。
ただ、今後、高性能なモデルが出るにつれて、VRAMの消費量は増えていくので、予算的にVRAM 24GBのものを買えるのであれば、その方がいいでしょう。
また、自分で組み立てる場合は、しっかりと今のPCパーツについて調べていく必要があるので、それでも「自分にはちょっと無理かな...」と思われる方は、パソコン工房などの店舗に行き、店員さんに聞いてみるといいでしょう。

生成においてGPUの負荷そのものを下げるために、数ステップで生成を済ませれるLoRAや、Comfy UIにおいてはノードに通すことで、高速で生成を終わらせれることのできるものもあります。

今現在、RTX 4070Tiを使っていますがVRAM12GBだと、SDXLのモデルで拡張機能の使用となると、かなりギリギリな状態です。
(ゲームする分には全く問題ないです。)
(エラーを吐くことは、ありませんが本当ギリギリです。)

今回は、VRAMについて、少し説明しましたがいかがでしたでしょうか。
一通り、GPUの重要な部分に触れて説明してきましたが、まだ分からないところもあるよー!って方のために、次回は、AIについての構造に触れながら、GPUがどのように関係してくるのか、もっと詳しく説明していきたいと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m

次回もお楽しみください!

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