世界よ、これがSorAZだ
2020年9月26日、ときのそらとAZKiによって結成されたユニット『SorAZ』のライブ、『刹那的クロニクル』が開催された。
今回は今年のご時世を踏まえ、 #劇場版SorAZ と題したオンラインでのライブとなったが、二人合わせて計21曲を声を震わせ、魂を込め、力の限り歌い上げた。
今回は、この最高の舞台を視聴しての感想をレポートとしてまとめていこうと思う。
10月26日までSPWNでアーカイブが公開されているため、未視聴の方や繰り返し視聴したい方にとって、私の文章で何かしらのきっかけを受け取ってくれたら幸いである。
開演前
当日の私は朝から出かけており、帰宅したのは18時40分、予定では開演20分前だった。
有料のライブ参加は昨年の『Dream!』以来、前日からワクワクそらそらがとまらねえぞ状態だった私は急いでシャワーを浴び、Dream!Tシャツ(そらちゃんの大事な日はいつも着てる)を身に付け、ペンライトの電池を交換して今か今かと待っていた。
(๑╹ᆺ╹)ぬん!(╹◡╹▰)あず!
そらちゃんとAZKiちゃんの楽しそうなアナウンス。いよいよライブが始まる。
しかし、なかなか幕が上がらない。
当日、世界的に通信障害が発生したのと関係があるか分からないが、始まらないまま時間だけが過ぎていく。この時の私はTwitterを開いていなかったためひたすら待ち続けていたが、不安に思ったそらとも、開拓者の方もいたかもしれない。
そんな中でのこのツイート。
私は後から見返したが、とても嬉しかった。
ライブ直前の演者がツイートするのはオンラインならではだが、我々は画面の外にいるのではなく、彼女たちのいるライブ会場にいる。このコールで二つの異なる空間が繋がったと思っている。
コメントが「劇場版!SorAZ!」の大声援で溢れかえる中、19時30分頃最初の曲のイントロが始まった。
SorAZパート(1)
01.刹那ティックコード
『刹那的クロニクル』の口火を切ったのはそらちゃんのミニアルバム『My Loving』の収録曲『刹那ティックコード』、SorAZの始まりの歌である。
公開当時からアニメのOPになりそうな疾走感と感情いっぱいの歌声で異彩を放っていたがライブでの披露はさらに強力なものになっていた。
サビでは互いが向かい合い、火花を散らすように歌声をぶつけ合う様子が見てとれた。これがSorAZの本気。普段のほんわかした生放送とは違うアーティストとしてのそらちゃんが其処にはいた。
冒頭部分はYouTubeで無料配信された今回のライブ、彼女達の歌を初めて聴かれた方にとってこの歌詞は胸に響いたのではないだろうか。
最近は海外のVtuberファンをも魅了している二人。本気の歌声は国境を越えて彼らにも届いていると信じている。最高のスタートをありがとう。
02.フレーフレーLOVE
SorAZのオープニングトークが終わり(AZKiちゃんの「こんそめ~!」が可愛かった)、次に披露されたのはそらちゃんのライブではお馴染みの『フレーフレーLOVE』。
ワンマンで初公開されたこの曲のコール「フレーフレーフレフレー!」が定着したのが嬉しかった。『NSS』でも多くのホロライブファンが盛り上がっていたのを思い出した。
先程のクールに感情込めて歌うSorAZと打って変わり、楽しそうを通り越してイチャイチャ(?)してる二人がとにかく可愛かった。
そらちゃんのオリ曲をSorAZで歌うのもライブならでは。次回のイベントでも聴けることを願っている。次は現地でコールしたいので。
03.猫ならばいける
MVが印象的なAZKiちゃんのオリ曲『猫ならばいける』、イントロを聴いてこれもセトリ入りするのかと驚いた。
何かと猫属性(?)のあるSorAZにこの曲はよく似合う。前半の早口部分をそらちゃんが噛みそうになりつつ懸命に歌っていたのが可愛かった。私もにゃーにゃーと全力でコールをした。今自分が居るのはライブ会場、恥ずかしさなど要らない。現地参戦したワンマンで学んだ教訓を活かし、SorAZに届くようにとペンライトを振った。
ここからは個々の歌唱に入る。別れるときも仲睦まじいSorAZが見られて幸せだった。てぇてぇなあ(*´꒳`*)゚*.・♡
AZKiパート
04.Intersection
私自身完全初見の楽曲『Intersection』は大人のAZKiちゃん全開のかっこいい一曲だった。曲のジャンルによって声の雰囲気や放たれるオーラを変えて開拓者を虜にするAZKiちゃんの魅力が少しばかり分かった気がした。
