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プラモのスポンジ塗装は「ラッカー塗料+水性塗料」の組み合わせでさらに自由自在になる話。

 ご家庭にある「台所用スポンジ」や「メイク用スポンジ」が筆やエアブラシと同じように、立派な塗装道具になる! 模型の世界では多くの人に知られたとっても便利なテクニックです。スポンジにお好きな塗料を染み込ませてポンポンとパーツを叩くだけで、ランダムなテクスチャー感ある塗装ができます。これが戦闘を繰り返したモビルスーツ、長年乗られている車、戦車や飛行機の傷などを表現するのにぴったりなのです。さらにこの方法、水性塗料とラッカー塗料を組み合わせるとさらにかっこいい表現ができます。早速やってみますよ。

 まずはメインカラーをラッカー塗料で塗ってください。今回は車にタミヤのマットホワイトを缶スプレー。

 次にこの車の一部を黄色で塗ります。使用するのが水性ホビーカラー ガンダムカラーの「RX-78-2 ガンダムイエロー」です。クセがなくて、明度の高い黄色が塗れます。スポンジは100円ショップで買ったメイク用スポンジを使用します。

 メイク用スポンジは手に馴染みやすく、キメが細かいので気に入っています。このスポンジをあえてちぎって少し目を粗くすると、よりランダムな塗装表現が可能です。ちぎらないで使うと、とっても細かい点々を表現できるので、シチュエーションによって使い分けてください。

 塗料をスポンジに染み込ませたら、まずはペーパーパレットの空いているところにポンポンして、塗料の量を調整します。

 あとは塗りたい場所にポンポン。白の上から塗ると、塗料のムラが色褪せや剥がれに見えます。スポンジで塗ることで、作為的ではない自然なランダムさをまとった雰囲気となります。

 この後、細部や塗装剥がれの雰囲気を筆塗りで調整。とくにパーツのキワの部分はていねいに塗って、塗り分け部分を明確にします。

 で、問題はこのスポンジが暴れてはみ出したところです。黄色のパネルの上は白のままにしたい……そんな時にこそ、「マジックリン」です。マジックリンは、下地として塗ったラッカー塗料を侵すことなく水性塗料だけを拭き取れます。

 綿棒に少量のマジックリンを染み込ませて拭き取ります。それだけでOK!

 塗り分け完了! スポンジ塗装・水性塗料・マジックリンはお手軽テクスチャー塗装の3種の神器! 全模型で活用できる方法なので、めちゃくちゃ塗装が楽しくなりますよ! ぜひ真似してください。それでは〜。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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