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女子中学生はなぜ修学旅行でPHP研究所を訪れるのか 映画『桜ノ雨』公開記念インタビュー

飯田一史ライター
2016年3月5日公開の映画『桜ノ雨』より

松下幸之助が設立したPHP研究所と言えば、中高年向けの政治・経済・歴史に関する本を出しているイメージが強いかもしれない。しかし、近年ではボーカロイド楽曲を小説化したいわゆるボカロ小説や、ニコニコ動画などのゲーム実況で人気に火が付いたフリーゲーム『青鬼』のノベライズといった、まったく毛色が違ったサブカル出版物も手がけている。2016年3月にはhalyosyによるボーカロイド楽曲を原案にした実写映画(!)『桜ノ雨』が公開になるが、その原作となる小説を刊行しているのもPHPである。いかにしてPHP研究所はネット文化に密着した版元となったのか。突撃してみた。

■「PHPがなぜ?」にも歴史あり

――映画『桜ノ雨』、試写で拝見させていただき、想像以上に落ち着いたトーンでじっくり展開していく青春映画にしあがっていて驚きましたが、心を打つ佳品だと思いました

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。さて、中高年層には「お堅い会社」というイメージであろうPHPさんが、なぜボカロやフリーゲームの小説やコミックを出しているのか? ということをぜひうかがいたいのですが、その前にまずはそうした出版物を手がける部署「PHPコミックス」が生まれたきっかけから教えてください。

伊丹祐喜:6、7年前にPHP研究所のなかでコミックを作る部署ができ、中途採用で僕が入ったことがそもそもの始まりです。当時は歴史ブームということもあって、歴史マンガ専門の雑誌を立ち上げたり、『まんがでわかる○○』的なビジネスコミックをやっていました。

そのなかで飛び道具的な企画として『元素周期 萌えて覚える化学の本』という元素記号を萌えキャラ化して図鑑にしたものがヒットしまして。定価1900円なのに5万部も出たんですね。文科省も学校向けにグラフィカルな元素表を配っていた時期だったこともあり、ネット中心に評判が広がって。Amazonでも最高4位くらいまでいきました。

――すごいですね。

伊丹:そのときも「PHPがなぜ?」と言われました(笑)。実は、やはりうちと同じくおかたいはずの会社であるオーム社さんが『マンガでわかる○○』という萌えっぽいシリーズを出しているのを見て、僕も企画したんです。

『萌えて覚える~』はシリーズで7冊ほど出しました。そのあたりから「ネットで話題になると本が動く」(売れる)と気づきまして、ネット系のニュースサイトにリリースを打ったり、メールをしたり、有名ブログさんに取り上げていただいたりして……そうすると2ちゃんねるにもスレが立ったり(苦笑)。

ちょうど同じ時期にニコニコ動画も爆発的な人気が出てきたんですね。そこで『萌えて覚える~』もいっしょに組んでいた編集プロダクションのスタジオハードデラックスさんから「ボーカロイドで何かやりませんか?」という話があり、『悪ノ娘 黄のクロアテュール』を皮切りに、楽曲を小説にしていったんです。

■偶然の縁から「なぜかネットコンテンツに強いPHPコミックス」に

――ちなみに伊丹さんご自身はどういうご経歴なんですか?

伊丹:僕は……もともとは自分でイラストとかデザインをやっていて、流れ流れて編プロに行き、そこからPHPに、という人間です。自分でもマンガも描いていたこともあって、実用マンガの編集とかをやるようになったんですね。だからノベルよりもマンガの方が編集者としても得意だと思っています。ただ、うちの小野(くるみ/『歪みの国のアリス』ノベライズなどを担当)や橋本(純一/Twitterアカウント「@PHPcomix」の中の人)はもともとライトノベルも読んでいたんですけど、僕はそのあたりが抜けていまして。