そらちゃんは本物のアイドルを見て歌唱中の動きを覚えていると語っていたが、AZKiちゃんもそのように技を盗んでいるのかもしれない。それくらい、妖艶で、中毒性のあるソロパートのトップを飾った。
05.Fake.Fake.Fake
AZKiちゃんは登場せず、ホロライブ2期生の湊あくあちゃんが終始歌い踊るMVの『Fake.Fake.Fake』はよくカラオケで歌う好きな曲である。
イントロ部分のギターのかっこよさ、「FAKE」という単語に込められたメッセージを歌うAZKiちゃんの透き通る声。最高だった。是非ともオフラインでのライブでも聴きたい。
特に印象的だったのはサビ部分の伸びのある声。普段どんな練習を積んでいるのか、またそらちゃんとの違いについて聞いてみたくなった。
06.ひかりのまち
『ひかりのまち』は『でいどり~む』でも披露されたためよく覚えている。最前線にいた開拓者の皆さんの迫力に驚き、本場のライブとはどういうものかを知った、私にとって思い出の曲でもある。
「みんなで!!!」と盛り上げていくAZKiちゃんのライブ慣れした歌唱は圧巻だった。私も気持ち込めてコールをした。あの日のリベンジが果たせた気がして心なしか誇れる気分になった(超主観的)
07.いのち
ホロライブコラボ中の「アズールレーン」でBGMに使用され、それ以降よく聴くようになった『いのち』。儚さが染み渡ってくる歌声はやはり考えさせられるものがあった。
途中、音声が入らなくなり後半を生で聴くことが出来なかったため、翌日改めて視聴した。私以外の方の視聴環境やライブ会場での情報伝達がどこまで通っているのかは定かではないが、未視聴部分のAZKiちゃんの声は感極まっていた。
後に続く二曲にも言えるが、AZKiちゃんが選曲した「エモい」曲はどうしてここまで心が動かされるのだろうか。歌い終えた後、思わず拍手をしてしまった。本当に素晴らしかった。
08.青い夢
こちらも完全初見の楽曲『青い夢』。
歌の表現が感情的で、ペンライトを振らずにすっかり見入ってしまった。
自分は何を目的に生きているのか、「夢」とは何なのか。彼女の歌声から色々と考えさせられた。
AZKiちゃんのメッセージと私が取り組んでいる推し事には共通点があるのかもしれないとも思った。今後も聴いて、私なりの答えを見つけたい。
09.from A to Z
AZKiちゃん「AZKiソロ、最後の曲になります!」
私の視聴環境が復活したのは丁度この一言からだったので、その当時は完全に中断していたのかと思っていた。そのくらい、彼女の顔は迷いを振り切り、決意を固めたかのように澄んでいた。後で見返すと『青い夢』の直後という理由もあったのかなと。
ソロパートの最後は『from A to Z』。
ラストに相応しい、壮大な曲を披露してくれた。
正直に言うと、私はAZKiちゃんのことをあまり知らない。オリ曲も一部しか追えていない。だからこそ、「ライブ」に懸けた彼女の本気度、歌声に乗せた感情を新鮮に吸収することが出来た。
全6曲、全てに共通していたのは「歌に込められた感情が強い」だと思う。
今まで以上に彼女を知りたくなった。ありがとう。
Soraパート
そらちゃん「緊張し過ぎてわたしさ…謎のテンションになった」
AZKiちゃんと交代する際に言った一言がずっと気になっていた。
人は誰しも緊張すると本来のパワーを出すことが難しい。私自身もそういった経験があるので、そらちゃんがどう出るかに注目していた。
いざ一人になったそらちゃんが最初にとった行動は、「深呼吸」。
どこかワンマンで泣きながら手紙を読んだ後の様にも見えて、早くもグッとくるものがあった。覚悟を決めてからの彼女は強いことを私は知っている。
さあ、応援するぞ。
10.Equation of Love
この日の2大オドロキポイントその1。
アルバム発売以降そこまで目立つことのなかった『Equation of Love』がソロパートのトップを飾った。普段の配信を含めても、この曲は『刹那的クロニクル』が初披露ではないだろうか。大好きな曲でずっと聴きたかったので心の底から嬉しかった。
オンラインとはいえ、そらちゃんのライブ映像は現地で見ているような感覚になる。観客の惹きつけ方からアゲ方までそらちゃんらしさ全開、最高だった。そらちゃんすき。
そらちゃんによる「恋の方程式」によって見事に証明されてしまった。『My Loving』の発売を祝うオフイベントはまだ開催出来ていないので、是非次なるイベントでもこの曲を聴きたい。そらともの大きな手拍子、コールで舞台を作りたい。
とにかく可愛かったけど、この「ハイ!ハイ!(๑╹ᆺ╹)ぱー!!!」だけは最後まで慣れませんでした笑
11.冴えない自分にラブソングを
