2024年10月期通期 決算説明会書き起こし記事(質疑応答編)
こんにちは。ラバブルマーケティンググループ(9254)IR担当です。
12月13日(金)に当社の2024年10月期 通期決算を発表させていただき、同日に決算説明会としてYouTubeチャンネル「投資WEB」にて生配信いたしました。その説明会で行われた質疑応答の内容について、いくつかピックアップしてご案内いたします。
▼決算WEBセミナーの動画についてはコチラをご覧ください
▼決算短信および決算説明資料は、弊社IRサイトからご覧いただけます。
▼決算概要の書き起こしは以下のページでご覧ください。
※記載内容につきましては、ご理解いただきやすいよう加筆修正をさせていただいております。
Q.競合との差別化となる、ラバブルマーケティンググループの強みについて教えてください。
A.SNSマーケティングは非常に普及しており、参入される企業も非常に増えてきています。ただ、SNSの黎明期である2008年からSNSマーケティングをご支援している会社は当社しかないと思います。また、これまでに蓄積されたノウハウをもとに開発したSNS運用支援ツールや、SNSマーケティングの検定講座、教育プログラムを提供している会社は当社以外にはなく、非常に大きな強みではないかと考えています。
Q.本日はカジュアルな装いで、「パーカー素敵ですね」みたいなお声もいただいていますが、会社の風通しの良さなのでしょうか?
A.ありがとうございます。 パーカーについては、こういう時用に会社のロゴ付きのパーカーを新調させていただきました。
社風に関してですが、非常に重要だと思っています。 特にコロナ以降、世界中でわかったことは、「仕事ってどこででもできる」 ということだと思うんです。また様々な多様性等々社会が変わっていく中で、フリーランスも増えています。そんな社会環境の中で、会社で働くことの価値を改めて考えると、やはりコミュニティという価値が最も大きいと思います。
我々は、自分たちのカルチャーを言語化していて、面接の時にもきちんと説明しています。このカルチャーに共感できないという思いがあれば、お互いやめておきましょうというぐらい、皆が居心地の良いコミュニティを作るということに力を入れています。定性的な部分なので確認が難しいところかもしれませんが、我々の特徴であり強みであるかなと思っています。
Q.東南アジアの領域について「タイ以外は計画していらっしゃるのでしょうか」というご質問をいただいてますが、いかがでしょうか?
A.現在、タイとマレーシアに会社があり、タイを拠点としていますが、すでにシンガポールや香港、ベトナム、インドネシアなど、さまざまなところでマーケティング活動をサポートできる体制はできています。これから市場の伸びが期待できる、マレーシアやシンガポール、インドネシア等々において、SNSの事業展開やM&Aを含めて、拡充したいと考えています。
Q.事業譲受したライフインザキッチンとの期待しているシナジー効果にはどんなことがありますか。
A.発表させていただいて間もないので、まさにこれからですが、非常に大きいシナジーが期待できると思っています。ライフインザキッチンは、料理研究家や料理教室の先生方がインフルエンサーであり、多数のネットワークを持っています。例えば、当社のお客様の食品メーカーと、新商品についてインフルエンサーの方々とコラボして新しいメニューを開発し、それを生徒さんたちにSNSを利用して拡散してもらうことが可能になります。
当社はBtoCの大手企業がお客様として多く、食品メーカーのお客様も多数ございます。 ですから、既にライフインザキッチンを使っていただいているお客様、あるいは既に当社と取引をしてくれているお客様、双方にアップセル、クロスセルが可能になりますし、より魅力的な提案もできるようになると思っております。
Q.11月に子会社化したユニオンネットとのシナジー効果や見通しについて教えてください。
A.非常に素晴らしい会社に仲間に入っていただいたと思っております。 単体でも収益を上げており、成長もしております。
ユニオンネットは大阪に本社があり、当社としては初めて大阪に拠点を持つ子会社ということになります。今後ユニオンネットのお客様にはSNSマーケティングをご提案し、アップセルが可能となると考えています。また、当社とお取引いただいているお客様に、キャンペーンサイトの制作やWebサイトの制作が必要な場面も当然あり、そのような際にもユニオンネットが仲間に入る事によって外部発注を内製化に繋げたりできればと思っております。
Q.今後のM&Aの見通しについてはどうお考えですか?
