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自民党30年の誤り/逢坂誠二 #7649

【23年12月11日 その5952『逢坂誠二の徒然日記』 #7649】
臨時国会も今日を含め残り3日です。昨日は、「おおさか誠二と語る会」を終えて上京。空港から乗車したタクシーが追突されて予定が大幅に狂ってしまいました。事故から一晩経過しましたが、首などに影響はないようです。

夜明け前の都内、空全体に雲が広がり、月も星も見えません。気温10度。日中は曇のち雨、13度程度の見込みです。

1)自民党30年の誤り
裏金問題で、政権も自民党も揺れています。どの程度の裏金があるのか、私には想像もつきませんが、国民には理解できない話です。この件によって、今後、派閥や自民党が潰れるのかなど、どう展開するのか、予断を許しませんが、日本の政治を刷新するための好機になればと思います。少なくとも派閥や自民党を守ることに汲々としてなりません。

昔の自民党は、農家や漁師、林業家、商店の、さらには庶民の味方だったように私は感じていました。しかし今の自民党は、大企業の味方、株主の味方、金持ちの味方に見えます。決して、若者も含めた多くの多くの国民の味方であるようには私には見えません。そんな方向へと変化し始めたのは、中曽根内閣の頃からでしょうか。その始まりはよく分かりませんが、自民党が誰の味方であっても、国民の暮らしが良くなって、もっと良い未来が描けるなら、私は文句は言いません。しかし少なくともこの30年間、自民党政治は間違っていたのです。

反論のある方もいるかもしれませんが、数字は明快です。この30年間の様々な指標の変化を見れば、自民党政治が誤っていたことは一目瞭然です。

国民の賃金は30年間横ばいです。個人消費も伸びていません。非正規雇用が30年前の959万人から2101万人に増加しました。日本のGDPは2位から5位に転落し、日本国民一人当たりのGDPはトップクラスから34位に急落しました。日本の科学技術論文の世界ランクも最高だった4位から、13位へと下がっています。

これで自民党政治が正しかったと言えるのでしょうか。少なくとG7の他の国は、賃金も上がり、GDPも伸びています。

この30年で、政府の純債務残高は、98兆円から900兆円に増加し、国と地方の長期債務残高も301兆円から1257兆円へと大幅に増加しました。つまり分かりやすく言えば、多くの借金をして予算編成を行ったのですが、個人消費も伸びず、経済も成長しませんでした。

アベノミクスなる経済政策によっても、経済は成長せず、個人消費も伸びませんでした。逆に円が安くなり物価高など様々な弊害が出ています。ドル建てのGDPは、2012年、野田内閣の頃が6.3兆ドルで史上最高でした。それが昨年は4.2兆ドルとピーク時の3分の2にまで減っています。アベノミクスは通貨供給量を30年前の39兆円から653兆円に大幅に増やしたのですが、設備投資は57兆円から、昨年は46.7兆円と、途中で多少の変動はあったものの30年後の今、増えてはいません。

逆に異次元の金融緩和とゼロ金利政策などを強引に進めた結果、日銀の保有国債は580兆円と発行済国債の53.2%にものぼるという異常な状態になっています。日銀のETF(株)保有額も53.1兆円と桁外れです。つまりアベノミクスによって、日銀の財務状態が、異次元のものとなリマした。この結果、今後の日本の金融政策は大変に難しいものとなり、もっと良い未来どころか、日本の将来に大きな負の遺産を残したのです。

それでもこの間の自民党政策は妥当だったと言うのでしょうか。

30年前の年間出生数は121万人でしたが、昨年は77万人に大幅に減少しています。食料自給率も下がっているのは周知の事実です。

この間の自民党政策の誤りが、日本を今の危機的状態へと導いてしまったと言わざるを得ないのです。

この状況を好転させるのには、時間がかかりますが、粘り強くやらねばなりません。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.12.11===

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