橋本:私はPHPの営業から広報に行って、そのあと編集部に異動になりました。小野は広告・宣伝からやはり編集に、というかたちです。

伊丹:なぜ小野や橋本が編集部に来ることになったかというと、営業や広告で僕が作っているような本をちゃんと「わかって」売ってくれていたんですね。

――ニコ動などにも詳しかったと。

伊丹:PHPの中にも奇跡的にそういう人物がいてくれて(笑)。本当に助かりましたね。だって、営業にしろ広告にしろ、“こっちのもの”に興味があるひとじゃないと、ユーザーが「は?」って思うような勘所を外したポップとかを作られたら大変でしたから。

――ボカロ関連の本でよくクレジットされている編集プロダクションの「スタジオ・ハードデラックス」さんとはどんな関係なんでしょうか?

伊丹:スタジオ・ハードの鴨野(丈)くんと僕とは、お互い編集やデザインの仕事をする前からの、20年来の親友なんです。だから自然と「なんか企画ない?」「こんな企画あるんだけど、どこ持ってこうか考えてんだよね」「何言ってんの? うちでやろうよ」みたいな関係になってきたんですね。

スタジオ・ハードの人たちはみんなネットやゲームをすごくナチュラルに愛しているんですよ。そういう人たちしかいない(笑)。だから企画も本づくりも非常に“わかっている”んですね。

――なるほど、そこも偶然といえば偶然なんですね。

■社内で「何これ?」的な扱いだったボカロ小説が期待されるようになっていくまで

――風のウワサによると、2010年に刊行された最初のボカロ小説、悪ノP(mothy)『悪ノ娘 黄のクロアテュール』を出すにあたっては、社内折衝がなかなか大変だったとか

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伊丹:……はい。会社的に『悪ノ娘』というタイトルがまず引っかかりまして。「『悪』はないだろう、『悪』は?」と。

――(笑)。御社は「PEACE」「HAPPINESS」「PROSPERITY」の頭文字を取った会社ですものね。「悪」なんて付いていたら「価値観が真逆の本が出る」と考えた方がいたのも、わかります。

伊丹:だけどそもそもが「悪ノ娘」「悪ノ召使」という曲名から小説のタイトルも来ていますから、そこを変えるわけにいかないですよね。ただ、仮タイトルの時点ですでに書店さんには刊行の案内をしていて、すごい反響があった。それでなんとか通ったんですね。

ただ四六判で定価1200円というつくりにしていたので、取次や一般書店のバイヤーさんからは「高いんじゃないですか?」と相当言われました。

――ああ、今と違って「イラストがついた小説って言ったら文庫のラノベでしょ」みたいな空気がありましたからね、2010年くらいは。

伊丹:ええ。それもあって、こちらとしても部数が読めなかったので、ピンナップのイラストから紙から、すごく豪華なつくりにして。調子に乗って店舗限定の小冊子もつくって。結果、ありがたいことに初速も良く。

――今ではシリーズ累計100万部を超えるヒット作ですものね。『悪ノ娘』は2010年スタートですが、PHPさんのボカロ小説がわーっと出始めたのと並行して、アルファポリスさんなどが出している「小説家になろう」系のウェブ小説の書籍化もどんどん加速していきましたよね。書店でノベルスやハードカバーの棚を奪って四六判やB6のソフトカバーが目に見えて増え始めた。

伊丹:うちは、いわゆるライトノベルで文庫の棚を持っているカドカワさんたちとは違って後発ですから、オルタナティブなことをやるしかない。その判型を選んだそもそもの理由も、そういうことでした。

橋本:私が営業をしていたときには「うちのボカロノベルはラノベじゃないんだ」と書店さんに説明していました。今でこそボカロ小説コーナーができていますが、創刊当時は男性向けのラノベコーナーに置かれがちだったんです。ただ、実際の内容的にも社風的にも、「ラノベでしょ? 女の子がたくさん出てくるような内容でしょ?」みたいなイメージは避けたかった。四六判だし、高級感のある紙を使っているし、これは「文芸」だと。そう捉えてもらえればなあと思って営業していました。

