喜屋武さん、マナーを大事にしてますか?――「私のハッピーマナーブック」編:「喜屋武さん、これできますか?」(1/2 ページ)
喜屋武ちあき、21歳。タレントとして、アイドルとしてより羽ばたくために、頼まれてもいないのにITmedia +D Gamesからの試練が降りかかる。さて、あなたのマナーはいかがなものかね?
もちろん喜屋武さんにはナイショ
4月某日――。新学期・新年度がはじまったある春の日の嵐が吹き荒れた日、これからいろいろ無茶ぶりされるであろう主人公が傘を差してやってきた。彼女の名前は喜屋武ちあき。
喜屋武ちあきがタレントとして、アイドルとして、さらに飛躍するべく試練の時がやってきたのだ。とはいえ、本人はまだ何も知らない。タイトルどおり「喜屋武さん、これできますか?」と、さまざまなゲームを送りつけ、ある条件の下、とりあえず漠然と遊んでもらおうというぬるい企画と説明してある。だが、そんなわけがない。
肝心の“条件”を喜屋武さんはまったく知らされていないのだ。タレントは、“どんな条件下でも適応することができる”とのこと(うろ覚え)。では、喜屋武さんにもやってもらおうではないか。幾多の困難に立ち向かい、それを打破したあとの彼女はきっと立派なタレントとなっていることだろう。もちろん喜屋武さんの思惑なんておかまいなし。大きなお世話を信条に、喜屋武さんの都合と、我々の気分でやったりやらなかったりする魅惑の「喜屋武さん、これできますか?」のお試し版のはじまりはじまり。
今回のお題:タイトー「私のハッピーマナーブック」
「私のハッピーマナーブック」とは?
女性が企画した、素敵な女性のための応援ソフトとして、マナーに関する基本的な知識から、普段の生活に応用できる経験値を与えてくれる“本当の意味でのマナー”を身につけることを目的としている。ゲーム内にも収録されている、その時々で“相手の立場に立った行動”を行うことができる生きたマナーの数々は、ビジネスマナー講師として活躍している西出博子さんが監修を行っている。
本作をプレイしていくことによって、あなたに足りないマナーや教養を判定し、正しく指導。診断テストなどの結果によって、最適なカリキュラムを提案してくれる機能も。テーブルマナーや冠婚葬祭に関するマナーを確認できる辞典機能も充実しており、カレンダーやお気に入りのフレームセレクト、運勢占いなど、細やかな機能も付いている。
今回、喜屋武さんには事前に「私のハッピーマナーブック」を渡し、みっちりやりこんで来てくださいとだけ伝えている。喜屋武さんには、本作の監修も務めた西出先生の下に出向いてもらい、マナーとはなんぞやとありがたい指導を受けてもらおうと考えてみた。
とはいえ、ただ話を聞くのもなんなので、テスト方式でさまざまなチェックポイントを設けている。ドアに入るところから、そして退出するその時まで油断は禁物というわけだ。「家に帰るまでがマナー教室です」を合言葉に、喜屋武さんのマナーチェックを行い、バシっと指摘してやろうという大人げない企画となった。
では、喜屋武さんのリポートから見ていただこう。
ハッピーマナーブックで珍騒動の巻!
ITmedia +D Games編集部の担当K氏から、ニンテンドーDS用ソフト「私のハッピーマナーブック」を受け取った。詳しいことは伝えられず、「とりあえずやってください」とのことだった。さすが無茶振りで名高いKさんだけある。
このゲームについては後で詳しく触れるとして、一言で説明すると、ゲームをしながらマナーや一般常識を身につけることができるゲーム。
ま……まさか! 連載を始めるにあたり、はじめに「喜屋武はマナーがなってないからどうにかして」とでも言うおつもりか! Kさん!
