【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#534)。
兵庫県は今、めちゃくちゃ大変なことになっています。
元県民局長の男性がお亡くなりになり、さらには、阪神とオリックスの優勝パレードに関わった職員の方もお亡くなりになっていたことがわかり、パワハラ、おねだり、さまざまな問題が次から次へと噴出し、百条委員会にかけられて失職することになった斎藤元彦が、なんと、かつてないほどの大人気になり、当選する可能性すら出てきています。
百歩譲って、斎藤元彦が自分でさまざまな政策を訴え、県民が「やっぱり斎藤元彦が良い!」と判断したのであれば、それは「民意」ということになるかもしれませんが、今回の兵庫県知事選は、「立花孝志の流したデマ」で民意が大きく歪められているので、どのような結果になろうと、選挙が終わった後に大混乱となることは避けられないと思います。
■ 「真実」とは何か?
兵庫県は今、多くの県民が立花孝志によって「洗脳」されています。
おそらく兵庫県民の皆さんは「自分たちは洗脳されたわけじゃなく、真実に気づいただけだ!」と思うかもしれませんが、立花孝志の語るものに最初から「真実」なんてありません。なぜなら、立花孝志がやっていることは斎藤元彦サイドの主張をそのまま垂れ流しているだけで、百条委員会の意見や県の職員の意見は何一つ反映されていないからです。つまり、立花孝志は総合的に判断しているわけではなく、ただ斎藤元彦の意見を一方的に垂れ流している「斎藤元彦プロパガンダ隊長」に過ぎないのです。
立花孝志の話はわかりやすく、斎藤元彦は「正義」、稲村和美は「悪」と単純な構図に持ち込み、斎藤元彦は「真実」、稲村和美は「デマ」とまで言い切っています。
しかし、これまで立花孝志が主張してきたことに「真実性」や「真実相当性」はなく、「デマ」を通り越して、ただの「名誉毀損」になっています。
立花孝志は当初、「片山安孝副知事から情報をもらった」と言っていましたが、片山安孝副知事が弁護士を通じて声明を出すと、YouTubeで「嘘をついていました」と言って開き直りました。しばらくは「嘘つき!」と批判を受けましたが、立花孝志が「戦略的な嘘だった」と言い訳をすると、なぜか兵庫県民の皆さんは、「そうだったのか、立花さんって常に戦略を考えているもんね!」になってしまいました。
そもそも立花孝志は、元県民局長の男性を「性犯罪者」として扱っていますが、これも証拠らしい証拠は一切なく、嘘か本当かも分からない「10年で10人と不倫していたから」という話を根拠に、「人事権を握る部長職などをしていたのだから、人事をちらつかせて性犯罪をしたに違いない」という、ただの立花孝志の妄想100%で「性犯罪者扱い」していました。
しかし、口を開けば嘘と臭い息しか出てこない立花孝志に対し、まったく免疫を持たない兵庫県民の皆さんは、まさに「正常性バイアス」が働いてしまい、「もし本当に根拠もなく言っているのだとしたら、逆に立花さんの身が危なくなるのに、さすがに立花さんも、そこまでバカじゃないでしょ」と思ってしまいました。しかし、長らく立花孝志を見てきた人たちは知っているのです。
立花孝志には、大した根拠はない。
これは、これまでの立花孝志の歴史を見れば明らかです。
なにしろ、立花孝志は「NHK時代に記者をしていて、ジャーナリストとしての一面を持つ」と自称していますが、立花孝志が「NHK時代に記者だった」という話は、完全な『嘘』です。その大前提となる立花孝志の肩書きが、明確に「嘘」であることは、この本でも証拠付きで掲載しています。NHKが「記者だった」という話を正式に否定しています。
そもそも立花孝志は、「中止」と書こうとして「中上」と書いてしまうぐらいに頭が悪く、記事を書くことができません。YouTubeなどで雄弁に語ることはできますが、「文章にするのが苦手」です。世の中に「記事を書けないジャーナリスト」なんて存在するはずもありませんが、立花孝志は少しでも自分をスゴく見せようと、「ジャーナリスト」を自称しています。