伊丹:中身を読んで比べてもらえればわかりますが、ボカロ系の作家さんはラノベの作家さんとも、また感性が違うんですよね。

――それはよくわかります。もちろん、『こちら、幸福安心委員会です。』の鳥居羊さんみたいに狭義のラノベもボカロ小説も両方手がけられている方もいらっしゃいますけど。

ボカロ小説は「ひとつ売れたら、わーっと似たようなものが出る」という感じよりは(そういうものがなかったとは言いませんが)、一品一品で勝負している印象があります。

伊丹:そうかもしれませんね。

――ちなみに今ではボカロ小説の読者は女子中高生が多いことは知られていますが、それは想定していたんでしょうか?

伊丹:いや、はじめは20代、30代の男の人だろうと思っていました。いわゆるネット民の方なのかなと。2009年、10年はニコ動のファンもまだ「男が多いだろう」と思われていた時代ですし。ボカロも最初期は「ミクちゃんぺろぺろ」みたいな男性ファンも多かったですから(笑)。でもフタを開けてみたら10代が大半で。

刊行イベントで来る子たちを見ているかぎりでは、ボカロのファンは普通の女の子が多いですね。人によっては見た目もおしゃれだったり、リア充っぽかったり。でもサイン会にまで来てくれるくらいなので、すごく物語世界に入り込んで楽しんでくれている方が多くて、トークショーでの著者さんへの質問はめちゃくちゃコアだったりするんですけど。

――初音ミクや鏡音リン・レンが3Dホログラムで歌うイベント「マジカルミライ」に行くと、けっこう30代の男もいますよね。親子連れの小学生もいますけど。

伊丹:あれはチケットの値段が結構10代の子たちにとっては高めかもしれませんし。そうすると10代の子たちは、年齢が低いと父兄同伴にもなりますよね。EXIT TUNESさんのライブだとチケットが1500円くらいからあるので、若い子が多いですけどね。

橋本:ボカロノベル『Dear』の執筆をしてくださった深沢仁さんが、小学生のあいだではピアノの発表会になると「千本桜」を弾きたい子たちで取り合いになる、とツイートされていましたね。

――「小学校のとき給食の時間に校内放送でボカロがめっちゃかかっていた」とか、よく聞きます。ただ、ボカロ小説第一弾の『悪ノ娘』が2010年刊ということは、最初に買った世代が中学生だとしたらいま大学生くらい、高校生だとしたら社会人になっているくらいですよね。2016年現在では読者は入れ替わっているんでしょうか?

伊丹:ずーっと買ってくれている根強いファンももちろんいますけど、けっこう入れ替わっている感じはします。イベントをすると、いつも若い子が多いですから。下は小学生までいて、親御さんと来ていたり。

――親も子どもの趣味に理解があるということですよね。アニメイトさんのボカロ担当さんも「店舗でボカロ関連のイベントをやると保護者席が絶対に必要」とおっしゃっていました。アニメや声優さんのイベントよりもお客さんの年齢が低めだと。

伊丹:Pさんにもよるんですけどね。ファンの年齢層が比較的高めの方もいます。

――話が前後しますが、『悪ノ娘 黄のクロアテュール』刊行後、ボカロノベルはどんなふうに広がっていったんでしょうか。

橋本:はじめはニコニコ動画上の原曲に「小説買いました。おもしろかったです!」というコメントが付いて、そこから「小説出てんの?」みたいなことで知った人たちが近所の書店さんで買ってくれたみたいですね。最初はアニメイトさんをはじめとする都心部のいわゆるアニメ・コミック系専門店で売れたんですが、そのあとは郊外型の未来屋書店さんやくまざわ書店さん、TSUTAYA書店さんとかで売れ始めて。

