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【号外】なんですか、この執行部人事は?『笑ってはいけない総裁選2025(後編)』自公連立政権26年目の熟年離婚危機編

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 自公連立政権は、奇しくも26年前の10月5日、小渕恵三第2次改造内閣以降四半世紀を超えて日本の政治を支えてきました。

 んでまあ、ここにきて公明党さんから自公連立離脱について実質的な最後通牒が来てしまったので大騒ぎになっておるわけです。非常に時間の長くかかった高市早苗さんと公明党代表斉藤鉄夫さんとの会談もそうだったのですが、麻生太郎さんの肝入りもあって5日内々に(公明党さんよりも先に)高市さんと玉木雄一郎さんの会談が行われてしまったため、一部公明党さんからも「なめられているのでは」という感情的な反応があったのも致し方のないことです。なんつーか、私が公明党さんの人間だったらまあキレますわね。

 現場からすれば意見や立場の違いもあり「面倒くせえなあ」と思いながらも利害関係やなんだかんだ価値観が近しいので続いてきたこの自由民主党と公明党さんによる「自公連立政権」が、高市早苗政権の面白人事が発端で解消に向かうのではないかという危機的な状況に直面しております。今回の高市新政権発足に際し、公明党さんとの間で生じた軋轢は、単なる感情論や過去のしこりにとどまらず、連立の根幹を揺るがす深刻な「認識のギャップ」として現れていると見受けられます。

 まず、始めに書いておかなければならないのは「公明党も、支持団体の創価学会も高市早苗さんが嫌だとは言わなくなっていた」ことです。

 実は、7月20日投開票が行われた参院選において、ある大都市を擁する大型選挙区で公明党さんとかなり綿密に諸調整をしなければならない機械があったのですが、その際は、公明党も関西創価学会も自公・石破茂政権の苦境にある選挙をちゃんと手伝わない高市早苗さんに対する酷評も出ていて、石破政権はちゃんと高市さんを担ぎ出して街頭演説でも何でもやってもらってほしいという強い要望が出たりもしていました。実際、石破茂さんが演説で「助けてください」とか言っちゃったので、これは私らどうにかしないといかんということでいろいろ相談したりもしたんですが、結局高市さんはご自身と近しい、支援している候補者をステルスで支援されるのみで、党がサイトなどに公式で出す応援演説日程に「出すな」というぐらいでしたから、その点では、高市さんは先の参院選においてご協力を戴いたとは程遠い状態だったことがあります。

 他方で、選挙で投票箱の蓋を開けてみたら、都議選でも参院選でも、盤石と見られていた公明党支持層が国民民主党や参政党、日本保守党に投票される方が多く、また、これらは当時の石破政権がどうしても欲しいと思っていた30代40代の勤労・子育て世代男女だったため衝撃が走りました。しかも、公明党候補が埼玉でも神奈川でも落選してしまったので、選挙後、手分けしたり人を出したりして問題となった投票箱周辺のグループヒヤリングなんかもやったわけです。そしたら、ずっとリベラルで人にやさしい政治を志していると見られていた創価学会のみなさまにおいてをや、目の前の物価高や外国人問題に苦慮されて「今回は参政党に」「国民民主党に」という動きが顕著にあったことが確認されたのです。正直、都議選においてなんでリリーアルバに投票してんのかよく分かってなかったんですが、実際に200名からの地元有権者各政党支持の皆さんの話を伺っていると、これは相当な地殻変動があるんだぞということが実感できるのです。

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