ちなみに、立花孝志は「たくさんの裁判を自分でやっていて『法律脳』の持ち主だ」とも自称していますが、「法律脳」を持っていながら、これまで不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪で懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の判決が下され、現在は「前科3犯」です。それでいて、大津綾香党首に対する「つきまとい」で絶賛書類送検中の身であります。さらには、僕との裁判では19戦18敗。残る1戦は11月27日に判決が出ます。
それだけではありません。立花孝志はこれまで名誉毀損で訴えられまくっていて、負けたのは1回や2回ではありません。あくまで立花孝志のスタンスが「民事での負けは負けにカウントしない」という、わけのわからないルールなので、負けたことを認めていないだけ。つまり、今回の兵庫県知事選の話も、お亡くなりになった元県民局長のご遺族から訴えられたら、ほぼ確実に負けてしまうのです。理由は、言うまでもなく「たいした根拠がないから」です。
しかし、立花孝志がこれほどブームになったことはありません。
そもそも、どうして百条委員会や第三者委員会が設置されることになったのかと言えば、斎藤元彦をはじめ、県の斎藤派の執行部が元県民局長がお亡くなりになった件について、「元県民局長の男性が作った内部告発文書はすべて嘘だった」と結論づけて、この話をなかったことにしようとしたからでした。
ところが、元県民局長の内部告発文書が本当だったと裏付ける証拠が次々に出てきて、「これは内部告発が嘘だったでは片づけられない」ということになり、百条委員会が立ち上がりました。
にもかかわらず、それまでまったく事情を知らなかった立花孝志が、斎藤派の人々から音声データを入手し、これを暴露したことにより、「正義のヒーロー」かのような扱いを受けることになってしまいました。しかも、バカにもわかりやすいように、「既得権を守りたい人たちが斎藤元彦をイジメているんだ!」とか「テレビや新聞などのメディアに騙されているだけ!」と言い出したことで、真実を語っているのが立花孝志で、嘘をついているのがテレビや新聞だと思い込む人が続出してしまったのです。
はっきり言って、立花孝志がこれほど人気になったことはありません。
前回の参院選の時には「ガーシー」を利用し、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」が得票率2%を達成し、年間で3億3300万円の政党助成金を獲得することに成功していますが、立花孝志と記念写真を撮るのに90分待ちという行列ができることはありませんでした。こんなにたくさんの人で溢れたこともなく、「兵庫県民の半数近くがN国信者になる」というイカれ放題にイカれた展開になっています。
この「真実の立花さん」という痛々しいプラカードを掲げている人は、斎藤元彦にカウンターをするプロテスターたちに対抗するため、一般の市民がガチでプラカードを作って来ました。
恐ろしいことに、彼らは「自分たちこそ正義の人」だと思い込んでしまっているので、プロテスターを「悪」だと思い、どうしてこんなことをしているのかを「闇バイト」だと信じています。だから、プロテスターに向かって投げかける言葉は「それで日当いくらなんだよ!」です。この時点でだいぶ認知が歪んでいますが、認知が歪んでいなければ、立花孝志が「正義のために立ち上がった人」だなんて思うはずがありません。
しかし、立花孝志の流した「名誉毀損」は、パンデミックのように広がってしまい、おそらく半数近くの県民が「脳味噌をアハつかせてしまった」と言えるのではないかと思います。
なにしろ、そこらへんの主婦が僕に「今日、立花さんは来ますか?」と質問してくる始末です。しかも、「立花は来ませんけど、立花孝志は前科3犯の何一つ信用できない人ですよ」と教えてあげると、逆に「メディアに洗脳されている痛い人だ!」みたいな目で見られてしまいました。いよいよ来るところまで来ていると思わずにはいられません。