みんな大好きラブラブアイウォンチューな『冴えない自分にラブソングを』。イントロから始まるクラップはワンマンを彷彿とさせる。私以外にもこのクラップで「パンパンパンパン!」と声に出して手拍子した方もいるのではないだろうか。
そらちゃん自身もその場にたくさんのそらともがいるかのように煽り、自分のステージを創り上げていた。ワンマンを見ていない、最近そらともになった方の為に分かりやすい煽動をしていたのではと考える。
また、2番サビ直後のロングトーンには驚いた。
『Dreaming!』発売時よりもワンマン時よりも歌声がグレードアップされているように感じた。日頃、ツイートで報告していた歌のレッスンの成果、存分に発揮されていましたよ。
やはりそらちゃんはライブが似合う。
今後もたくさんの歌を歌って活躍するそらちゃんが見たい。そして、現地で思いっきり声援を届けたい。
12.IMAGE source
1stアルバムを代表するロック、『IMAGE source』もセトリ入りした。
以前のSorAZ生放送でも披露されたことのある曲だが、歌声には更に磨きがかかっていた。
サビ直前の「一緒に精査して~」の部分はどことなくセクシーさを漂わせた大人のそらが見られた気がする。可愛らしい「アイドル」としてだけでなく、風格を持った「シンガー」としてのそらちゃんが垣間見える、ライブに相応しい一曲だった。そらちゃんすき。
そらちゃん「まだまだ声出し足りないんじゃな~い!?」
そんな煽りされたら限界まで愛を叫んじゃうじゃないですか!!!
歌い終わった後、息が上がっていたのが逆に嬉しかった。我々の為に「本気で」歌い、パフォーマンスをしてくれたんだ。ありがとう。
是非とも2ndワンマンで聴きたい。
次曲に移る前に一言
水 分 摂 る と き の 振 り 返 り は 反 則 級 に か" わ" い" い"
13.コトバカゼ
ソロパート後半戦は人気曲『コトバカゼ』からスタート。
静止画だと分かりにくいが、この時のそらちゃんの動きは圧巻だった。
歌詞に合わせて踊ってみたりジェスチャーで感情を表現してみたり、AZKiちゃんの表現とはまた違う「魅せ方」で歌い上げた。
少し切なさのある恋心、最初に聴いたときからそらちゃんとのフィーリング度合いが高いと思っていたので、耳だけでなく目で味わえる魅力を身に付けたそらちゃんはやはり凄い。ここまでの努力にありがとうを言いたい。
14.青空のシンフォニー
楽曲が発表された2020年の誕生日やときのそら後夜祭からしばらくの日数が経ち、ついにフルでコールすることが出来た。
「プローミースユー🍀」「レインボースカーイ🌈」
多くのそらともがこのコールをしたかったであろう。
そらちゃん自身が作詞し、彼女なりに気持ちを込めて創り上げた『青空のシンフォニー』は今年の10月21日に発売する2ndアルバム『ON STAGE!』にも収録されることが決まった。著名な製作陣の中にそらちゃんの名前があるのは本当に凄いこと。この先もずっと大切にしていきたい。
心なしかコールが出来て嬉しそうなそらちゃん。
我々そらともの声は届きましたか?
15.ぐるぐる・ラブストーリー
イントロを聴いて(๑╹ᆺ╹)ビクゥッ!?と鳥肌を立ててしまった、この日の2大オドロキポイントその2。
そらちゃん「初めてフルで歌いますよ~!!!」
先程の曲と同じく2ndアルバムに収録される『ぐるぐる・ラブストーリー』のフルバージョンが先行して披露された。これは正しくライブチケットを購入して参加した人しか聴けない超貴重なもの。そらちゃんも早くみんなの前で歌いたかった素振りをしていた。ありがとう。そらちゃんすき(何回目)
歌声の可愛さやキレキレのダンスはもちろん、歌詞にも深みがあって考察したくなった。アルバム発売日が待ち遠しい。
そらちゃんのソロパートは2ndアルバムの流れを組んでいるように、とにかく全力で、そらとものみんなとライブで楽しみたいという想いで溢れていた気がする。最高のパフォーマンスをありがとう。
絶対に、また「本当の」ワンマンライブをやろう。
SorAZパート(2)
衣装チェンジを終えて戻ってきた二人の姿は『NSS』で着用したお揃いのアイドル衣装だった。
特にAZKiちゃんの衣装は色がホロライブの後輩達とは少し異なっており、そらちゃんと対をなして「映える」ようになっている。
16.夢見る空へ
そんな二人が歌ったのはホロライブ1期生のテーマである『夢見る空へ』。私はタイトルにある『空』はこの箱を無から創ったあの子を指していると考えている。その歌をそらちゃん自身が歌うとこれはまた別のエモみが海より深い空の下である。