最初はキャラクターグッズ的に売れていた部分もあったと思います。

――ああ、ミクやリン・レンが出てる「グッズ」として小説も買われていたと。

橋本:もちろん楽曲のファン、Pさんのファンもはじめから買ってくれていたと思うんですが、ニコ動は基本的にはタダですから、お布施的に買ってくださっていた方もいて。

伊丹:うちの専務が四国の書店さんに挨拶まわりに行ったときに、「あんたんとこのボカロ小説が売れてんだよ。中学生がヘルメットかぶって遠くから自転車で来て買ってくんだけど、あれなんなんだ?」みたいなことを言われたらしく。地方にもすごく熱心なファンがついているということがわかってきたあたりから、社内の空気も変わりはじめました。「書店にもボカロ小説の棚をつくってもらおう」という動きが出て来たり。

橋本:うちはファンとのコミュニケーションが他社さんより積極的で、Twitterではかなり細かくやりとりしているんですよね。そのうち「ボカロのファン」「Pさんのファン」というだけでなく、うちのファンになってくれる方も増えてきて。「PHPさん」でTwitter検索をしていただけるとなんとなく雰囲気がわかると思います。「PHPさんのボカロ小説」で認識してくださっているファンがいてくれることは、ありがたいなあと。

■中学生が修学旅行でPHP研究所に聖地巡礼(?)

――修学旅行で御社の編集部を訪問する中学生もいるとか。

伊丹:そうなんですよ。4、5年くらい前からですかね。修学旅行の企業訪問の「行きたい会社」にうちを挙げてくれた中学生が何人かいてですね。それから年に1校か2校ずつですが、あります。それもほぼ女子です。

でも窓口になってくれている会社の広報は「中学生がPHP研究所に見学に来てくれた!」と思っているから、まず「松下幸之助とは」みたいなビデオを見せるんですよね。ぽかーんとしたところでうちの編集部に案内されるという。

――(笑)。

伊丹:うちに来ても、作家さんがいるわけでもボーカロイドがいるわけでもないので、申し訳ないんですけどね。お土産に販促用のグッズをプレゼントするくらいしかできないですから。うちが「これからディズニーランドに行くんです」とか「フジテレビに行くんです」とかって言う子たちの修学旅行のルートに入っているのが、不思議です。

――親に「PHP研究所に見学に行く」って言ったら、「え? なんで知ってるの?」って思うでしょうね。

伊丹:そういえば「クラスでボカロノベル読んでる子ってどれくらいいるの?」って聞いたら「4、5人」って言ってましたね。「朝の読書で読んでる」と。

――1クラス30~40人だとしても4、5人いたらけっこう多いですよね。就活でも最近は「ボカロの本を作りたい」っていう学生が多いとか。

伊丹:「マンガの編集をやりたい」とかね。すごく多いです。まあ、カドカワさんや小学館さんあたりに入るよりもハードルが低いと思われているんじゃないしょうか(笑)。

――いやいや(笑)。それくらい認知されてきたということですよね。

■どんな作品が売れるのか?

――ボカロ小説ってどんなものが売れるんですか……?

伊丹:それが……いまだになかなか数字が読めないんです。同じボカロPさんの曲でも、小説にして売れるものと売れないものがあったり。単純に原曲の再生数連動じゃないんですね。再生数がそんなにいっていなくても、評判がいいものもありますし。

同じPさんの作品でもノベライズしてくださる作家さんが違ったり、原曲の曲調が「明るいもの」と「暗いもの」みたいに違っていると、それで本に付くファンが変わっちゃうことも多くて。

さすがにそこまで細かい趣味嗜好の違いは取次さんや書店さんは読めないですから、注文の算段がなかなかつけられないみたいですね。それは他の本と違う、特殊なところです。

悪ノPさんや囚人Pさんのように自分で作曲して自分で小説も書ける人、Pさんの顔が見えるような本の方が、安定して一定のファンがついていますね。

――「人気の曲ならなんでもいい」じゃないんですね。独自の「軸」や「切り口」がないと、難しそうです。

伊丹:まさにそうで。ボカロノベルの初期のころは『悪ノ娘』『囚人と紙飛行機』『桜ノ雨』のように「ストーリー性のある楽曲しかやらないようにしよう」という認識があったんです

