「電子処方箋」20日から発行停止 処方と異なる薬表示で一斉点検 厚労省
医療機関と薬局がオンラインで薬の情報を共有する「電子処方箋システム」で、医者の処方した薬と異なるものが薬局側で表示されていたことが分かりました。厚生労働省は一斉点検のためシステムを20日から5日間、停止させるということです。 電子処方箋(せん)システムは、これまで紙で発行されていた処方箋を使用せず、オンラインで病院と薬局間で処方箋をやり取りし、薬を受け取れます。 厚労省によりますと、医療施設や薬局の設定ミスが原因と思われる医師が処方した薬とは異なるものが表示されるトラブルがこれまでに7件ありましたが、薬剤師などが気付き、患者に誤った薬は渡されていないということです。 厚労省はこれを受けて20日から5日間、電子処方箋の発行を停止させ、システムの一斉点検と報告を医療機関や薬局に求めると発表しました。 電子処方箋は、これまで薬局や別の病院でも情報共有されるため、問題のある薬の飲み合わせを防ぐなどのメリットを挙げ、厚労省が導入を進めてきて、医療機関8000ほどの施設と薬局3万6000ほどの施設で使われています。
テレビ朝日