A.毎年、それなりの規模のM&Aを実現していきたいと思っており、そのために様々なところにアンテナを広げていきます。対象は、当社の事業と競合にもなりうる会社が最もプライオリティが高いと思っています。SNSマーケティングの市場が伸びる一方で、プレイヤーも増えている現状です。新興の企業が組織化して伸ばしていくには、また別の経営能力が必要であると考えています。会社の歴史は浅くても、実力のある会社が仲間に入っていただけると、とても心強いですね。
さらにSNSマーケティングにおける周辺領域でシナジーがあるところは積極的に検討していきたいと思っています。ライフインザキッチンもそうですが、当社のサービスとして強化したい分野で、しかも非常にシナジーが発揮できる分野にチャレンジしていきたいと思っています。
もう一つは海外です。海外展開を拡大していく上では、海外の仲間がより必要になってくるかなと思います。
Q.「Japan Promotion Project」の展開は東南アジアのみでしょうか? アジアに狙いを絞った理由は?ということですがいかがでしょうか?
A. まずは東南アジアを中心に展開していきます。 なぜ東南アジアなのかという点ですが、一つは、東南アジアからみて日本の人気があるという点です。タイを例にして言うと、日本に旅行に来るタイ人の30%以上はリピーターなんです。何回も来るぐらい日本大好きという方たちが、タイだけではなく東南アジアにはたくさんいらっしゃいます。ここの領域に対して、これまで培ったコミュニケーションの力で日本の魅力をより伝えていくようなプロジェクトを実現していきたいと考えています。
Q.自己資本比率が大幅に落ちていますが、今後の内部留保はどのようにお考えですか?
A.一番の要因は、自己株式の取得です。ただ、取得した自己株式はもともと上場前から当社の株式を所有していた会社から買い戻すという形でおこなっています。
この自己株式は、今後のM&Aの株式交換やストックオプションの行使に使っていく方向で考えています。ストックオプションの行使は株式の希薄化の懸念もあるかと思いますが、自社株を持つことで防ぐこともできるかと思います。
一般的に自己資本比率は高い方がいいとは思いますが、決して本業が厳しいということではなく、意識的に自社株買いを実施した結果であるということはご理解いただければと思います。
Q.25年10月期24%増収に向けての意気込みと、経常利益+1%の理由をお聞かせください。
A.まず、24%の増収については必ずやりますし、できるだろうなというふうに考えております。また、その割に利益が伸びていないというご指摘については、ある程度は利益として出して伸ばしていきますが、成長資源としても使っていきたいと思っています。今回、5ヵ年の成長戦略を開示いたしましたが、結果として、5年後に売上高50億円以上、時価総額で100億円以上を達成し、株主の皆様の期待に応えていきたいと考えております。
Q.これからSNSの未来はどう変わっていくと思われますか。
A.2008年の創業当時、SNSは有名な方やメディアだけでなく、一般の人たちが社会に意見を発信でき、それが社会を変える力になりうるというところに魅力を感じ、事業にしたいと立ち上げました。当時はフェイクニュースや炎上など、SNSの負の側面までは正直想像できておらず、悲しいなという気持ちもあります。ですが、やはり多くの人とつながりたい、コミュニケーションをとりたい、居場所がほしいという気持ちは、人間の根源的な欲求だと思っているので、形を変えてもプラットフォームは常に残ると思っています。
でもそうなったときに、当社のコミュニケーションのノウハウはより活きてくるのではないでしょうか。Facebook社もMeta社となり、XRというバーチャル空間でコミュニケーションを取れるような技術が今後どんどん発展していくと考えられます。今後は、メタバース空間が新たなSNS的なコミュニケーションの場になっていくのではないでしょうか。
Q.今後注力する事業はどこになりますか。
A.SNSに関しては市場がまだまだ伸びていくという予測ですので、それに伴い当社もまだまだ伸ばしていきたいと思っています。一方で、海外の方により日本の魅力を知っていただき、サービスや文化にお金を使っていただく、というのは非常に重要な仕事だと考えています。ここに当社がJapan Promotion Projectを通して携われることに、大変期待しております。やはり株価の高い会社は海外事業の比率が高い会社が多いので、最終的には、国内の売り上げと海外の売り上げが半々になるくらいの会社へと成長していきたいと考えています。
Q.配当や優待についてはどのようにお考えですか?
A.株主の皆様に報いたいという気持ちは非常に強く持っていますが、一番の報いる方法は、当社が成長することだと考えています。そのため当面は、配当は考えておりません。まだ上場して日が浅い会社ではありますので、色々な方に当社を知っていただくために、今期よりクオカードの優待制度を新設いたしました。
今後も、トップラインは成長させていきますし、利益も出せる状況ではありますが、あえて将来の成長に投資をしていくという方針で進めていきたいと思っていますので、ご理解の上、応援していただけますと幸いです。
たくさんのご質問をいただきありがとうございました。
引き続き、ラバブルマーケティンググループをどうぞよろしくお願いいたします。
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