35歳、普通の主婦がiPad1台でイラストレーターになるハナシ
〜2月3日 12:30
初めまして。イラストレーターのりんまる(@rinoekakiroom)です。
今、日々こんなふうに名乗っていますが、数年前まで絵とは無縁の世界で生きていました。
絵を描いたことといえば、小学生の時クラスで漫画を描くことが流行っていた時にブームに乗っかったこと、中学生の時運動部は辛そうで美術部に入ったこと、それくらい。
模写は比較的得意ですが、オリジナリティを出すのが苦手で、絵を描く才能は自分にはないと思っていました。(今も一次創作は苦手…)
そんな全くの未経験のわたしが、今ではココナラで月平均10万円の収入を得ています。
わたしより絵の技術がある人は沢山いて、長く絵を描き続けている人も沢山います。
コネも実績もないのに、どうやって仕事に繋げたの?
と、当時のわたしのように悩んでいる方がいるんじゃないかと思い、これまでの経験を書いてみることにしました。
現在、iPadのみで仕事をしているわたしですが、正直今でも自分がイラストレーターをしていることに、改めて驚くことがあります。
当時の自分に今の状況を伝えても、絶対に信じてもらえない自信があります笑
それくらい絵とは縁遠いものでした。
わたしが絵を描くきっかけになったのは、コロナ禍にインスタで偶然流れてきたお絵描きLiveの配信でした。
それまでiPadの存在も、アナログのようにスラスラと描けるApple Pencilの存在も知らなかったので、とにかく驚きの連続でした。
「わたしも触ってみたい!」
絵を描きたいというよりは、この高価でハイクオリティな機械で遊んでみたい!という欲求のほうが強かったと思います。
2020年12月。
自分の誕生日とクリスマスを理由に、iPad Airを購入しました。
念願のiPad!Apple Pencil!何を描こうかワクワクしました。
お絵描き配信で見たProcreateも購入して、あとは描くだけ!
と思ったのに
…何を描いたらいいんだろう?
描きたい思いはあるのに、全くペンが進みません。
そうでした。見て真似るのは得意だけど、新しいものを生み出すのは苦手だった…と、そこで思い出しました。
仕方なく、その頃流行っていたゲームやアニメのキャラクターを描きながら絵を描きたい欲求を誤魔化していました。
勢いで買ってしまったけど、早まったかなと早速後悔しながら。
その頃ちょうど35歳の誕生日を迎えたばかりのわたしは、日々焦っていました。
毎日家事と育児の繰り返し。このままじゃあっという間におばあちゃんになっちゃう!
資格とか何か目標があって勉強したり、この先の職を得るために時間を費やすなら、勿体無いとは思わない。
仕事が忙しくて、気分転換にやるゲームなら勿体無いとは思わない。
でも、この今使っている時間が後々何かを生むのかな?あれ?なんだか全て無意味に思えてきた。そんな悪循環のループの中にいました。
何かに生きがいを見つけるか、生産性のあることをしないともう一生このままかもしれない、と。
そんな時にリビングの端に目をやると、そこには埃をかぶりかけたiPad。
これで何か仕事ができないかなぁと、クラウドソーシングのサイトをのぞいてみました。
タイピングが得意だから、テープ起こしや文章作成?いや、好きなことは書けても興味ない話は書けないな。
その時にイラストの仕事があることを知りました。
似顔絵やスタンプ販売、挿絵、配信用イラスト…数々のキラキラした仕事内容を横目で見ながら、「絵が描ける人はいいなぁ」と思っていました。
この時は自分が絵の仕事をすることになるなんて1mmも思っていませんでした。
▼絵を仕事にしたのではなく、仕事に絵を選んだ
そんなことを思いながらも何も変わらず数ヶ月。
ふと思いつきで、minneで似顔絵を販売してみることにしました。
以前編み物の販売をしていたので、その実績やレビューはたくさんありました。
500円で販売したシンプルな似顔絵サービスは1ヶ月に2件ほど購入されました。
でも、この時点でもこれを仕事にするつもりはなく、ちょっと出品してみたくらいの軽い気持ちでした(ご依頼はその時の100%で描きました)。
そんなある日、「ネット販売の焼き菓子屋さんをオープンするんですが、そのロゴを作ってもらえませんか?」というメッセージがminneに届きました。
初めての似顔絵以外のご依頼です。価格帯も分からず、こんなにいただいてしまって良いのか不安になりながらも、3000円で見積りを出しました。
ご購入者様はすごく気に入ってくれて、その時に描かせていただいたロゴを、インスタのアイコンにして、クッキーを送る際のシールやカードに印刷して使ってくれています。
この時にわたしは、こんなわたしの絵でも喜んでくれる人がいるんだ。誰かの役に立てるんだと感動して、その時初めてこれを仕事にしよう!と心に決めました。
わたしは、「絵を描いていないと落ち着かない!」「あれもこれも描きたいもので溢れてる!」といった才能があるタイプではありません。
絵の技術を学びたくて専門学校に行きたいと思ったこともありません。
なので、どうしてもイラストレーターになりたい!というよりは、数々の仕事から「イラストレーター」という職を選んだという方が近いです。
ずっと絵を描いてきた方や、イラストレーターを目指している方からすると舐めていると思われるかもしれません。
ですが、だからこそどうやったら仕事に繋がるのかという視点で常に客観視しながらやってきました。
絵がうまい=仕事がある ではないんです。
需要と供給を見極めて、どうやったら求めてもらえるかを商売として考えないといけません。
とはいえ、初めから上手くいくわけがありません。
世の中には絵がうまい人が沢山いて、魅力的なイラスト販売サービスが溢れています。
そこに新たに実績が全くない無名の新人が参入しても、誰も見向きもしてくれません。
気付いてもらえなければ、仕事をもらえるはずないですからね。
ココナラでカットイラストのサービスを出し始めてから1年。
見事に何の音沙汰もありませんでした。
それもそのはず、今見るとあんなふんわりしたサービスにご依頼があるわけありません。
誰をターゲットにしたかも分からないサービス
変にファンタジーなタッチ
空欄が多いプロフィール
そして、実績0レビュー0です。おそらく偶然見てもらったとしても、購入されることはないでしょう。
おそらくこの時点でわたしは、まだ本気ではありませんでした。
みんなすごい人達だし、売れなくてもしょうがない。
わたしには才能がないんだし、買う人なんていない。
そんな感じで言い訳しながら、何も改善せずにダラダラと公開だけしていました。
けれど今なら言えます。
プロフィールと商品ページを整えて、ターゲット層を絞り込めば購入者は現れます!
ここからは、わたしがどんな風にココナラで実績0から安定してご依頼を受けられるまでになったかを詳しく書いていこうと思います。
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1月4日 12:30 〜 2月3日 12:30
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