祝!神戸市水道局様が水道イノベーション大賞受賞!お客様とともに富士通Japanが開発支援した「AI審査アプリ」とは?
こんにちは、富士通PRnote編集部です。
富士通Japanは、2024年6月に「全国初!富士通Japanは神戸市水道局様と給水装置工事申請においてAIを活用した図面審査システムを共同開発」というプレスリリースを発表しました。
このたび、本取り組みにおいて神戸市水道局様が、今年度の日本水道協会会長表彰、水道イノベーション賞の大賞を受賞されました。おめでとうございます!
本記事では、神戸市水道局様の受賞を機に、「AIを活用した図面審査システム(以下、AI審査アプリ)」についてサクッとご紹介します。
水道イノベーション大賞とは
水道イノベーション大賞とは、公益社団法人日本水道協会に加盟する正会員の中から、さまざまな工夫を持って課題の克服に取り組んでいる会員を表彰するもので神戸市水道局様は、平成28年度に続き、2度目の受賞となります。また、大賞のほかローコードツールを活用した情報共有の取り組みで特別賞も受賞されました(ダブル受賞は初)。詳細はこちら
給水装置工事申請とは?「AI審査アプリ」の内容
水道工事は、私たちの生活に欠かせない水を供給するためのインフラ工事です。全国の水道は各自治体が管理しており、水道設備の新設や撤去工事を行うためには、自治体の水道局に給水装置工事申請を出す必要があります。
神戸市水道局様では、戸建て住宅などの簡易な給水装置工事申請を電子化するなど、工事事業者の利便性の向上を図ってきましたが、簡易な給水装置工事は年間約6,000件の申請があり、図面審査に多くの人的リソースを費やしていることが課題でした。
そこで神戸市水道局様と富士通Japanは共同でAI審査アプリを開発し、2024年7月1日より運用を開始しています。
AI審査アプリは、AIを活用した画像認識技術により約30種類の給水装置記号や、配水管の口径・管種・布設年度などの字句を自動で検出します。
これまで職員が目視で行っていた図面の確認作業をAIが代わりに実施することで、全体の審査時間の短縮につながります。加えて、工事事業者に回答する審査項目の明確化・統一化にも貢献しています。
最後に
AI審査アプリの開発を担当した富士通Japanの丸山に話を聞きました。
「AI審査アプリ」の開発は私達も初めての試みでしたが、「審査業務を省力化する」という課題に対し、AIを効果的に活用したソリューションが開発できました。神戸市水道局様と”AIは万能ではない”という特性を共通理解を持ったうえで、人とAIが協働して解決する方法を議論・検討しました。有意義な経験をさせていただき本当に感謝しております。
現在、新たなステップとして職員様だけでなく工事事業者様へのAI審査アプリの提供にむけ開発を進めており、更なる業務の効率化とサービス向上への協力を進めております。また、本事例をきっかけに、水道関係だけでなくさまざまな業種のお客様から業務へのAI活用についてお問合せを頂くようになりました。
お客さまからお話を伺うなかで分かったことは、比較的DXが進んでいる企業・団体様でも、まだまだ手作業や属人的な業務による課題を持っているということです。私たちは、そういった課題解決に向けてお客さまに最適なAI技術(生成AI、画像解析、AI-OCRなど)を組合せたご提案をしています。ぜひ、こんな困りごと、あんな困りごとありましたら、お気軽にご相談下さい~♪