にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

子どもが言うことをきかない!でも、それは「子どもを待てない」大人の課題?

Twitterでフォローさせて頂いているダイス先生とまうどんさんの素晴らしいコラボブログが先日アップされました。

このマンガブログには育児中の全ての方に読んで頂きたい内容がギュッと詰め込められています。
その中でも、私が深く内省した言葉がこれ。
「子どもの聞き分けがない」
「子どもの気持ちの切り替えが苦手」
というのは、大人が
「子どもに伝わるぐらい丁寧に伝えられていない」
「子どもが気持ちを切り替えるまで待てない」
 という風に大人側の課題としても考えられます。

わがまま?聞き分けがない?大人が子どもに「寄り添う」ということ | マンガ蒲田家★定型外家族

 私は、子どもが大人の言うことをきかないのは発達障がいだから生来的に気持ちをコントロールすることが苦手である(長女と次女はそれぞれ発達障害の診断済)。

そのため、将来のために子どもが気持ちをコントロールし、待つ技術を身に付けることが必要だと考えていました。
 
けれども、これは「子どもを待てない」という私自身の課題を子どもの発達特性の課題にすり替えているに過ぎないのです。

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子どもを待てない私の問題

(1)子どもの気持ちに耳を傾けることができない
長女は、自分の欲求が叶えられない時、妹に焼きもちを焼く時には、言葉なく奇声を発してぐずる時があります。
 
私は、何か言葉で要求するでもないし、不機嫌を撒き散らす長女にただただ辟易していた時期がありました。
 
早く長女が大人しくなって欲しい、長女が気持ちを自己コントロールできるようになって欲しいとばかり考えていました。
 
でも、その時私は長女の気持ちを熟慮し、長女の気持ちに寄り添う言葉がけをすることもほとんどありませんでした。
 
 
けれども、ある時この長女の愚図りが長女の
「注目して欲しい。」
「愛情を注いで欲しい」
という、内なる声の表れだと気づきました。
 
その後、長女が愛情や注目を求めて愚図った時は、長女に大切に思っていることを伝え、ハグするよう心がけました。
 
すると、想像以上に長女の気持ちの切り替えが早い!
しかも、家族に対して親切になり、積極的にお手伝いする等、人のために行動しようとする気持ちの余裕が出てくるようです。
 
自分の気持ちを受け入れて貰えることで生まれる安心感が、他人の気持ちを受け入れられる余裕や気持ちを生みだすのかも知れません。
 
(2)幼い頃に、親に待ってもらえなかったことに由来する内なる声
両親は私が幼い頃、フルタイムの共働きでした。
特に20代頃の両親は、時間的にも経済的にも、そして精神的にも余裕の無い生活を送っていたようです。
 
そして、(不幸なことに)私は身辺自立が早く、両親の言うことも表面上は素直に聞く子どもでした。
 両親はそれ幸いと、私の成長を見守る時間・待つ時間が惜しいために、私を1人にする時間が多かったと思います。
 
年長の頃、私は徒歩10分の場所にある保育園に1人で歩いて登園していました。
いつも早く保育園に着かないかと心細い気持ちであったことを思い出します。
 
このような過去の生い立ちが静かに尾を引いていたようです。
 
私は両親と同じように、自分の気持ちや行動を抑制して、子どもの行動を見守ることや、待つことが苦手な母親になっていました。
長い間、自覚できずにいましたが。
 
けれども、自分の幼い頃の気持ちに向き合うことで、最近ようやく子どものために時間を使うこと(話を傾聴する、丁寧に話をする等)ができつつあります。
 
自分が過去に親にされて嫌なことがあると、親が反面教師となる場合もあるようです。
 しかし、過去の辛い記憶がしっかりと心の奥にしまわれている場合、それに向き合う機会がありません。
 
そのため、知らず知らずのうちに自分が親にされて嫌だったことを、自分の子どもにしてしまうこともあるのかもしれません。
 

子どもに寄り添い、行動を共にすること

 
最近、子どもを待つ時間は、時に案外短いと感じています。
 保育園のお迎え時、この後家事が山積みであることを考えると一刻も早く帰りたい。
 でも姉妹ともなかなかこちらの思惑通りに帰ることはありません。
 
ある日次女は、箱にあったクラスメイト全員の名札バッチを綺麗に並べ始めました。
 
以前であれば、それを後ろでイライラしながら見ていることが多かったと思います。
けれども、バッチを並べる次女の横で「綺麗に並べてるねぇ」「どうして並べるの?」と声かけをしながら一緒に待つことにしました。
 
するとあら不思議。
思ったよりも早く次女はその行動をやめ、帰りの支度を始めました。
無理にその行動を止めさせるよりも、むしろ帰る時間が早かったかもしれません。
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☆スムーズな登園降園には、子どものスノーブーツは脱ぎ着しやすい長靴タイプが便利。ボアインナーは取り外しできるのでレインブーツにもなる。     

 
子どもに寄り添い、子どもと行動を共にする。
これが次の行動への意欲または切り替えに繋がるのかもしれません。
  
 

おわりに

最後に、先のブログでのダイス先生のお言葉。

『こういう風にできたら、していけたらと思いつつ、すぐにはそう変わらない自分のことを待つこと。それもセットです。』
 
自分のことも待っていいんです。
 

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