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Amazon Kindleで小説が売れるための8つの方法

ちょっと書きにくい話

Amazon Kindleで自著が売れる方法を書きたいと思います。
このネタはいつか書こうと思っていたのですが、なかなか書きにくいネタでした。
というのは、商業デビューしたので、書店で自著の「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」を販売してもらっています。
リアル書店とKindle本はライバルというかなんというか微妙な関係な気がするので
で。

ですが、自著が売れないと悩んでいる人が多いと思いますので、僕が考える「Kindleで売れる方法」を記します。


もっとも読まれたKindle小説家(のはず)

自分が売れてないのに、「売れる方法」を書いても、信用してもらえないので、少し自分のことを話すと、おそらく多分きっと、Kindleだけで出版している一般小説家の中で、もっとも多く読まれたひとりだと思います(違っていたらすいません)。
ラノベではもっとも読まれている人もいますし、商業出版しているベストセラー作家にはもちろん敵いません。
僕が知っている限り、もっとも読まれたKindle小説家のグループには入っていると思います。
一番読まれている本は、商業出版された「ふたりの余命」です。「ふたりの余命」は長い間、Amazonランキング1位でしたし(ロマンス部門)、今でも10位圏内を維持しています。
Amazonで人気になったこともあり、「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」として書籍化されました。
ふたりの余命」を読んだ読者が、それ以外の本も読んでくれているようです。
今では、多くの方に読まれるようなりましたが、もちろん昔からそうではありませんでした。
Kindleで自著を出版して10年の間に体験したことを記します。

KDPセレクトに設定する

自著をKDPセレクトに設定しましょう。
KDPセレクトは独占販売契約なので、Kindle以外で販売できないデメリットもありますが、KDPセレクトに設定すると、Kindle Unlimited会員は無料で読むことができて、読んだページ数によって売り上げが発生します。
Kindle本では、Kindle Unlimited会員が読んだことによる売り上げが多くを占めます。読まれることでランキングが上がり、口コミも増えて、他の読者の目に留まりやすくなります。
KDPセレクトに登録するのは、こちらからログインして「マーケティング」タブをクリックして、「KDPセレクト」の「電子書籍の登録」を選んでください。

KDPセレクト

10作品を書く

「自分の小説が読まれない」と嘆くコメントを見かけることがあります。その方の書籍一覧を見ると、一冊または数冊だけ販売しています。
Kindleで読まれるためには、多くの著作を用意した方が有利です。読者がどのような作品を好むかわからないからです。さまざまなジャンルの本を用意することで、どれかの作品がその人の琴線に触れるかもしれません。

僕は10年の間に25冊以上の小説を出版しました。
一冊読んで面白かったと思ってくれた人が、他の作品も読んでくれたことが何度もありました。レビューに記載しないだけで、同じように複数の作品を読んでくれた人は大勢いるのだと思います。
当たり前のことですが、多くの著作を出版するためには、たくさん書かないといけません。書けば書くほど、文章力もアップします。
まずは、10作品を出版することを目指しましょう。

カテゴリーを設定する

Amazonに販売する商品にはカテゴリーを設定することができます。Kindle本も例外ではありません。
自著を見つけてもらうのに、このカテゴリーが重要なのです。
Kindleでは、カテゴリーごとにベストセラーを表示されます。上位100冊の本がベストセラーに記載されます。読者の中には、このベストセラーを見て次に読む本を選んでいる方もいると思います。
著者が設定しないとAmazonが自動でカテゴライズしてしまい、このカテゴリーは大抵間違っています。
以前は、Kindleのカテゴリーを変更するのにAmazonへ毎回依頼しないといけませんでしたが、最近は自分で設定変更できるようになりました。
Kindleのカテゴリー登録は、こちらから自著を選びます。

A+コンテンツを活用する

Amazonの他の商品と同じようにKindleの本も紹介コンテンツ「A+コンテンツ」を作成することができます。絵や写真を使って、本の詳細内容を説明することが可能です。
他の作品も選んでもらえるように、僕の場合は自著を紹介して、リンクを貼っています。

A+コンテンツの作り方は、こちら

キーワードは大事

Kindle本にはキーワードを7つ設定できます。
キーワードは読者が検索する時に影響するので、検索されやすい語句を設定しましょう。
Amazonによると、タイトルや内容紹介と重複しないワードにした方が良いそうです。
無名の作家の本は、Amazonの検索でもなかなかヒットしません。キーワードを設定することで、検索の上位に表示される可能性が高まります。
キーワード設定は、KDPのページからできます。

キーワードの例

早めにイベントを起こす

本の内容についての話です。
「冒頭にイベントを起こせ」というのは小説の講座などでよく言われることですが、Kindle本の場合、より早く事件・イベントを起こした方が良いように思います。
Kindle本の読者の多くは「Kindle Unlimited」の会員です。Kindle Unlimitedは、読み放題サービスなので、Kindle本をいくらでも読むことができます。
読み放題ということは、読み始めて気に入らなかったら、すぐに別の本へ移ることができます。お金を支払って買った本なら、ちょっと気に入らなくても最後まで読む人が多いでしょう。
だから、Kindle本の場合は、最後まで読んでもらえるように冒頭からすぐに本編へ入った方が良いと思います。どうしても最初に事件を起こせないなら、引きのあるプロローグを設けるべきです。

推薦しよう

「Kindle本セール」と「Prime Reading」に自著を推薦することができます。
「Kindle本セール」対象に選ばれると、期間限定の割り引き書籍として、Amazonが紹介してくれます。
「Prime Reading」は、Amazon Prime会員なら誰でも無料で本が読めるサービスです。Prime Readingに選ばれると、報奨金(?)がもらえます。Amazon Prime会員が読んだページ数は売り上げになりませんが、Kindle Unlimited会員が読んだページ数は今まで通り売り上げになるのです。
Prime会員が読むことでランキングが上がり、多くの人に自著を見つけてもらえやすくなります。
電子書籍の推薦方法は、こちら

電子書籍の推薦

著者専用ページを作る

Kindle本には、著者専用ページ「著者セントラル」を設けることができます。著者セントラルには、著者からのメッセージや、著者一覧を掲載することができます。

著者セントラルページを作成すると、読者がお気に入りの著者をフォローすることができます。新作が出版されると、フォローした読者にメッセージが届きますので、PRできます。

お試しあれ

これらを全部実施したとして売れる保証はできませんが、どのアクションも無料です。やってみて損はありません。
売れるかどうかは「レビュー」も重要な要素です。良いレビューをもらうためには、良い作品を残すしかありません。
たくさん書いて、たくさん出版して、読者を獲得しましょう。

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