ロシア高官、アサド氏の同国滞在認める 米メディア
【AFP=時事】ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官が10日、米放送局NBCに対し、シリアを追われたバッシャール・アサド大統領がロシアに滞在していると明らかにした。ロシア政府が同氏の所在を公に認めたのはこれが初めて。 【写真】33年ぶりにアサド政権下の刑務所から解放 レバノン人男性、帰郷 リャプコフ氏によると、シリアの反体制派が首都ダマスカスに進攻し、政権が突然崩壊する中、アサド氏は「可能な限り安全な方法で」ロシアに移送された。 ロシア大統領府(クレムリン)はアサド氏がロシアで亡命を認められたという同国国営メディアの報道について、当初コメントを避けていた。 リャプコフ氏は、アサド氏の所在を具体的には明かさず、「彼にいま何が起こっているのかまったく分からない」とコメント。 「何が起こったのか、そしてそれがどのように解決されたのかを詳述するのは大きな間違いだろう」と述べた。 アサド氏とその政権は批判者の失踪や化学兵器の使用などを告発されている。同氏が一連の犯罪で裁判にかけられるかどうか尋ねられたリャプコフ氏は、「ロシアは国際刑事裁判所(ICC)の設立を定めた条約の当事者ではない」と答えた。【翻訳編集】 AFPBB News