Google × M&A
Google買収戦略 20の事実
2014/9/25
Google、Facebook、Amazon、Apple。 インターネットにアクセスする上で、これら4社のサービスを使わない日はおそらくないだろう。そんな「ネット四天王」を、買収戦略・財務状況・組織論……、あらゆる角度から分析する。 初回となる今回は、GoogleのM&A戦略について見ていこう。
2014年の傾向から見る、Googleの狙い
2014年の買収傾向を見ると、Googleの狙いが見えてくる。
(1)インターネットとモノの融合
ロボットやスマートホーム関連企業の買収、自動走行車開発への注力は、スマホの次のブレイクスルー、IoT=モノのインターネットに注力していることを意味する。
(2)インターネットのインフラ拡充
Project Loonで無線環境を、また2014年9月15日に発表された低価格スマートフォンAndroid Oneによってハード環境を整備し、インターネット自体のインフラを拡充している。
(3)ヘルスケア領域への進出
Lift Labs買収が典型例だが、他のプロジェクトもヘルスケア領域につながっていることを忘れてはならない。ウェアラブル端末、スマートコンタクトレンズは、人の身体データ収集を目的のひとつとしている。
(4)人工知能の開発
すべての根底にあるのが、人工知能にブレイクスルーをもたらしたと言われるディープラーニングの研究だ。DNNresearch、DeepMind Technologies買収は、技術だけでなく研究者獲得が目的とも言われる。インターネットとモノの融合、ヘルスケア領域への進出は、今までとは比較にならないほどのビッグデータ獲得を意味する。これらのデータを処理するためにも、人工知能の開発は不可避の流れと言える。
(インフォグラフィック編集 櫻田潤・荒川拓)
参照
- Advertising Age
- Fast Company
- Fortune
- The New York Times
- The Wall Street Journal
- WIRED
(※FACT10の表に一部誤りがあったため、訂正いたしました)