僕はObsidianをこうやって使う
この記事は スターフェスティバル Advent Calendar 2024 14日目の記事です
Obsidianとは?
Obsidianは、ローカル環境で動作するマークダウン形式のノートアプリケーションです。
特徴的なのは、ノート同士をリンクで繋ぎ合わせることで、知識のネットワークを構築できる点です。
Personal Knowledge Management(PKM:個人知識管理)を実現するためのツールとして、多くのナレッジワーカーに支持されています。
また、プラグインを活用することで機能を拡張でき、自分好みに作り上げることができるのも特徴です。
PKM(Personal Knowledge Management)とは
PKMは、個人レベルでの知識や情報の収集、整理、活用を体系的に行うための方法論です。現代の情報過多な環境では、入手した情報を適切に管理し、必要なときに活用できる形で保存することが重要になっています。
Obsidianは、このPKMの考え方を強力にサポートします。特徴的なのは、ノート同士をリンクで繋ぎ合わせることで、知識のネットワークを構築できる点です。
まるで私たちの脳のように、情報同士を有機的に結びつけることができます。これにより、断片的な情報を意味のある知識として組み立て、活用することが可能になります。
活用方法:3つのポイント
1. メモ:知識のデータベース
基本となるのは通常のメモです。
これは、将来の自分のための知識の貯蔵庫として機能します。
PKMのメインとなる使い方です。
忘れたくない情報
学習したい内容
後で参照したい知識
これらをメモとして残すことで、必要なときにすぐに取り出せる状態を保っています。
2. デイリーノート:日々の活動管理
デイリーノートは、Calendarプラグインを活用して毎日新しいページを作成します。
自分の場合は以下の3つのセクションを設けています
今日やることリスト
朝一番に、その日にやるべきことを書き出します。
タスクを作る時のポイントはできるだけ一日で終わる粒度で作ることです。
その日の終わりに、終わってないタスクは分割して終わったことにすると良いです。
これにより、
タスクの可視化
1日の終わりが見える
達成感の獲得
が可能になります。
メモスペース
興味深い記事のリンク
ふと思いついたアイデア
あとで深掘りしたい項目(リンク付きで新規メモを作成)
通常のメモとは異なり、より軽い、流動的な使い方をしています。
タイムライン
ロギング仕事術をベースにした時間管理システムです。
h3見出しで時間とタスク名を記録
Natural Language Datesプラグインで@time.nowと入力するだけで現在時刻を挿入
タスクの開始時に必ずログを取る習慣づけ
ログを取る習慣が定着している日は、不思議と仕事の進捗が良好です。時間の使い方の可視化が、生産性向上につながっているようです。
ロギング仕事術が気になる方は本をどうぞ
3. 読書ノート:インプットの整理術
読書の際の知的生産性を高めるために、以下のような方法で記録を取っています
印象に残ったフレーズや考察のメモ
わからない用語や概念は別メモとしてリンク
これにより、読書による学びを体系的に整理し、後から振り返りやすい形で保存できています。
Book Searchプラグインを使用して下記の書籍情報を自動取得しています。
著者情報
タイトル
表紙画像
Book Searchプラグインはサクッと本を見つけられるので、積読する際でもとりあえずページを作っておくことをしています。
また、テンプレートに「この本に期待してること」を追加しており、ページを作ったら取り敢えず、そこだけ書いています。
そのため、積読していてもなんでこの本を買ったんだっけ?という状況が減らすことができています。
まとめ
最初はObsidianの自由度の高さに、プラグインを追加しまくっていたり、テンプレートにたくさん項目を並べたりしていました。
使っていくうちに取捨選択をして、できるだけシンプルにすることで見やすく、振り返りやすいメモが取れるようになりました。
デイリーノートでその日の活動を振り返ったり、読書ノートで新しい発見を記録したりすることで、気づいた時にはたくさんのメモが生まれています。そして、メモ同士の意外な繋がり方を発見するのも、Obsidianを使う醍醐味の一つです。
複雑に考えすぎず、まずは使ってみる。それがObsidianを楽しむコツかもしれません。