ちょっとだけショックを受けながらもそれから数日。言われた通りに毎日プレイしてみる。でも、心の中のモヤモヤは晴れない。何を隠そう「芸能界でのマナーセレブ」の称号を欲しいままにするアイドル、喜屋武ちあきです。え? どこで呼ばれるのかって? それはわたしの広い心の奥底です。あしからず。
だいたい、わたしは高校生時代に「秘書検定」を受けていたのですよ。ふふ、意外でしょう。2級と3級を同時に受験し、そしてどちらもあと一歩で合格点に届かず……。つまり、受けたというだけで資格はないのですが。でも受けようとするその姿勢が大切……って、話がずれてしまいました。
なんだかんだ言いつつもプレイし始めて数日後。突如、Kさんから連絡がきました。「お渡ししたソフトやってますよね? じゃあこれから喜屋武さんにマナーのテストを受けてもらいます」
え? な……なんて唐突! あたふたしながら指定の場所、表参道の骨董通りの一角にあるビルに向かいます。突然雨が降り出して、電車は遅れるわ、人はあふれるわ、約束の時刻を過ぎての到着になってしまった。「すみません!」謝って走り寄るわたしを、ニヤニヤとうれしそうに待っていたKさん。
入り口で、わたしを前に押しやるとこう言ったのです。「中に先生がいるので、ちょっとひと通りご挨拶してください。僕は上司という設定で隣にくっついていきますから」
ちょ……ちょっと! まったく、外はものすごいザーザー降りだというのにKさんはさわやかで困ります。
しぶしぶスクールへ入っていくわたし。マナーを考え、とりあえずコートは脱いで左腕にかけてみる。一歩を踏み出すと、そこは白亜! ロココ! アモーレ! という言葉が似合いそうな、マナースクール「ハッピーマナーサロン」。
素晴らしい笑顔で出迎えてくださったのは講師の西出博子さん。これ以上第一印象が良い人は他に居ないと思いました。例えるなら、そう。春の日差しのなか菜の花畑の上を飛ぶモンシロチョウのように、可憐で上品な方なのです。
はじめましてのご挨拶、名刺交換を無難に済ませ、勧められるがままに奥のテーブル席につく。そこでやっと上司の存在を思い出しました。「あ、上司のKです」部下から上司を相手方に紹介して、それから確か……上司が座る上座は、一番入り口から遠い席だよね。ということで、「どうぞ!」わたしが進めたのは部屋の奥にあるソファでした。ソファはテーブルよりも奥にあるんだから、ここだよね? という考えだったんです。が、しかし。遠くにぽつんと存在するソファはまるで島流し。言われるままに座ってしまったKさんはなんだか淋しそうでしたが、なにやら悪そうな笑顔が気になります。あぁ……間違ったんだな、と気がつきました。
西出先生とおしゃべりをして色々マナーについてご指導いただき、さて帰ろうというとき。またやってしまいました。西出先生の御本をいただきホクホクでお礼を言い、入り口へ。「どうもありがとうございました」と外に出て……あ! 上司!!
急遽戻りましたが、Kさんは忘れられたことにショックを受けていました。その後、わたしのほうを見ながら「あの、遅刻ってすごいマナー違反ですよね」と西出先生に尋ねていました。本当にごめんなさい。
わたしも普段からマナーについてよく考えるんですが、本当にマナーは奥が深いのでマスターするのは難しそう。でも、相手を不快にさせないための気遣い、それがマナーだと西出先生も言っていたので、普段の生活から心掛けようと思います。
ハッピーマナーブックは毎日少しの時間でマナーについて勉強できて、その確認でクイズに答えて、正解するとハッピーポイントがもらえます。ハッピーポイントをためると小説が読めたり、音楽が手に入ったり……。本当にゲーム感覚でマナーの勉強ができるからちょっと楽しい。
ニンテンドーDSは通勤電車の中でもOKだと思うので、嫁入り前の女性はこのゲームで花嫁修業をするといいと思います。つい先日、カレー屋さんで「かわいらしいおじょうさんですね」って言われたばかりなので、次は「綺麗な女性ですね」って言ってもらえるようにマナーを学んで大人の女性に変身だ!!
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