崖っぷち巨人が待望のCS1勝 坂本が気迫へッスラ×2で勝ち越し ヘルナンデス&吉川登録で執念采配
「JERA CSセ・ファイナルS・第4戦、巨人4-1DeNA」(19日、東京ドーム) 【写真】鬼気迫りまくりの表情 流れを変えた坂本の激走ヘッスラ 3連敗で崖っぷちに立たされた巨人が、阿部監督の執念采配でCS初勝利を手にした。これでアドバンテージの1勝を含め2勝3敗。日本シリーズ進出に望みをつないだ。 同点で迎えた七回。阿部監督の執念采配が勝ち越し点を呼んだ。この回、先頭の坂本が左前打で出塁。続く中山はここまで11打席ノーヒットだったが、阿部監督が仕掛けた。セオリーならバントで二塁に進める場面で強攻策。期待に応え、1ストライクから2球目を狙い一、二塁間を破ると、坂本は一気に三塁まで激走した。頭からベースに滑り込む気迫の走塁で一、三塁を作った。 さらに、ここで阿部監督は一塁に代走・増田大を送ると、続く岸田の初球、セーフティースクイズを指示。投手右に転がる打球に、三走・坂本が迷わずスタート。再びホームに頭から滑り込み、勝ち越しのホームに生還した。プロ18年目のベテランが見せた気迫に、球場のボルテージは最高潮に達した。 ここでDeNAは中川颯にスイッチすると、さらに二走・増田大、一走・岸田がスキを突いて重盗に成功。二、三塁とすると、代打・長野の一ゴロを、オースティンが本塁に悪送球。2者が生還し、一気にリードを3点に広げた。 前日までに3連敗を喫し、この日、阿部監督は左手首骨折で離脱していたヘルナンデスを緊急招集。「5番・中堅」でスタメン起用した。左脇腹痛でこのシリーズの出場が絶望的だった吉川も登録。采配でも強攻策にセーフティースクイズ、重盗と執念のタクトを振り、勝利をつかんだ。