Notion AIをプロンプトなしで使い倒す:Chain of Thoughtテンプレート活用術
これは「Notion 大学 Advent Calendar 2024」の16日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/10782
前回はひろみんさんの「パラレルワーカーが実践する!Notionで作る快適な情報管理環境」でした。
Notion AIは、文書作成を効率化する強力なツールです。しかし、ChatGPTのように毎回プロンプトを考える必要はありません。Notion AIの真価は、テンプレートとChain of Thought (CoT) という考え方を組み合わせることで発揮されます。この記事では、Notion AIの基本的な使い方から、テンプレートを活用した実践的な応用例までを詳しく解説します。
Notion AIとは:基本とChatGPTとの違い
Notion AIは、Notionというノートアプリに組み込まれたAI機能です。文章の作成、編集、要約など、さまざまなタスクをサポートします。ChatGPTのような一般的なAIツールとは異なり、Notion AIはNotionのワークスペース内で直接活用することを前提としています。
Notion AIの大きな特徴は、プロンプトを毎回書く必要がないことです。これは、Notionのページ構造とChain of Thought (CoT) の考え方を組み合わせることで実現します。つまり、あらかじめテンプレートを設定し、コンテキスト(状況や背景)をNotion AIに理解させることで、効率的に文章を作成できます。
プロンプト不要!Notion AIを使いこなす
Notion AIは、プロンプトを毎回書かなくても、その強力な機能を使うことができます。その秘訣は、テンプレートとコンテキストを活用することにあります。
テンプレートとコンテキストの魔法
Notion AIを使う際、まず重要なのは「テンプレート」です。テンプレートとは、文章の骨組みとなる形式のことです。例えば、議事録であれば、日時、参加者、議題といった項目をあらかじめ設定しておきます。このテンプレートをNotionページに用意し、議事録の音声メモなどをコンテキストとして加えます。
そして、Notion AIを起動し「続きを書く」と指示するだけで、議事録のテンプレートに従って、内容を自動的に作成してくれるのです。これがプロンプトを毎回書かなくても良い理由です。まずは下を見て欲しいです。
Chain of Thought (CoT) で思考を整理
Chain of Thought(CoT)とは、AIが複雑な問題を解決する際に、段階的に思考を進める手法です。Notion AIでは、テンプレートがCoTの役割を果たし、AIに「どのような構造で」「どのような内容を」作成すれば良いのかを指示します。
Notion AIは、テンプレートとコンテキストから、Chain of Thoughtのように、順序立てて文書を生成します。このため、人間がプロンプトを細かく記述する必要がなくなるのです。
実践例:Notion AIで生産性を爆上げ
テンプレートとChain of Thought(CoT)の考え方を活用することで、Notion AIは様々な場面で活用できます。ここでは具体的な例として、議事録の作成と英語学習を挙げます。
議事録を瞬時に作成
議事録のテンプレートを作成します。例えば、以下のような項目を設定します。
日時:
参加者:
議題:
決定事項:
TODO:
次回:
議事の音声をNotionページに貼り付けて、Notion AIを起動し、「続きを書く」と指示すれば、議事録のテンプレートに従って内容が自動的に作成されます。
英語学習を効率化
英語学習にもNotion AIは役立ちます。単語帳のテンプレートを作成しましょう。
見出し語(word):
発音記号(pronunciation):
意味(definitions):
例文:
このテンプレートに、学習したい英単語を入力し、Notion AIを起動すれば、各項目に対応する情報が自動的に生成されます。
つばささんとのライブセミナーで理解が深まったので是非ご覧ください。
前編
後編
まとめ:Notion AIの可能性を広げよう
Notion AIは、プロンプトを毎回書く必要がないという点で、他のAIツールとは一線を画しています。テンプレートとChain of Thought(CoT)の考え方を取り入れることで、文書作成の効率が大幅に向上します。今回紹介した議事録作成や英語学習以外にも、さまざまな分野でNotion AIを活用できるはずです。
Notion AIの使い方をマスターして、あなたの生産性をさらに高めていきましょう。
次回はshogoさんです。お楽しみに。