「崎陽軒シウマイ弁当」の食べる順番に特化した同人誌が夏コミに! 久住昌之、小山薫堂らをガチ取材した一冊:コミックマーケット92
とりあえず今、崎陽軒のシウマイ弁当が猛烈に食べたいです。
崎陽軒のシウマイ弁当の“食べ方”に着目した同人誌が、同人誌即売会「コミックマーケット92(C92)」3日目となる8月13日に頒布されます。食の達人をガチ取材し、至極の1冊を作り上げた作者を取材しました。
俵型ご飯、昔ながらのシウマイ、鮪の照り焼、かまぼこ、鶏唐揚げ、玉子焼き、筍煮、切り昆布&千切り生姜、あんずの入ったお弁当が830円(税込)で楽しめると大人気の崎陽軒のシウマイ弁当。
その食べ方や作法を、崎陽軒の野並直文社長をはじめ、人気食雑誌「dancyu」の植野広生編集長、作家で料亭「下鴨茶寮」主人の小山薫堂さんら著名人にひたすら取材した同人誌がサークル初参加となる食べ方学会さんの「食べ方図説」です。
同人誌を出すのは今回が初めてとのことですが、これまでにも毎回コミケで食べ物系同人誌を買っていたことや、久住昌之さんの漫画「食の軍師」「かっこいいスキヤキ」、おおひなたごうさんの漫画「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」など、食べ方に関する作品が好きだったことが執筆のきっかけ。
なかでも崎陽軒のシウマイ弁当は「シウマイからか、ご飯からか?」「あんずはいつ食べる?」など最も議論の的になりやすい一方、その議論や作法が記録にはあまり残っていないことなどから、「一つにまとめないといけないな」という使命感にかられてテーマに選んだと、食べ方学会さんは語ります。
――どんな方の食べ方を取り上げているのでしょうか
食べ方学会:まず取材をお願いしたのは崎陽軒の野並社長です。社長はどんな風にシウマイ弁当を食べるんだろうか、という興味から「同人誌なんですけれども……」とお願いしたところOKをいただきました。
――攻めましたね
食べ方学会:本当に心の広い会社さんです。他にも崎陽軒からは調理長と広報の女性にも食べ方を聞きました。
――崎陽軒以外にもすごい方を取材しているとのことですが
食べ方学会:ナポリタンの食べ方や冷やし中華の食べ方など、マニアックな食べ方に定評がある「dancyu」の植野広生編集長、漫画「目玉焼きの黄身いつつぶす?」の著者・おおひなたごうさん、自身のラジオ番組に崎陽軒の社長を呼ぶほどのマニアである放送作家の小山薫堂さん、今年世界ベストレストラン50で45位に選ばれた日本料理「傳」の料理長で、移動の時はいつもシウマイ弁当というほどのマニア・長谷川在佑さん、シウマイ弁当のお作法を自ら確立し、雑誌やラジオで披露しているマッキー牧元さんらを取材しました。また久住昌之さんにも取材しており、シウマイ弁当への思いなどを語っていただいています。
――孤独のグルメで話題の久住さんまで……! 一体どうやって取材したんですか
食べ方学会:実は私、本業はテレビのディレクターです。なので今回取材をお願いした皆さんは、何らかの接点を持ったことがある方々でした。とはいえ、ごぶさたしている方がほとんどで、しかも「崎陽軒のシウマイ弁当」というマニアックな内容でしたので、「どうかな……」と思いつつダメ元でお願いしてみたところ、皆さん快く取材を受けてくださいました。
――すごいですね。実際に取材時に食べていただいてそれをまとめるという感じだったのですか
食べ方学会:実際に食べながらの人もいましたが、お時間が無い方は弁当の写真に数字を書きながら説明していただいたり、ご自分で原稿を書いてくださった方もいらっしゃいます。
――編集上一番こだわっているところはどこでしょうか
食べ方学会:お弁当の上に食べ順の数字が載っている部分です。しつこく細かく順番を聞いて、その数字をおかずやご飯にふりました。それが左側ページの弁当写真になっています。右側ページではその食べ順の解説と理由が箇条書きで書かれています。それぞれの食べ方を読んでいる人がマネして食べやすいように、食べ方レシピは丁寧に書きました。
思わず崎陽軒のシウマイ弁当が食べたくなる「食べ方図説」は、サークルスペース東W52aの食べ方学会にて500円で頒布予定。駅などでシウマイ弁当も買って帰れば、すぐに著名人の食べ方を楽しめるかもしれません。
画像提供:食べ方学会さん
(Kikka)
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