2025年、1ドル170円時代に!日経平均は…配当650万投資家が断言「日米金融政策はこれを絶対チェックしなさい」
米大統領選が終わり、トランプ前大統領がふたたび就任したことでNYダウやビットコインは市場最高値を更新し、さらに勢いが増している。 一方で、日本では米国との関係に対する不安の声が上がっており、日本株の弱含みな動きにも影響を与えていると言える。では、これから取るべき投資戦略とは? 高配当株と株主優待株運用のエキスパート・ペリカン氏(X:@Pelican_Blog)に、日米の金融政策で注目すべきトピックについて話を伺った。短期連載全2回の第2回。
米国経済のリセッションはそれほど気にするな
ーーちなみに、米国では2025年から2026年にかけてリセッションが発生すると言われていますが、その影響は日本株にも大きな影響を与えるのではないでしょうか。 個人的には、米国経済のリセッションは予想されているほど深刻にはならないのではないかと考えています。昔の米国経済は製造業が中心でしたが、前述のとおり、現在はインターネットを含むサービス業が牽引しています。たしかにインフレによって影響を受ける業種もありますが、昔のように単純なリセッションに陥る経済構造ではないと見ています。 例えば、かつてはフォード・モーター(F)やゼネラルモーターズ(GM)などの企業業績が悪化するとリセッションに突入する状況でしたが、現在はGAFAM(アルファベット、アマゾン、メタ、アップル、マイクロソフト)といった大手企業が市場をリードしています。米国経済のリセッションに関連する点では、現在の中国経済がその役割を果たしているかもしれません。 一方で、トランプ新大統領が就任後、中国への規制を強化する可能性があります。これにより安価な商品が米国に入らなくなり、インフレが進行して金利が高止まりするリスクがあります。その結果、資金が株式市場から債券市場に移動したり、住宅購入が難しくなる事態が予想されます。
外部要因を無視して、業績のよい銘柄をガチホ
ーーそんなトランプ氏は経済活動を活発にしようとしながらも、FRBに利下げを求めるという矛盾した行動を取っていますが、ドル円市場はどのように推移するとお考えですか? この点については理屈では割り切れません。今後も為替以外で矛盾が発生するでしょうから、投資家は短期的な変動に一喜一憂せず、長期的視点を持つべきでしょう。短期的な動きに乗ってしまうと、予想外の損失を被る可能性がありますから。 基本的なことですが、業績が良好な銘柄を安価に購入するという株式投資の基本を守ることが大切かと。外部要因をあまり考慮せずに、正しい投資判断をするよう心掛けましょう。