【ゲーム考察】幻想水滸伝シリーズ シナリオのテーマは二つある
ゲーム「幻想水滸伝」シリーズの話をします。
ゲーム「幻想水滸伝」シリーズのシナリオには
表テーマと裏テーマ…というように、主題が二つあると感じる。
規模の大きい話と、主人公の個人的な内面の話と、二つの話が同時並行する。
規模の大きい話を『表テーマ』
主人公近辺の個人的な話を『裏テーマ』
として、各ナンバリングごとに書き出すと以下のようになる。
(※幻想水滸伝シリーズ1〜5まで)
幻想水滸伝1
表テーマ
帝国の終わり
裏テーマ
主人公とテッドの死別
幻想水滸伝2
表テーマ
ハイランドの終わり
裏テーマ
主人公とジョウイ・ナナミとの死別(通常エンド)
幻想水滸外伝
表テーマ
幻想水滸伝2の裏側
裏テーマ
主人公の決闘
幻想水滸伝3
表テーマ
破壊者との闘い・世界崩壊を食い止める
裏テーマ
友(ヒューゴはルル・クリスはユン)との死別
幻想水滸伝4
表テーマ
戦争集結
裏テーマ
スノウとの仲直り
幻想水滸伝5
表テーマ
祖国を奪還する
裏テーマ
リオンとの死別(通常エンド)
まとめ
幻想水滸伝の裏テーマ(主人公にとっての個人的な話)って、“友達”との物語が多いと感じる。群像劇でありながら、個人的な話というか。
幻想水滸外伝も、主人公とザジとの決闘は「(なにごともなければ)友達になれたかもしれなかった相手との話」であり
幻想水滸伝5も、主人公にとってロイやギゼル、ユーラムたちの存在は「(なにごともなければ)いい友人関係になれたかもしれなかった相手」といえるような気がする。
幻想水滸伝シリーズはナンバリングによってシナリオの趣が違うけれども
「スケールの違う二つのテーマが同時並行するシナリオ」という共通点があり、
そしてその内容は
戦記物をテーマとした物語でありながら、『友達の物語』なのかもしれない。