江口寿史氏のイラストにキャンセル相次ぐ。過去作品の検証が進み企業が使用停止を決断せざるを得ない状況に #エキスパートトピ

人気イラストレーターの江口寿史氏が10月3日、モデル本人の承諾を得ずにイラスト化したことで炎上している件で、過去に江口氏に制作を依頼した企業から続々と使用停止が発表されています。
この問題のきっかけとなったルミネ荻窪では「メインビジュアルを一切使用しない」ことになったほか、江口氏が参加予定のトークショー「中央線と漫画と人生と」も中止に。
そのほか「制作過程を確認する」と発表していたデニーズも、確認作業中ながらも使用を控えると発表する事態となっています。
ココがポイント
イラストレーターの江口寿史氏が(中略)炎上したことをきっかけに、過去の作品にも“トレパク疑惑”が次々と指摘されています出典:篠原修司 2025/10/5(日)
該当ビジュアルを今後一切使用しない(中略)トークショー「中央線と漫画と人生と」についても中止出典:LUMINE・わたしらしくをあたらしく 2025/10/6(月)
当社ブランドでの江口寿史氏デザインのイラストの広告等媒体物につきまして、使用を控える対応を取らせていただく出典:株式会社デニーズジャパン 2025/10/6(月)
桜美林大学の広報課は(中略)当該イラストについては利用をとりやめるほか、オンラインストアの商品の販売は停止する予定です出典:J-CAST ニュース 2025/10/6(月)
エキスパートの補足・見解
このほか大きなところではセゾンカードが5日に「確認を進める」と発表したほか、柏市誕生70周年記念イラストも公開を一時休止するとのことです。
現在、Xではいわゆる「トレパク警察」と呼ばれる界隈により、江口氏の過去の作品とモデルにされた可能性の高い写真の特定が行われており、その数は増え続ける一方です。
(祭り状態になっており、膨大な指摘があるため)なかには権利上、問題のないものも含まれていると考えられますが、問題はこのように比較できるかたちで多数の作品が並べられることによって、「問題だ」と感じる人が増えてしまう点にあります。
その結果、イラストを使用し続けることがイメージの低下につながるため、制作を依頼した側は使用停止せざるを得ない状況になります。
江口氏については、同じくイラストレーターの中村佑介氏がXの音声チャット「スペース」で本人に語らせる企画を進めていましたが、指摘が相次いだため開催困難と判断され中止となりました。
10月7日時点、江口氏から公的な声明は出ていません。関係先が多いためかなりの調整が必要になり、すぐの対応が難しいのだとは思いますが、黙ったままでは炎上が鎮火しないのもまた事実です。