共にたった一人でVtuber人生をスタートさせ、「音楽」を強みとしている存在として出会い、結成されたSorAZ。この歌詞には重みを感じる。
今後も「ときのそら」として、「AZKi」として、そして「SorAZ」として。彼女達が進みたい音楽の道を突き進んで行く姿を応援したい。
17.のんびりと、
『のんびりと、』もまた初見の曲である。ここまで様々なAZKiちゃんの表情を見てきたがこんなにおっとりした一面もあるのかと驚いた。
そらちゃんとの親和性も高く、ここまで激動だった『刹那的クロニクル』に初めてゆっくりとした時間が流れたかもしれない。そりゃ曜日だって間違えますよね。でもそらちゃんがサンデーって言ったらサンデーなんですよ。(๑╹ᆺ╹)ぬんぬん
18.Wonderland
今ファンタスティック奇跡ロマンティックの時間がやってきた。
『My Loving』を代表するそらちゃんの「大好き」を詰め込んだ一曲。
BメロのAZKiちゃんの歌声がとても綺麗だったのが印象に残っている。ライブとの相性も良く、SorAZの可愛さが存分に発散されていた。たくさん「駆け抜けて」いたのが特に可愛い。
『Wonderland』も是非オフラインイベントで聴きたい。なか中々理想通りにとは難しいが、早く会場にいる全員で「jump!!」したい。
19.紅藍クロニクル
本ライブ『刹那的クロニクル』の主となる『紅藍クロニクル』はこの場面で満を持して披露された。こちらは作詞・作曲をAZKiちゃんが担当し、「歌」や「バーチャル」に対する様々な想いをぶつけ、SorAZの歌唱で完成させた、魂の籠った歌である。配信でもその中身に触れているのでチェックしてみてほしい。
さて、本番ではどのようなパフォーマンスがなされるのか、この日一番の期待を持ちながら前奏が始まった。
最初の『刹那ティックコード』以上に、サビでの向かい合っての歌唱が一際輝きを放った。歌声の喧嘩とも見て取れるくらいの迫力があった。
自らの存在価値、バーチャルだが誇りを持って生きている証を追い、紅(AZKi)と藍(ときのそら)の歴史を二人だけで創り出していこう。メッセージ性の強い歌詞とクライマックス感を生み出す音楽、そこにSorAZの声が加わった世界は正に「劇場版」と言っていいだろう。かっこよかった。
今日の感想を語る二人。
AZKiちゃんはそらちゃんがVtuberの歌を歌う世界を創り出してくれたことに感謝し、そらちゃんはAZKiちゃんが自分にとってやりたいことに合致した存在であり、ホロライブに入ってくれたことに感謝していた。
そらちゃんの「聞こえてますかー?」で泣いてしまった。
あの日、決意を持って一人で走り出したそらちゃん。あなたはもう一人じゃないんだ。家族が、仲間が、そして音楽ユニットを組んだ好敵手がいる。
二人に出会えてよかった。改めて、ありがとう。
20.Shiny Smily Story
『SSS』はSorAZによく似合う。
ホロライブの中では「イベント戦士」としての仕事が多く、他のライバーとは異なる動きをしているそらちゃんとAZKiちゃん。登録者数等で比較されることも無いとは言えない。
しかし、そらともは、開拓者はいつでも二人の味方であることを覚えていてほしい。共に笑い、涙した日々を重ね、一緒に夢へと歩いていきたい。貴女が大好きだから。
アイドルとして、シンガーとして、Vtuberとして輝く世界がこれからもずっと続くことを切に願っている。
21.キラメキライダー☆
※先ず、『SSS』が終わり、蓋絵になった時点で「終わった」と思ってしまった私をお許しください。ほんとに閉じなくてよかった…笑
「劇場版!そーらーず! 劇場版!そーらーず!」
アンコールと共に彼女達が戻ってきた。
最後に披露してくれたのは『キラメキライダー☆』、ホロライブ全体のアイドルソングである。
Blu-ray版『NSS』でコールは予習済み。とはいえ初めて生で聴くこの曲はとても輝いており、危うく見とれるところであった。
キラメキ纏ったSorAZの今後に目が離せない。
ありがとう。
総括
率直に、めちゃくちゃ楽しかったです。
終始上下に黒線が引かれているのも劇場版ならではなのかなと思いました。
やっぱり、ライブって良いですね。
是非、次回のSorAZライブ、そしてそらちゃん・AZKiちゃんのワンマンライブは現地で参戦したいです。絶対にその日はやって来ると信じてます。
最後に、開催準備をされた関係者の皆さん、共に盛り上げてくれたそらとも・開拓者の皆さん、
そして何より、トラブルもあった中で最高の舞台を完成させたそらちゃん!AZKiちゃん!
ありがとうございました!!!
2020.09.27 れーよん31