おうちで人力コラボカフェした話
1.はじめに
突然ですが、あなたはコラボカフェは好きですか?
コラボカフェとは、特定のコンテンツ(ゲーム・アニメ・アイドルetc…)が飲食店とコラボし開催される期間限定カフェの事である
私はそれが大好きだ
またアイドルマスターシンデレラガールズに登場する衛藤美紗希(えとうみさき)も大好きだ
私の夢はコラボカフェで衛藤美紗希のコラボメニューを食べ、グッズを買い、写真を撮ってその空間を心から楽しむことだ
しかし衛藤美紗希はまだコラボカフェを経験した事が無い
私は常に衛藤美紗希のコラボカフェの開催を待ち侘びている
夜行バスで都心へと向かいネカフェで時間を潰し身なりを整えたら現地に直行し心ゆくまで楽しんだらそのまま直帰する弾丸コラボカフェツアーをしたいのだ
そんな私はある日「コラボカフェごっこ」という遊び方がある事を知った
それは実現されない推しのコラボカフェを夢見るオタクが、工夫を凝らした推し色のドリンクや妄想コラボフードを作って楽しむ趣味だった
なんて素敵な趣味だろう、と思った
世の中の開催されない推しのコラボカフェを夢想する同志たちの行動力に後押しされ、私は決意した
家で『人力コラボカフェ』開催しよう
これはそんな私が行った人力コラボカフェの記録である
2.人力コラボカフェをやろう!
まずやるべき事を書き出してみると
①コラボメニューの発案・作成
②コラボカフェ限定グッズの作成
③ぬいと料理の写真を一緒に撮る
ざっくりこの3項目に分けることができた さっそく着手していきたい
①コラボメニューの発案・作成
まずコラボカフェには大抵、食事系・デザート系・ドリンク系メニューが存在する
今回はこれらを各最低1メニュー作ることにして、料理の案を出してみて、最終的にこんな形にまとまった
上から食事系3種、デザート系1種、ドリンク系2種
計6種類のコラボフードを作ることになってしまった
衛藤美紗希の事をを眺めながら思いつく限りのメニューを妄想し、描き出していった所、最終的にどれも捨て難くなってしまった結果である
なのでこれらを一人で作る
全ては理想のコラボカフェを味わうためである
②コラボカフェ限定グッズの作成
コラボカフェと言えば描きおろしイラストを使ったグッズが販売されるのも楽しみの一つだ
缶バッジ、アクスタ、アクキーetc…
特に衛藤美紗希は全身アクスタが存在しないので、ぜひこのコラボカフェで手に入れておきたい
そうしたら必然的に「描きおろしイラスト」がいることになる
衛藤美紗希はメイドさん姿のイラストが公式に存在する
私はそれを元にラフ案を描き出し、最終的にこの形にまとまった
アクスタは2種類つくる事にした
実は衛藤美紗希は公式に和風メイドと洋風メイドの両方のイラストが存在する
ここは私の理想のコラボカフェ そこに和風・洋風のどちらかのメイドさんしか存在しないなんてあり得ない
どっちのアクスタも欲しい コンプさせてくれ
という事で、全身絵は2枚描き、アクスタも2枚作ることにした
予定だと1種類のつもりだったが問題ない、未来の私が頑張ればいいだけだ
③ぬいと料理の写真を一緒に撮る
コラボフードの写真をぬいと並べて撮る行為
これはコラボカフェの醍醐味と言ってもいい、私の至福の瞬間だ
突然だが私はアイドルマスターsideMも嗜んでいる
地元でsideMのコラボカフェが開催された時には頻繁に通い、ぬいの写真を撮りまくり、最終的には撮った写真でミニアルバムを作った程だ
私にとってコラボカフェとぬいは切っても切り離せない存在なのだ
料理を作ったら絶対に衛藤美紗希ぬいと写真を撮ってアルバムを作りたいと考えていた
しかしここで衝撃的な事実
衛藤美紗希はぬいが発売されていない
………
作ります
学生の時、手芸課題を提出したら先生に「雑すぎる」とみんなの前でお叱りを受けたトラウマから約10年
まともに触ってこなかった針仕事と今こそ向き合う時
つまりまとめると…
料理6種類、アクスタ2種類、ぬい1体をつくる
どう考えてもやることが多すぎる
しかしもうやるしかない
衛藤美紗希のコラボカフェは今これから、私が開くのだ
3.アクスタを作ろう!
