おっさんもハマる!『艦これ』がヒットした理由
―[いまさら聞けない[艦これ]の魅力]―
『艦隊これくしょん~艦これ~』(以下、『艦これ』)は、大和や長門など、旧日本海軍の艦艇を擬人化した“艦娘(かんむす)”を育成し、艦隊を編成して戦う艦隊育成型シミュレーションゲーム。PCやスマホなどで遊べるブラウザゲームとしては異例の大ヒット。’13年4月23日のリリース後、口コミで人気が広がり、現在登録ユーザー数が130万人を突破。サーバーを増設するなどして対応しているが、新規のユーザーがプレイしにくい状況が続いており、運営も対応に追われている。なぜこれほどヒットしたのか? 『艦これ』が愛される理由をひもとく。
◆おっさんもハマる!『艦これ』がここまでヒットした理由
『艦これ』に詳しいゲーム業界関係者は、4つの魅力『キャラクターがかわいい!』『財布にやさしい』『二次創作がアツい!』『シミュレーションゲームとしての完成度が高い!』のほかに、「ソーシャル性が強くないのも、ヒットした要因の一つ」だと指摘する。
「ソーシャルゲームには、フレンドの力を借りて戦闘するものや、あいさつをさせるゲームが多いですが、『艦これ』にはそれらの要素がない。ソーシャル機能がわずらわしいと思っている人は少なくないので、人付き合いが億劫になっていた人にも受け入れられたんじゃないでしょうか」
とはいえ、『艦これ』にもソーシャル性がないわけではない。それは、ユーザーたちの“自発的な交流”だ。
「『艦これ』にあるのは、攻略情報を話し合うという、ゲームならあたりまえのソーシャル性。データが豊富なタイトルなので、艦娘が轟沈する条件や、装備の組み合わせなど、ユーザーが活発に意見の交換を行っているんですよ」
人と競う要素も少ない。
「好きな艦娘を集めたり、レベルを上げて改造するなど、自分なりのペースで達成感を味わえるので、長続きしやすいのだと思います。ガッツリ廃人になるレベルの人もいますが、一日30分で満足する人もいて、幅広いですね」
これら複数の要因が重なり、登録者数130万人という偉業を達成した『艦これ』。テレビアニメ化やプレイステーションVitaでのゲーム化も予定されているので、ファンはますます増えそうだ。
取材・文/黒田知道
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