マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VIII)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その3
おかみ えと、前回の宿題なんだけどさ...あたし実はちょっとこんががっちゃてさ。
にゅん どうした?
おかみ なんかさ、ダブルカウントみたいなことをしてる気になっちゃって。
大将 それな。ほとんどの人は最初そうなる。だからそこは整理した方がすっきりするよ。単純なトリックがあるんだな。
おかみ じゃあさ、あたしの疑問は前回の「一般的な説明」の図なのだけどね。
おかみ 輸出還付金ってのは、みんなこれで納得しているんでしょう?こう説明されるとこれでいいじゃんって気も確かにしちゃうんだよ。メーカーは下請けにちゃんと88万円はらっているんだからさ。
にゅん (そうなんだよね...)
大将 いやな、ここで騙されてはいけないんだ。ポイントはここだ。たぶん日本だけしかやっていない独特なトリックがここにある。乗り越えよう。一回目で話したかな? オレ達が買い物をするときに、本体価格と消費税の内訳って重要なのか?
おかみ うん。違うね。消費者は総額がわかればいいんで、そのうち何税がいくらで儲けがいくらでとかは、税務署の都合だよね。
大将 そうだったろ。上の国内の図。消費者が払う110万円を代金100万円と消費税10万円に分けているのは、政治の都合だよな。
おかみ そうだね。
大将 じゃあ、輸出の場合はどうなんだ?「海外の人からは消費税を取っていないと」というのは誰が決めたんだ?
おかみ ああ、そうか。
にゅん (なるほど)
おかみ こうね。100万円もらっているけど実はそのうち9万円は税だよって。赤いところが新解釈。端数は微妙に違うけどいいよね。
大将 ?のところは簡単だね。
おかみ うん、預り消費税が1万円で下請けへの預けが8万円。だから1万円納税しなくちゃいけない。国内取引だったらそうなるよね。
おかみ そうか!この解釈の違いでものすごい差が出るのか。
にゅん でもさ。これ下は妥当とは言えないよね。
大将 これ、前回付加価値ビューでやった図と並べてみるとわかるよ。
おかみ そうか!この詐欺のからくりは政府の解釈にあるね。国内と海外で解釈の基準を変えていたんだ。
大将 わかってくれたかな。GATTとかのルールがあるから海外の消費者から明示的に付加価値税を取ることはできない。だから、「この100万円に消費税ははいっていないですよ」というストーリーになっている。でもそれは政治的な理由だよね。
おかみ そうだね。
大将 で、今見たように、税が含まれていると考えても、付加価値税だと考えても、8万円を還付するなんて話にはならないんだ。ただひとつ、国内取引は消費者負担の消費税ですよと解釈し、国外は無税ですよと「強引に解釈」した場合のみ、このおかしな事態が起こるんだな。
おかみ ダブルスタンダードなんだね。
大将 じゃあ、おかみは改めて宿題を頼むよ。えっと、海外事業を持つ企業が輸出戻し税を利用して、国内の消費者から受け取った消費税を自分のものにしてしまう話な。
おかみ が、がんばるー