あおり運転してきた“ものすごい形相”の犯人はまさかの…休日のドライブデートが地獄に――仰天ニュース傑作選
2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。人生なにが起きるかわからない「まさかの出来事」部門、信じられないエピソードの数々から第9位はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年1月1日 記事は取材時の状況)
* * *
何かがキッカケで、いつも接している人の信頼度や距離感が変化したという経験はないだろうか。今回は、そのような体験から「自分も気をつけようと思ったし、正しいストレス発散方法をみつけておくべき」だと話す、増原重徳さん(仮名・27歳)のケースを紹介する。
増原さんは忙しい仕事の合間を縫って、久しぶりに彼女とデートをしていた。いつもなら運転は増原さんが担当だが、寝不足が続いていたこともあり、彼女にお任せ。助手席を後ろへ全開に倒してくつろいでいた。
「彼女は法定速度やマナーを守って運転する人なので、安心して乗っていられる。心地よい揺れにウトウトしはじめたとき、『後ろの車にあおられてる…?』と彼女が不安そうな顔をしました。サイドミラーを見ると、彼女の言う通り、1台の軽自動車が煽ってきます」
車の通りが少ない1本道。幸いにもその1本道は、車が2台横に並べるぐらいの余裕があったため、ギリギリ端に止めてかわすことにしました。ところが、軽自動車はそれすらも邪魔して、いつ衝突してもおかしくないような運転を繰り返してくる、粘着質な車…。
「ナンバーを覚えて警察に通報しようと、後ろに倒していた助手席を戻した瞬間、軽自動車が真横に並んだのです。そして、驚きました。窓を全開に開け、ものすごい形相で暴言を吐き散らしてきたのは、なんと取引先のSさんだったのです」
Sさんも起き上がってきたのが増原さんだとすぐに気づいたようで、表情は一瞬にして固まり、軽自動車はスーッとスピードを落として後ろに下がっていった。…と思った次の瞬間、ものすごい勢いで追い上げてきて、増原さんの車を抜き去ったとか。
「一瞬のことで気が動転していましたが、そのあと、まさかの再会を果たします。それは、少し走ったところにある道の駅でのことでした。休日で売店や飲食店が混雑していたため自動販売機でジュースを買って飲んでいたところ、なんとSさんがやってきたのです」
Sさんは増原さんに気づいていないフリをして、180度方向転換をしようとします。これには増原さんも、黙ってはいなかった。Sさんの元に走り寄り、「Sさん、危ないじゃないですか!相手がSさんじゃなかったら、警察に通報していましたよ!」と、肩をつかむ。
「そして、彼女には車に戻ってもらい、2人で話をすることにしました、するとSさんは、涙を浮かべて『ストレスが限界なんだ。いつもニコニコして人の機嫌をとって、家に帰れば嫁から給料が安いだの邪魔だのと罵られて…』と吐き捨てるように言ったのです」
休日の楽しいドライブデートが…
あおりドライバーだったSさんの言い分
1
2
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