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アナログとDX〜DX Criteriaと私達の世界

デジタルトランスフォーメーションとデベロッパーズエクスペリエンス

DXと聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
エンジニアならDevelopers Experienceを浮かべるだろう。
しかし近年よく取り沙汰されるDXはDigital Transformationだ。

日本CTO協会が提示するDX Criteriaは、この2つを表裏一体の要素として捉えている。

現代のビジネスにおいてはデジタルトランスフォーメーションが必須であること。
そして、そのためにはエンジニアの貢献が不可欠であり、デベロッパーズエクスペリエンスの向上と向き合わなければならないこと。
それがどの程度実践されているかを計測できるCriteriaだ。

デジタルネイティブとDX

声高に叫ばれるデジタルトランスフォーメーション。ITの世界に身を置いていると、ピンとこないというのが正直なところではないだろうか。
デジタルが前提として組み込まれているため、トランスフォーメーションしてデジタルになるという感覚が掴みづらい。

デジタルトランスフォーメーションを推進するにあたって、このデジタルネイティブは重要な鍵を握っている。デジタルの活かし方をわかっているからだ。
一方でデジタルネイティブは、アナログな世界を知らない。なぜデジタルの世界へやってこないのか皆目検討もつかない。陽の光を浴びて感謝しながら作業することに意味があるといわれても、意味がわからないのだ。

課題の当事者をどう動かすか

IT者はいう。それはフォームで片付けられると。
IT者はいう。それ、CIで自動化できますよと。
IT者はいう。細かいやり取りはSlackでやりましょうと。

その言葉、相手に伝わっているだろうか。
トランスフォーメーションが必要な現場というのは、当たり前だがデジタル化していないのだ。
デジタル化以後の言葉で話しても伝えるべきことは伝わらない。

デジタルトランスフォーメーションに巻き込みたい相手に響く言葉はなんだろう。
具体的なコストかもしれない。
トランスフォーメーションにより描くことができるようになる未来かもしれない。

課題の当事者の課題が解決されることを、課題の当事者が理解できる言葉で伝える。
課題の当事者の行動をサポートする。
当事者が成功体験を得る。

この成功サイクルを繰り返すことが、1つ目のDXを広げてゆく原動力となるのだろう。

今回、日本CTO協会から公開されたCriteriaは、取り組むべき項目、そして避けるべきアンチパターンについて記述されている。
このCriteriaを道しるべとして、段階的に変革してゆくことがデジタルトランスフォーメーションへの偉大なる一歩となるだろう。

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