指原さんの反応は確かに絶妙ですが、ゲストに番組外で丸くおさめてもらってフジテレビは反省なしでいいのでしょうか。そもそも指原さんは「気にしていない」とは言っておらず、きちんと「干されますように」と言う形で諌めているし、立場上本気で怒れないのは当然。これは職場で上司からイジリを受けて適度な切り返しをせざるをえないのと同じ構造と思います。それを「本人同士がよければそれでいい」みたいに捉えていいのかは疑問だし、「本人同士がよければそれでいい」ならテレビで何言ってもいいんですかね。番組側及び松本さんは、指原さんの機転に甘えないで、次の番組冒頭で何か釈明した方がいいと思います。
コメンテータープロフィール
東京大学男女共同参画室特任助教。2007年東京大学教育学部卒、日本経済新聞社。14年、立命館大学大学院先端総合学術研究科で修士号取得、15年4月よりフリージャーナリスト。厚労省「働き方の未来2035懇談会」、経産省「競争戦略としてのダイバーシティ経営の在り方に関する検討会」「雇用関係によらない働き方に関する研究会」委員。著書に『「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?』『上司の「いじり」が許せない』『なぜ共働きも専業もしんどいのか~主婦がいないと回らない構造』。キッズラインを巡る報道でPEPジャーナリズム大賞2021特別賞。シンガポール5年滞在後帰国。