にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

「皆が知っていることを自分だけ知らない」と思う生き辛さ

私には「皆が知っていることを自分だけ知らない」と思いこむ特性があるようです。

★今回のブログ内で「知っていること」とは、学習や知識の分野ではなく主に「集団内のある場面で知っていること」に限定されます★

これは「暗黙のルールを理解しにくい」ということにも関係があると思います。

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私の生き辛さ

この特性は私の心をザワザワさせ、非常に居心地を悪くさせたり、不安にさせます。

そんな特性を抱えてしばらく生き長らえてきたけれど、いい年の大人になってから「大抵の人」は

・知らないことがあっても大きく気にしない

・知らないことがあっても物事に大きく影響しなければ知っているフリをすることもある

・知らないことがあってもその場で臨機応変に対応する力がある

・自分が今はっきりと分からないことについて無理に知りたがる傾向にある

 ことに気づきました。

 

その時「なんだ。そうだったのか。随分と自分は生き辛い特性を持っているんだな」と残念な気持ちになりました。

 

けれど「大抵の人」のように考えれば、楽チンには違いないので真似をするようにしたら、少し楽にはなりました。

 

でも、良いことばかりでもありません。

 

常に自分が困らないように、不足のないよう計画を立てたり、準備を入念にしていたところ、そうしなくなったら何だか随分自分が怠け者になったようで、それはそれで自分の長所が失われたようで微妙な気分です。

 

「自分が知らないことは他の人も知らないことがあるし、困った時は人に聞けば良い」とは頭では理解しているけれど、不安は完全に無くなることはありません(臨機応変に対応する力が不足しているから)。

 

不安な時は、努めてやり過ごすようにはしていますが、今でも慣れることはありません。

 

 

長女の場合

残念ながら長女もこのような特性を持っているようです。

また「過去の経験を次に活かす」という力が少し弱いらしく、余計自分が分からないことについて不安に感じやすいようです。

 

私はつい、

「今あなたにわからないことがあっても同じことがわからない人は必ずいるし、今はっきりと答えがでないこともある。困った時には人に確認すれば大丈夫だよ」

と自分が大人になってから知った真実を長女に説明します。

 

でも、当然のことながら長女の不安は軽減しません。

自分の知りたいことは全く明らかにされていないので当然です。

 

時間はかかるけれど、長女が知りたいことについて一問一答で対応していくことがベスト。

 

と夫に教えられました。

 

長女が知りたいことについて丁寧に回答し、今答えられないことについては、何故自分は答えられないのかも説明しなければならない。

なぜなら親子の信頼関係に関わるから。

 

全くもって夫の言うことは正しい。

 

なぜなら、幼い頃の自分は

「自分が分からなくて不安に思っていることについて親が何も対処してくれない。親は私の不安を理解しようとせず適当に私を扱っている」

と思っていたのです。

 

今では親子関係がおかしくなった原因は自分の特性にあると理解したので、随分と救われた部分があります。

 

「親が自分を適当に育てていた」

という思いはおそろしく重荷でしたから。

 

夫の場合

夫「僕は自分の知らないことはみんなも当然知らないとずっと思って生きてきたんだよ。実際は自分の知らないことを他の人は知っていることも多いけど。」

 

私「そういう風に考えていたら、何かの時に準備不足にならない?」

 

夫「そういうこともあるだろうけど、準備不足とは考えず、今分からないことは人に聞いたりして解決すれば良いと考えるんだ」

 

初め私は夫が何を言っているのかよくわかりませんでした。

 

なぜなら

・私には「皆が知っていることを私だけが知らない」と思い込む特性があること。

 

・夫は非常に視野が狭く、自分の興味のあることにしか知識や関心を持たない傾向が人よりも強いので、そう思うことが不自然に思える。

 からです。

 

随分と正反対の特性を持つ者同士が結婚したものです。

 

しかし、いずれにしろ私の特性は生き辛いけれど、夫の特性は生き辛くはありません。

(こう文字に表すとまた自分に残念な気持ちになりますね…。)

 

正直夫が羨ましい。

 

けれど、私や娘の特性について理解し、不満を持たないレアな人物は夫ぐらいしかいない気もするので、私は残念な人かもしれないけれどそれなりに幸運なんだと思います。

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