漢字しか投稿できないSNS「対多」、人気急上昇でサーバダウンの事態に 「復旧為少々御時間頂戴致」
漢字しか投稿できないSNS「対多」(ツイタ)が人気を博している。iOS版のアプリは12月16日の午後0時時点で、App Storeの無料アプリランキングで1位に入っている一方、アクセス数が急増し、14日からサーバが一時的にダウンする事態が続いている。 【画像を見る】対多の様子【全3枚】 対多は、個人開発者のasaさんが制作した匿名掲示板サービスで、10日にリリースされた。平仮名や片仮名を使わず、漢字だけで日本語を表記する「偽中国語」でのみ投稿ができる。「昨日夕飯何?」などユーザーが話題を作成すると、他のユーザーが話題についてコメントしたり、絵文字でコメントを評価したりできる。 ユーザー登録は不要。Webブラウザには対応しておらず、iOS・Androidのスマートフォンアプリからアクセスする仕様になっている。 X上では、アプリのリリース後から「早速登録」「超絶面白」などの声が相次いだ。テレビコマーシャルの掛け声を、漢字だけで表現するユーザーの投稿を取り上げたポストには、3万6000以上リポスト(16日午後1時時点)されるものもあった。 話題となったことでアクセス数が急増。asaさんは14日、想定外の反響があったとして、対多のサーバを一時的にダウンさせたと自身のXアカウントで発表した。「対多はジョークアプリとして作った」として、広告を貼ったり、サーバ費用を抑えたりするバックエンドの実装をしていなかったと停止理由を説明している。 asaさんによると、対多のアプリは「Firebase」で開発。15日時点では、実装を改善しても「今のDL数で復帰したら最低限の見積もりでも弱小個人開発者に払える金額にならない」として、収支が見通せない状況という。寄付の声が多数寄せられていることも明かしており、今後の運営方針などを含め検討中としている。 「復旧為少々御時間頂戴致。重謝罪。状況報告、旧青鳥公式垢於呟予定」(対多公式アプリ)
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