まずはとっつきやすい絵から着手する
毎日コツコツ進め、2体のメイド衛藤美紗希イラストを描き上げることができた
全身絵は描くのが大変だけれど、完成した時の喜びが大きいので好きだ
そしてアクスタの作成
以下の動画を参考に自作した
ざっくりとした流れは
①絵を印刷してカットする
②それに合わせて枠を作る
③枠にレジンを流し込み絵を入れて固める
こう聞くと簡単そうだが、細かい作業の連続で目が疲れてしまうので少しずつ進めた
レジンを扱うのも初めてで、慣れない作業に翻弄されつつ、着実に一つずつ出来るだけ丁寧に作業していった
レジンが硬化するライトをあて、ヤスリで全体の形を整えたら…
総製作期間4日 どうにか完成
当然市販のアクスタのようなキレイな仕上がりという訳はいかないが、それでも満足だ
こうして衛藤美紗希の全身アクスタが二体誕生した
4.ぬいを作ろう!
次にぬい作成
先にも述べたが私は10年以上まともに針に触ってこなかった手芸の超初心者
参考にしたのは以下の通り
タイトル通り推しのぬいを作る為の手引書
大・中・小のサイズの型紙があり、今回は中サイズを作成
手芸超初心者の自分はネットの情報も併用しながら進めたが、この本はそんな私にもわかりやすく書いてあり非常に助かった
ぬいものアイドルたきゅーと
手芸をメインに、ぬい作りに特化したYouTubeチャンネル
作成中何度も助けられた
顔を刺繍で作りたかった為、その辺りの知識は全てこの方の動画から教りながら進めた
総製作期間2週間
やれば出来る!と気軽に手をつけたが、久々に手芸の奥深さを味わえた2週間だった
特に最後の最後で意気揚々と生地をひっくり返したら本来裏面であるべき面が表を向いた時は絶望した
涙目になりつつ糸をほどき縫いなおし、少しずつ綿を詰める
最後に手作りの洋服を着せたときの感動は忘れられない
手芸超初心者から手芸初心者位になれたと思う 心も少し強くなった
とにもかくにも、これでぬいと料理の写真を撮ることができる!
そう、これからが重要な段階なのだ
5.コラボフードを作ろう!
コラボカフェで最も重要なコラボフードに着手する
事前に作成した料理案のイラストを元に、必要なものは買い揃え、コツコツと1品ずつ作っていった
食事系・デザート系・ドリンク系の順番に紹介していく
①大分の味♡お母ちゃんプレート
衛藤美紗希は大分出身だ
そんな彼女は地元大分の郷土料理であり母親の味「にぐい」を作ってくれるイラストがある
加えて大分県と言えば唐揚げとかぼすも特産品なので一緒に添えて、地元大分県をイメージしたワンプレートに仕上げた
にぐいのにんじんは星形に切って実際のイラストに寄せている
端々に彼女の気配りが見て取れる元のイラストが私は大好きだ
②女子力アップ♡極上アフタヌーンティー
アクスタの元になった洋風メイド服を着た衛藤さんは、手にアフタヌーンティーセットを持っている
このイラストの完全再現は難しそうなので、今回は身近で用意できそうなものをまとめてワンプレートにした
ケーキは無印良品のチョコケーキとチーズケーキを真四角にカットし、元絵に寄せる為、チョコの方にはホイップを絞ってフルーツを飾った
一気にカフェっぽい雰囲気が出た
細かい事を言えばサンドイッチの具材やケーキも異なるのだが、全てのディテールを詰めようとすると大変なのでこのゆるさで落ち着いた
ちなみにスコーンは手作り 写真を撮ってみたらなんか物足りなかったので2個重ねてみた
③心込もった♡バレンタインプレート
SR【ビターバレンタイン】衛藤美紗希に登場するワンプレートを再現してみた
これを作るに当たり元絵を見るとムースの上に煮豆のようなものが2つほど並んでいるのがわかる
しかしチョコレートムースの上に煮豆が乗っている訳がない
