macOS Ventura(13)では「Photoshopのドロップレットが壊れている」とされることへの対応
macOS Ventura(13)がリリースされました。
Ventura(ベンチューラ)は、チューのところにアクセントがあります。
アドビもアップルも毎年メジャーアップデートしなくても…と思うのが本音ですが、この季節がやってきました。
年々、セキュリティ関連の締め付けが強くなっているmacOSですが、macOS Ventura(13)では、PhotoshopやABFRなどのドロップレットを利用しようとすると、次のようなアラートが出ます。
「もう、使えないのか…」とあせりますよね… ドロップレットを使うには、次の手順を踏み、“承認済み”の扱いにする必要があります。
macOS Venturaでドロップレットを使う手順
Finderでドロップレットを右クリックし、[開く]をクリックする
2.[開く]ボタンが表示されるのでクリック
ご参考までに、まとめた図。
ABFR(A Better Finder Rename)のドロップレット
日本ではあまり人気がありませんが、アメリカでは定番といえるABFR(A Better Finder Rename)をリネーマー(ファイル名の変換アプリ)を愛用しています。
フォルダー監視アプリ「Hazel」を使って監視し、条件に適う場合にABFRを使って自動的にリネームされるように設定します。
こちらのブログ記事に詳しく書いています。
ABFRのドロップレットもmacOS Ventura(13)では動きません。こちらの動画にも紹介されていますが、1回のクリック操作が必要みたい(悲)…
その他、macOS Ventura(13)に関して
[ログイン項目]にIllustrator、Photoshopを登録できない
やはりセキュリティ強化のため、Illustrator、Photoshopを[ログイン項目]に登録できなくなっています。なぜか、InDesignはできました。
AAPL Ch.さんの記事を参照ください。
「システム環境設定」は「システム設定」に変更
20年近く「システム環境設定」という名称でしたが、macOS Ventura(13)から「システム設定」されて、UIが一新されました。
縦1080ピクセルでも入りきらなくてスクロールが必要です…
macOS Monterey(12)のDockとメニューバーにて、このUIの予兆がありましたが、慣れの問題ではなく、最悪の使い勝手になっています。
システム設定の大幅改定によって、システム環境設定まわりのAppleScriptが動かなくなりそうです。
とりあえず、グレイスケール表示するAppleScriptはダメでした。
Path Finderでアイコンが“のっぺら棒”になってしまう
別のMacではアイコンビューではOKで、リストビューではNGでした。
プレビュー Appでの.ps ファイルや .eps ファイルのサポート終了
特に困りはしないけれど…
アップデートは慎重に
血迷ってメインのMacにmacOS Ventura(13)を入れてしまったのですが、半日ほどで音を上げ、macOS Monterey(12)に戻しました…
あまりカスタマイズしていなければ問題ないかもしれませんが、やはり慎重にアップデートを検討した方がよさそうです。
アドビの対応状況
アドビアプリと macOS 13 Ventura の互換性というページが用意されています。
その他、必読のページ
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