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プロダクト開発チームがリリースノート作成からサポート対応までを担う意義

この記事は 株式会社ログラス Productチーム Advent Calendar 2024 のシリーズ 2、13日目 の記事です。

はじめに

こんにちは世界。
ログラスでQAエンジニアを担当しているおおひらと申します。
私は、2023年7月から株式会社ログラスに入社し、現在は新規事業プロダクト「Loglass 人員計画」のスクラムチームメンバーとしてプロダクト開発に携わっています。
「Loglass 人員計画」は2月に正式リリースを行い、早いもので、もうすぐ一年となります。

今回は、「Loglass 人員計画」のプロダクト開発で、特に力を入れているリリースノート作成、サポートサイトの編集、サポート対応についての話になります。

読者のみなさんのチームでは、リリースノート作成、サポートサイトの編集、サポート対応していますか。大きい組織では、それぞれ専門の担当者がおり、プロダクト開発チームと分業するケースもあると思います。私たち「Loglass 人員計画」のプロダクトは、まだ初期段階で、そこまで組織が大きくありません。そのため、リリースノート作成、サポートサイトの編集、サポート対応についても、自分たちで行なっています。

最近、自分たちのチームでリリースノート作成、サポートサイトの編集、サポート対応を行うことは、プロダクトの品質向上やユーザー体験の向上に大きなメリットがあることを感じてきました。

この記事では、プロダクト開発チームがリリースノート作成、サポートサイトの編集、サポート対応を担当することの具体的なメリットと、コツを紹介したいと思います。

プロダクト開発チームが担当するメリット

自分たちが作った機能や修正内容を説明することになるため、正確な情報を伝えることができます。たとえば、新機能のリリースノートを作成する際、エンジニアはその機能がどうして重要なのか、どのように動作するのかを熟知しています。また、エラー修正やバグフィックスの際にも、その背景や対応策を的確に伝えることができると考えています。もちろん、ユーザーが理解しやすい言葉で説明するように注意する必要がありますので、その注意がユーザーのコンテキストを理解するきっかけになります。

また、関係者からのフィードバックを素早く受け取れることもメリットです。私たちのチームは、実装と並行して、リリースノートやサポートサイトの記事を作成します。機能リリースの前に、顧客に提供するドキュメントを関係者にレビューしてもらえるので、仕様に問題がないか、リリース時に注意することはないかの対話ができます。

もちろん、関係者とは、開発着手前に仕様のレビューを行いますが、設計後のリリースノートやサポートサイトは、仕様のドキュメントよりも具体的な機能の説明になるため、より具体的なフィードバックを得られることが多いです。これは、リリースに向けて、より具体的な情報を提供できるので、関係者がリアルに想像できるようになり、レビュー観点も変わるのかなと思います。

引用:https://speakerdeck.com/kawaguti/jikkankudo2016-bpstudy

開発フローに組み込むことが大切

前述のとおり、私たちは、リリースノートやサポートサイトの更新作業を開発タスクの一部として組み込んでいます。開発作業に加えて「リリースノート作成」や「サポートサイト更新」などのタスクを一緒に進めます。リリース後に作業せず、開発の成果物の一つとして進めることが大切だと考えています。

実際、プロダクト開発を進めている上で、リリースノートやサポートサイトを作成する作業は、プログラムの設計段階から並行して進めると非常に効率的です。新しい機能の設計段階で、どのような説明がユーザーに必要かを考える必要があるので、必然的にリアルな使い方を想像します。その想像が、テストひいては、品質向上の手助けになっていると感じています。

例えば、設計段階で「この処理が失敗した場合、どのエラーメッセージを表示するか?」や「新しい機能がどのようにユーザーに役立つのか?」といった点を考慮しながら、リリースノートに反映させるべき内容を事前に決めていきます。これにより、実装後にUIのわかりづらさに関する手戻りを防ぎ、開発の負担を軽減できると考えます。

まとめ

私たち、プロダクト開発チームがリリースノート、サポートサイト、問い合わせを担当することで、チームがユーザーにどれだけ製品の価値を正確に伝えられるかを深く考えるようになりました。

最初は負担が増えるかもしれませんが、長期的にはユーザーの信頼を深め、製品の改善が加速し、結果としてより良いプロダクト作りになると考えています。

そのため、チームとしては単なる後作業と捉えるのではなく、プロダクトの一部として真摯に取り組むことが重要です。そして、設計段階から並行して進め、負担を最小限に抑えつつ品質向上につなげることができます。

ぜひ、みなさんも、チーム全員で協力しながら、プロダクト開発の一環として取り組んでみてはいかがでしょうか。

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