佐々木朗希の争奪戦に「残る球団・消える球団」を性格と言動から分析…大穴に浮上する2球団の名前
ついに争奪戦の火蓋が切られた。 日本時間10日、米テキサス州ダラスで、球団幹部、代理人、監督らが一堂に会するMLBのウインターミーティング(WM)が開幕。ポスティングシステムによるメジャー挑戦を目指すロッテの佐々木朗希(23)は、このWMのタイミングに合わせ同システムを申請した。9日には今オフのFA市場最大の目玉選手だったフアン・ソトがメッツと15年総額1148億円で契約合意。今後は、FAランキングでトップ3に入る165キロ右腕が主役として君臨することになる。 【顔を見る】当時話題になった朗希、ドラフト1位指名された瞬間の何とも言えない「表情」 米メディアはこれまで、事あるごとに佐々木の移籍先を予想する記事を出している。ジ・アスレチックは8日付で「初期段階で有力候補とされているのは、ドジャース、パドレス、メッツ、ヤンキース、レッドソックス、フィリーズ、カブス」と、金満7球団をリストアップ。ドジャース、パドレス、メッツなどはすでに編成幹部が来日し、水面下で佐々木サイドと接触したともいわれている。 もっとも、相思相愛といわれるドジャースに関してはここにきて、「必ずしも本命ではない」との声が日米球界で続出。全30球団に獲得のチャンスがありそうな情勢だ。ある特派員は言う。 「佐々木は25歳ルールでマイナー契約しか結べない。かつての大谷翔平と同様、入団した先で数年後の年俸調停権、FA権取得を目指すことになります。まずは、FA資格を得て、大型契約を結ぶことが一つ目のゴールになる。契約金の上限は決まっていますから、育成システムや起用プラン、住環境などが重視されると、各球団は踏んでいます。佐々木に意中の球団があって、すでに移籍先が決まっているならともかく、まずは大谷が日本ハムからポスティング申請した際と同様、獲得意思のある球団が出揃ったタイミングで書類選考や面談を行うなどして、ふるい分けを行うでしょう」 では、佐々木が話を聞きたい球団はどこなのか。 さる球界関係者は「性格的に日本人選手が在籍する球団を選ぶのではないか」と、こう続ける。 「朗希は人見知りで慎重なところがある。昨春のWBCでは当初、常に旧知の山本由伸(オリックス)や高校3年時のU18で一緒にプレーした宮城大弥(同)にくっついて行動。宿舎の食事会場ではオリックス勢の輪に入っていた。スライダーの握りを教わったダルビッシュ有とは最初は緊張しきりで、ダルの質問に『あ、はい……』などと答えることしかできず、周囲がヒヤヒヤしたほど。自分から積極的に人と交流するタイプではないだけに、日本人選手がいない球団だと相談相手もおらず、孤立する可能性があると思います」 そうなると、ドジャース(大谷、山本)、パドレス(ダル、松井裕)、エンゼルス(菊池)、タイガース(前田)、メッツ(千賀)、カブス(今永、鈴木)、レッドソックス(吉田)の7球団が候補に入り、ヤンキースなどは脱落の可能性が浮上する。