この正体がわからず長年苦しんでいたので、思い切ってTwitterで問いかけてみた所「メレンゲクッキーでは」という貴重な意見を頂けた
それなら作れる!と思い立ち、出来るだけ元絵に近づくようツノのたった形になるよう再現して作ってみた
カード名に合わせてビターチョコで作ったので、甘いけどほんのり苦味も感じられて味的にも満足できた
④衛藤美紗希♡ペンラカレー
【ビターバレンタイン】衛藤美紗希+のイラストの中で、ファンが黄色とピンクのペンライトを振っている
なのでこの2色を使ってペンライトに見立てたソーセージを作ることにした
突然だが私はソーセージ作りが趣味だ
約二年前から始め、50回以上腸詰めをしてきた素人のソーセージ愛好家なのだ
好きなものと好きなものが組み合わさる まさに夢のコラボメニューだ
もしかしたら人類初の推しカラーソーセージを作ったオタクかもしれない
早く衛藤美紗希に声優さんがついて、本当のペンライトが振れる日が来てほしい
そんな願いも込めてみた
⑤原点♡ホワイトネイビードリンク
原点にして頂点、N+の衣装『ホワイトネイビー』をイメージしたバイカラードリンク
氷を入れたカップにカルピスを注ぎ、その上からゆっくりバタフライピーを注ぐ
すると綺麗な二色に分かれる
ホイップにミニイラストを差し込めば一気にコラボカフェの雰囲気が高まる
⑥お嬢様♡ふんわりドリンク
打って変わってこちらは最新の2週目SSR衣装をイメージしたバイカラードリンク
緑のリボン・黄色の薔薇・苺のデザインの衣装に、真珠のような丸いアクセサリーがちりばめられている
その要素を取り入れて、元絵のふわふわ感をホイップで表現してみた
ちなみに、印刷してただ丸く切っただけのイラストを添えるとまるでドリンクにコースターが1枚ついてきたように見えてコラボカフェ度を高めてくれた
以上でコラボメニュー6品が揃った
6.よりコラボカフェっぽく!
ここまで紹介してきたコラボフードの写真をメニューのように配置して、開催告知風の画像と並べると…
そして念願のぬいとコラボフードの写真撮影
山ほど撮ったのでその一部をどうか見てあげてほしい
ウワーッ!!!コラボカフェ現地!!!
なんかまるで本当に行ったみたいじゃない?!
なんだこれ楽しすぎる
こんなに楽しくて良いのかってくらい楽しいが過ぎる
もちろんプロの作るコラボカフェには遠く及ばないし、クオリティも素人なりだ
しかし衛藤美紗希を好きになって約10年、こんな推し方・楽しみ方があるのかと
これは新たな発見だ
人力コラボカフェのお陰で、正直ほぼ行った気持ちになることが出来た
今なら「衛藤美紗希コラボカフェ、楽しかったね」と心から言える
全て幻覚だけど、こんな幻覚ならいつまでも見ていたい
撮った画像を見返した時は、胸いっぱいになってしまった
7.最後に
発案からぬい撮影まで、10月の生活はほぼ人力コラボカフェで埋まった
全ては『衛藤美紗希のコラボカフェに行きたい』というただ一つの願望から
コラボフードを考え、作り、グッズを作成し、ぬいと写真を撮る
その夢を存分に叶えられた もう大満足である
私にとって2022年の秋は『衛藤美紗希人力コラボカフェの秋』と言っても過言ではない
毎日衛藤美紗希のことを考えていたし、作っている間から写真を撮るまでずっと楽しかった
私の人力コラボカフェはここで一区切りだが、これからも衛藤美紗希を担当し続けたい!愛したい!一緒に楽しみたい!と改めて思えた
以下、載せきれなかった食べ物やぬいの写真のを載せてまとめのミニアルバムとして終わりにしたい
ここまで読んでくださりありがとうございました!
そしてもし衛藤美紗希へちょっとでも興味を感じてもらえたら、グループB・衛藤美紗希までその気持ちを届けてもらえると嬉しいです!
お付き合いありがとうございました!
〜以下人力コラボカフェミニアルバム〜