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。でもだんだん「ネタ的な曲でも書籍にしちゃえ」となっていったころから、僕らのなかでも定義が曖昧になってきまして(笑)。

さらには他社さんで『カゲロウデイズ』が出てきたあたりから、ミクをはじめとするボーカロイドキャラありきじゃない、Pさんオリジナルのキャラクターで物語をつくる作品も増えてきた。

――説明するのがややこしいですけど、最初はミクやリン・レンをモデルにしたキャラクターが登場する曲を原作にして小説にしていた。でも、そういうボーカロイドキャラが出てこない代わりに、作家が自分で作ったキャラが出てくる曲を原作にした小説も出てきた、ということですね。

伊丹:そうすると「ボカロノベル」ってなんなんだっけ、ということになりますよね。ボーカロイドのキャラクターが出てこない小説なら、普通の小説と同じじゃないの? と。

そういうことなどが重なって、楽曲のチョイスはある時期から難しくなってきている感じはあります。

橋本:『ハッピーシンセサイザ』という作品は、もとの動画ではボーカロイドキャラクターが出ているんですが、小説版はオリジナルキャラで全く別な新たな見せ方でやってほしいとPさんから要望があったりとか。

――ファンじゃなかったら、わけわかんないですね(笑)。

伊丹:ボカロで楽曲をつくること自体が二極化してきたんですよね。キャラクターとしても使いたい方と、純粋に楽器として使う方と。初期にはボカロPさんもボカロのキャラクター性を意識して曲を作っていたと思うんです。でも最近はそうでもない方が多い。

■オッサンが読んだほうがわかることもある!

――この記事の読者に多いであろう30代、40代向けにもオススメのボカロノベルがあればぜひ。

伊丹:2015年夏に「VG文庫」を創刊しましたので、この文庫版から入っていただくのがいいんじゃないかと思います。たとえば文庫でも刊行されている『桜ノ雨』は2016年3月5日に実写映画で全国公開になります。

楽しみ方としては、いちどニコニコ動画でコメント付きで楽曲を聴いてから小説を読んでみてください。そうすると曲と小説のリンクですとか、「ああ、ここの歌詞をこう解釈したんだ」といったおもしろさがわかりますから。ボカロノベルを読むことで、今の若い子たちがどういう感性で受け止めているのかもわかると思います。

あとは、囚人Pさんは西尾維新さんの影響があったりとか、そういうことも、年齢がある程度いっている方のほうがよく見えるかもしれません。

――作品を純粋に楽しむ以外のおもしろさもある、と。

伊丹:ただ、ボカロで人気のあるものは、実はコンテンツとしてはオーソドックスなものだと思います。僕も『悪ノ娘』をスタジオハードさんから企画を相談されて初めて一連の楽曲を聴いたんですが、「すごく泣ける物語だな」と感動しましたから。オヤジでも心が動くと(笑)。

――PHPコミックスとしての今後の展望は?

伊丹:ボカロの曲でいいものがあれば、引き続き小説にさせていただきたいです。それ以外にも、何かをミックスしてコンテンツをつくっていきたいなと。たとえばボカロ曲じゃない楽曲とか、イラスト発とか……ストーリーの種になるものがあれば本にしたいと思っています。また「まさかの書籍化」とか「なぜPHPが」と言われるようなことを(笑)、これからもやっていきたいですね。

映画『桜ノ雨』より
映画『桜ノ雨』より
ライター

出版社にてカルチャー誌や小説の編集者を経験した後、独立。マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャー、出版産業、子どもの本、マンガ等について取材&調査してわかりやすく解説・分析。単著に『いま、子どもの本が売れる理由』『マンガ雑誌は死んだ。で、どうするの?』『ウェブ小説の衝撃』など。構成を担当した本に石黒浩『アンドロイドは人間になれるか』、藤田和日郎『読者ハ読ムナ』、福原慶匡『アニメプロデューサーになろう!』、中野信子『サイコパス』他。青森県むつ市生まれ。中央大学法学部法律学科卒、グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。息子4歳、猫2匹 [email protected]

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