ですから、今回の兵庫県知事選は、かなり危機的であると感じています。
どのような結果になったとしても混乱は避けられませんが、より混乱する結果になるのではないかと心配でなりません。「立花孝志のおかげで勝つことができた」となると、ますますN国信者が生まれ、立花孝志が影響力を持つようになれば、ますます社会が乱れることになるからです。
■ 無能なN国党員の片岡将志の末路
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の「鉄砲玉」として生きている座間市議の片岡将志が、稲村和美さんの選挙事務所の看板が「公選法違反だ!」と大騒ぎしたことで、N国信者化したネット民たちの大騒ぎに動揺して、言葉の通じないアホと出会ったことがなく「N抗体」を持たない稲村和美陣営は、「違法性のない看板を下げてしまう」という、反社会的カルト集団の攻撃に対する防御としては、最もやってはいけないことをやってしまいました。
これにはもちろん、N国信者たちは大喜びで、尊師・立花孝志も片岡将志を褒めてつかわす動画をアップし、僕のところにも大量のN国信者たちがやってきて「今、どんな気持ちぃ?」をやっていました。
ところが、N国信者というのは、とてつもなく「無能」です。
もし稲村和美陣営がアウトだと言うのなら、斎藤元彦陣営がセーフである道理はないと指摘したところ、アホのN国信者たちは、さまざまなオリジナルセーフ理論を展開。「どこからどう見ても2枚にしか見えない」や「言葉しか書いていないからセーフ」など、さまざまな擁護をかまし、「選挙ウォッチャーを名乗るなら、もう少し勉強してこい!」と豪語したのですが、結局、選挙事務所の看板として貼ることができるのは、「選挙事務所」と書いてある看板3枚までと決められており、「兵庫の躍動を止めない!」と書かれた看板には「選挙事務所」とも書いていないので、厳密に言えば、こっちの方がよっぽど公選法違反に問われるかもしれないものでした。
そのため、斎藤元彦選挙事務所の、現在の様子がコチラです。
斎藤元彦を応援する「NHKから国民を守る党」の片岡将志の主張は、稲村和美陣営を看板を剥がしたものの、見事にブーメランとして返ってくることになり、最終的に「兵庫の躍動を止めない!」と書かれた看板にぶっ刺さることになりました。
おそらく今後も反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」が、さまざまな所を荒らしに来ると思いますので、皆さんにもぜひ知っておいていただきたいですが、NHKから国民を守る党から攻撃をされた時には、絶対に引いてはいけません。こいつらは会話が通じないので、引いた瞬間につけこんでくるだけです。殴られた時には倍にしてぶん殴る。これが基本です。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
僕は心のどこかで、「さすがに兵庫県民も、そこまでバカではない」と思っていますが、それでも、今まで一度も見たことがなかったような立花孝志のフォーバーぶりを見ると、かなり心配になります。
尊師・立花孝志が、何一つ信用ならない人間だということは、これまでにたくさんの証拠付きで示してきたつもりです。しかし、斎藤元彦を褒めると再生数が恐ろしく伸びる中で、立花孝志のチャンネル登録者数や再生数は完全に息を吹き返し、それまでコツコツと発信してきた我々のコンテンツの1万倍ぐらいのエネルギーで、軽々と凌駕していきました。嘘やデマでも、センセーショナルなコンテンツは面白く、特に、誰かの下半身の話は、見知らぬ人のものであっても楽しいと感じる人が多いからです。
立花孝志が人気になる時というのは、必ず誰かの下半身がネタになっています。最初の参院選ではNHKのアナウンサーをネタに「不倫、路上、カーセックス」と言って人気を得ました。次の参院選では、ガーシーが芸能人の下半身を語り、今回の兵庫県知事選では「不同意性交等罪」です。こんなことで政治が歪められていいのでしょうか。よく考えて投票してもらわないと大変な結果になると思います。