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いつでも転職できるオプションを持つべし

我々の大半は生活のために働かないといけないわけだが、労働において長期間満足いく環境にいられることは結構稀なことだと思っている。
給与、昇進、人間関係、業務負荷、労働時間、その会社に入ったばかりの頃はよくても、様々な環境の変化によって強いストレスが発生することは避けがたいものだ。ストレスが強くても一時的なものなら耐えられることも多いのだが、いつまで続くかよくわからないストレスは人間を簡単にダメにする。「100㎞走れ」は耐え易いが、「良いというまで走ってろ」は耐え難いものだ。特に、属している環境から逃げ出せない状況でストレスがかかると、人間の精神は本当にすぐダメになる。

だが安心してほしい。日本には(そしておそらく世界の大半の国では)職業選択の自由がある。いつでも行使できるオプションとしての転職は、労働のストレスを減少させることができる。
昔ミリオンセラーになった「完全自殺マニュアル」という本があり、当時中学生だった自分は当然中二病の発露として飛びついて読んだわけだが、前書きに「いつでも楽に死ねる方法を知っているからこそ苦しい日常も気楽に生きられる」という趣旨が書いてあって感銘を受けたことを今でも覚えている。いつでも転職できる状況は、労働していくにあたりこれと似た意味を持っていると思う。コンサルにとって「自分が最後の砦である」というラストマンシップは大変重要だが、それと同時にいつでも使える緊急脱出装置もまた精神の安寧のために必要不可欠なのだ。
では、どうやっていつでも転職できる状況を維持するかという点について考えていこう。


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