失くし物追跡 AirTagを1週間使ってわかった10の事・使うならiPhone 11/12シリーズで

こんにちは。Appleユーザー歴27年 !YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」管理人のダイスキ(大好きさんと呼ばれているので)と申します。
Appleの新製品。失くし物追跡タグの「AirTag」を使い始めて1週間経ちました。まだ様子見という方も多いのでは無いでしょうか。実験しながらレビュー動画をあげてきましたが、その結果わかった10の事をまとめます。
(1)自宅内の近距離はホント便利(iPhone 11以降の機能)
・AirTagを付けていて自宅内で見つからなくなったものはまずは音を鳴らしてみる。
・音を頼りに7-10mの距離から信号を捕捉し近づいていくと距離や方向を教えてくれる
・信号を遮断するもの
金属/水:4方を囲まれると探すのはかなり困難、ほぼ無理と思っていい。
プラスチック/ガラス:4方を囲まれると5mくらいに捕捉可能な距離は落ちる。


(2)駐車場での自動車探しには向いてるとはいえない
・駐車場などでAirTagを積んだ車を探す場合:10-19m位で捕捉可能。
・ただし置く場所で変わってくるのでドアなどの鉄板で遮断されにくい場所が良い。
・ただし炎天下の屋根なし駐車場では車内温度の上昇で故障する可能性もある。
10-19m位だとキーのワイヤレスリモコンで反応する距離なのであまり当てにならない。位置情報も地下駐車場などでは正確さが出にくいのでさらに難しさを感じる。

(3)屋外での位置情報更新頻度にはバラツキがある
・AirTag”単体時”の位置情報はiPhoneなどを持った人の人通りやタグからの信号を発するタイミングがうまく合う合わないがあるのか、ややバラツキがある。
・人通りの多い場所で3-5分で更新される場合もあれば18分以上更新が無い場合もあり、夜間など30分以上されない場合もある。
・同じ場所にある場合更新されないこともある模様。

(4)とどまったAirTagの位置情報は割と正確
・1時間くらい同じ場所にとどまったAirTagの位置は建物くらいまでは割と正確に表示する。
・AirTagを宅配便で送ってみたところ、その時間におおよそその場所にあることはわかった。
・ただしAirTagが自動車や人などによって動いてる場合は位置情報と実際の位置にはズレが生じる。

(5)公園内で鍵を隠してもらって探すとiPhone 11以降の便利さがわかる
・おおよその位置はかなり正確だが、半径10mくらいの精度。
・経路案内で行くと残り10-15mくらいのところで案内が終わる。
・そこからは、音を鳴らし、それを頼りに探す。
<iPhone 11以降の機種では>
・「探す」機能で音のした方向に向かって行くと、距離と方向を捕捉し発見できる。
ただし、ビル内などや草むらなどで鍵をなくした場合だとどれだけ探せるのか?という疑問は残った。

<iPhone XS以前/SE第2世代>
・経路案内の後は音で探すしかない。
この点がU1チップ内蔵のiPhone 11以降の機種との違い。

(6)iPhoneを持った人が他人のTagを持った場合にわかった事
・位置情報は1-5分間隔で更新され、単体時に比べ頻繁に更新されるので場合によってはリアルタイムに場所を表示する。しかし動きが速い状態だとタイムラグがあり正確な位置はわからない。案内を使っても案内を始めた時点での場所への案内になるため正確さに欠ける。
・この場合でもAppleが言ってる通り、動く相手には向いていない。
(7)ストーカー対策は完璧ではない
・セーフティ通知
(バッグに勝手に入れられるなど自分の所有しないAirTagが自分の周囲で見つかった時の警告)
合意の上で3名で実験したが全員が”自宅に着いた時点”で知らないTagが近くにあるという警告がiPhoneに表示された。
経由地20分程度があった人でもそこでは反応なし。
※日本語もわかりづらい。
・持ち主の手元を離れてからの自動音は私の場合5日/友人4日と8時間後と遅かった。
ストーカーなどの悪用対策は少し十分ではではいように感じた。もう少し短い時間/距離での反応が欲しい。

(8)鏡面仕上げに傷はつく
ロゴのある金属側は鍵などで傷がつきやすい。私は気にしないが気になる方は保護シートなどを貼ってるそうだ。
(9)ずっと探しているとiPhoneの電池が減る
出先での追跡作業をモバイル通信で行うとバッテリーの消費が早い。iPhone 12miniでは2時間弱で使い始めに100%あったものが20%を切った。
(10)エルメス版は設定や見つかった時のアニメーションも違う
今回合わせて発売されたエルメスバージョンは本体にエルメスロゴが入るなど細部に拘っており、外観だけでなく設定や探し終わった時のアニメーションもエルメス仕様が表示される。
<まとめ>
・自宅内などの近距離の「探す」は結構使える。
・経路案内からの「正確な場所を見つける」も同じく使えるが、iPhone XS以前(SE第2世代含む)では音を頼りに探すしかない。
・中長距離でもおおよその位置は結構正確でビルの位置などはバッチリ出る。
・位置情報の更新頻度はバラツキもあるので動くものには適さない。
・ストーキング予防のための未知のタグ、セーフティ通知は対策が甘い(改善希望)。
<結論>
自宅でも出先でもフル機能の「正確な場所を見つける」にはiPhone 11以降が必要で対象機種でつかうことが望ましいと感じました。なのでXS以前(SE第2世代含む)のiPhoneの場合は導入メリットはやや少なめです。
そして、探すのに適しているものは室内近距離に加え、出先で行動中に落としてしまったもの。自分の訪問や通過場所がおぼろげにわかっている場合が主体となりそうです。紛失モードで場所がわかった時に通知は来ますが、拾ってくれた善意の方が紛失モード設定時に入れた電話番号に連絡をくれる可能性はやや低そうです。
盗難対策での利用はタグを捨てられたらそれ以上の追跡が難しいですが、自転車などで組織的な盗難でなければ乗り捨てた後に見つかる可能性はあるかもしれません。
※5月9日午前2時に追記・編集などしました
詳細をYouTubeチャンネルの動画にてアップしています。是非ご覧ください。