小久保監督の美しい野球とはいったい何だったのか?-日本シリーズの発言について思うこと-
日本シリーズが行われている最中ではあるが、かなり残念な発言が取り沙汰されている。
事の始まりは、日本シリーズ第3戦の6回に起こった。ランナー一塁で今宮選手の打席。観客から指笛がなる。集中していた東投手はこれを嫌気し、審判経由で注意をしてもらう。
試合後、小久保監督のインタビューは下記の通り
「指笛」を「口笛」と言い間違えたことについてとあとになって言い訳のようなことをしているが、ここで「美しい野球」をモットーとする指揮官がとる発言としてあまりに残念である。
東投手は2連敗していたDeNAのエースとしてあとがない中の登板はかなりプレッシャーがかかっていたはず。真剣にこの試合に対峙していた相手に対し、いちホークスファンからの心無い指笛。鷹の指揮官がインタビューで答えるのは「相手も真剣に戦っているのだから、邪魔をする行為は慎んでもらいたい」ではないのだろうか?
村上コーチにしてもそうだ。今シーズン宮城投手相手に打ち勝った試合は皆無だった。(投手戦で投げ勝った試合はあったが)
だが、この試合で宮城投手の名前を出す必要性はあったのだろうか?
単純に「東投手のピッチングは素晴らしかった」で良かったのではないだろうか?
就任当初に言っていた「美しい野球」について私は期待し下記のような記事を書いたが、結果的に彼の目指した「美しい野球」は何だったのだろうか?
小久保監督は現役時代、「活躍した日は最後までいい形で終えることが大事」として自著にも書いてあった。是非とも、「美しい野球」を今シーズンの集大成である日本シリーズの場でも志してほしい。